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アーセナルがバルセロナを撃破するために:女子チャンピオンズリーグ決勝で負けられない6つのマッチアップ

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今季の女子チャンピオンズリーグで快進撃を見せ、決勝の舞台まで駆け上がったアーセナル。24日のファイナルでは、連覇中の女王バルセロナと激突する。相手は現・世界最高のチームにして、もちろん優勝候補筆頭だ。公平に見ても実力差はあるし、主導権を握られることは覚悟しなければならないだろう。

だが、アーセナルも偶然この舞台にたどり着いたわけではない。準々決勝ではレアル・マドリー相手に大逆転勝利、準決勝でも8度の優勝を誇るリヨンを4-1で撃破した。劣勢の展開や強豪相手にも勇気を持って立ち向かい、2007年の歴史的な優勝を再現する力を持っていると言えるはずだ。

そんな大一番で、アーセナルは各エリアでバルセロナを上回る必要がある。今回は注目すべき6つのマッチアップを紹介する。

キム・リトル vs アイタナ・ボンマティ

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アーセナルの中盤に君臨するキム・リトルは、彼女に値する称賛を受けていない。アメリカ代表のレジェンド、ホープ・ソロが「一緒にプレーした最高の選手」と評価したスコットランド代表MFは、常に中盤を優雅に支配しつつ、DFライン前の壁となって相手に立ちはだかり続けてきた。

そんな彼女は、2年連続バロンドールに輝いたアイタナ・ボンマティとマッチアップすることになる。名実ともに世界最高のMFの1人である彼女は、バルセロナを動かす司令塔であり、試合全体をコントロールする“ピッチ上の監督”と言っていい。そんな彼女をいかにコントロールできるか、特にオフ・ザ・ボールでのクオリティが必要になる。仮に主導権を渡すことになったとしても、相手の前線とDFラインを分断しつつ、トランジションの場面では一瞬のスキも逃さないことが重要だ。リトルが果たすべき責任は大きい。

ケイティ・マッケイブ対キャロライン・グラハム・ハンセン

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おそらくこの試合で最も注目すべきマッチアップは、アーセナルの左サイドで行われるだろう。

アーセナルを牽引するケイティ・マッケイブは近年「世界最高のサイドバック」としての評価を確立しており、昨年のバロンドール授賞式ではボンマティもそう認めていた。対するグラハム・ハンセンも今季は素晴らしい活躍を継続しており、バルセロナ最大の武器の1つである。両選手ともその攻撃力に最も注目が集まっているが、今回の大一番では守備の役割がより重要になりそうだ。

アーセナルはマッケイブの推進力を最大限に活かすため、左センターバックのステフ・キャトリーが背後のスペースを上手くカバーすることで自由な攻撃参加を可能にしていた。だがこのスペースが狙われる可能性も高く、攻撃参加のタイミングは慎重に測っていく必要があるだろう。

リア・ウィリアムソン & ステフ・キャトリー vs エヴァ・パヨル

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今季のバルセロナで公式戦32ゴール10アシスト、エヴァ・パヨルの破壊力は誰もが知るところだ。そんなポーランド代表FWを以下に制限するか、アーセナルのセンターバック陣に求められるタスクは重い。準決勝で対戦したチェルシーのDFミリー・ブライトは今季のヨーロッパ最高のセンターバックと評価されているが、それでもパヨルを抑えきれずにゴールを許してしまった。

当然のことだが、ウィリアムソン&キャトリーはこの決勝で一瞬でも集中力を切らしてはいけない。絶えずコミュニケーションを取り合い、動き出しを制限しながら常に近い距離で守り続ける必要がありそうだ。

マリオナ・カルデンテイ vs パトリ・ギハロ

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マリオナ・カルデンテイは今季序盤は左ウイングで起用されていたが、シーズンを追うごとにボランチやNo.10で起用されてきた。だが、彼女の古巣であるバルセロナとの対戦で、起用されるポジションは注目を集めている。中盤を支配される可能性が非常に高いため、彼女の能力を活かすためにもよりボールを持つスペースと時間が与えられるサイド起用は十分に考えられる。左サイドをスタートポジションとしつつ中央へと流れ込み、決定機を作っていくはずだ。

そうなると、ギジャロの監視は避けられない。彼女が世界最高の守備的MFであることは、バルセロナで9年プレーしたカルデンテイもよく知っている。しかし逆に考えれば、彼女のプレーの特徴はよく理解しているはずだ。

クロエ・ケリー対フリードリナ・ロルフォorエスミー・ブルグツ

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バルセロナが決勝戦でロルフォとブルグツのどちらを左サイドバックで起用するかはわからない。一方でアーセナルの右サイドは、ほぼ確実にケリーが務めるだろう。

アーセナルはポゼッションを譲ることになるだろうが、最前線にはアレッシア・ルッソというボールキープが優れたNo.9が構えている。彼女の周りに選手を集めて、そこからカウンターを発動することが突破口になりそうだ。ケリーはその走力を活かして、プレッシャーのかかる場面でも敵陣深い位置までボールを運ぶことが求められそうだ。

ロルフォとブルグツは攻撃面に特徴があり、守備面ではやや難を抱えているため、ケリーの突破はアーセナル攻撃の糸口になるだろう。

ルネ・スレガーズ 対 ペレ・ロメウ

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ここまで5つのマッチアップを紹介してきたが、やはり最大の注目は両チームの指揮官だ。スレガースとロメウは、両者とも監督としては初のチャンピオンズリーグ決勝に挑む。しかし、ロメウはスタッフとして2度もヨーロッパ制覇に貢献しており、経験値という面ではアドバンテージを持っている。

そしておそらく、スレガースのほうが戦術的な調整力と幅が求められるだろう。バルセロナはヨーロッパ最高のチームとして“いつも通り”の戦いをすれば主導権を容易に握ることができる。それに対してアーセナルは、普段とは違い相手にボールを譲ることを前提とした戦いが求められる。強固な守備で相手を制限しながら、手数をかけない素早い攻撃でゴールを狙わなければならない。もちろん、試合中のベンチワークも非常に重要だ。

いよいよ迎えるヨーロッパ最高のビッグマッチ、この指揮官対決からも目が離せない。