渡邊雄太は30歳にしてBリーグでのルーキーシーズンを過ごしている。常に生存競争のプレッシャーを強いられたNBAでの挑戦を終え、Bリーグでは「楽しみたい」との抱負を語ってきたが、残念ながら開幕2試合目に左足首を捻挫、3月にも左腓腹筋の損傷で戦線離脱を強いられた。今は富樫勇樹もケガをしており、千葉Jは東地区2位でいまだチャンピオンシップ進出を確定させられずにいる。
【動画はこちら】渡邊雄太、リバウンドからコースト・トゥ・コーストでダンク!
それでも渡邊は4月16日、水曜ゲームとなった宇都宮ブレックス戦で復帰を果たした。この試合では20分の出場で13得点5リバウンドを記録し、チームは東地区王者の宇都宮を相手に貴重な勝ち星を挙げた。そして今節はレバンガ北海道に連勝し、渡邊の復帰がチャンピオンシップ進出を目指すチームに勢いを与えている。
宇都宮との試合、ベンチスタートの渡邊は第1クォーター途中に投入された。渡邊の登場にLaLa arena TOKYO-BAYが大いに沸き、『Go Jets!』の声が一際大きくなる。ジョン・ムーニーとクリストファー・スミスとの同時起用によりスモールフォワードとしてプレーする渡邊は、高さでもスピードでも有利なマッチアップを作り出し、それを個人技で強引に押し込むのではなく、そこでできたズレを使うチームプレーを意識した。またディフェンスでも周囲とコミュニケーションを取りながら細かくポジションを修正し、チームディフェンスの綻びを未然に防いでもいる。
こうして攻守両面でのレベルが底上げされた千葉Jは宇都宮と互角に渡り合い、終盤に逆転して勝利をモノにした。渡邊はコンディションが万全ではなく、個人で強引に仕掛けられる場面でも自重していた様子。それでも第1クォーター終盤に相手のフリースロー失敗のリバウンド奪取からコースト・トゥ・コーストでダンクを決めたシーンなど、他とは一線を画する存在感を示した。
北海道との2試合も20分、14分とプレータイムを制限しながらも、チームに良い流れをもたらして連勝に貢献している。チャンピオンシップまでのあと半月で渡邊はコンディションを100%まで高めるだろう。ここまではケガで完全燃焼とはいかなかったが、その真価はチャンピオンシップの舞台で見せてくれるはずだ。