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バスケ女子日本代表、アジアカップで若手とベテランの力が噛み合う大健闘を見せるも王座奪還ならず

DAZN

バスケットボール女子日本代表は、開催国の中国との準決勝を90-81で制した。身長220cm、205cmと女子としては規格外の高さを持つインサイドを擁する中国に対し、スピードとチームワークで上回った会心の勝利だった。

7月20日のファイナルではオーストラリアと対戦。グループフェイズで負けている相手で、日本は6試合を戦ったのに対し、オーストラリアは5試合しか消化しておらず、コンディション面に差があった。そしてオーストラリアは中国のように高さに偏ったバスケをせず、チームで連動して走り、3ポイントシュートを打つ日本のバスケに正面から渡り合った。

 

【動画はこちら】アジアカップ準優勝で見えた光と影…決勝トーナメントをプレイバック

 

日本代表は立ち上がりこそオフェンスリバウンドからの失点が続いたが、その後は髙田真希と渡嘉敷来夢を中心に、インサイドでは互角の攻防を演じた。一方で走る展開に持ち込んでの3ポイントシュートを徹底的に封じられ、前半を終えて3ポイントシュートは10本中5本成功と、打つチャンスを作れない。それでも若きエースへと成長した田中こころが19得点とこの試合でもオフェンスを牽引。43-54で試合を折り返し、第3クォーターも我慢のバスケでオーストラリアに食らい付いた。

DAZNでこの決勝の解説を務めた元日本代表の栗原美佳は「日本は1試合多いハンディがあり、やはりタフなところを詰め切れていませんでした。ロスに向けたチームが発足してまだ2、3カ月で、そこまでもっていくのは非常に難しいので、選手がどこまで意識を高めるかが大事」と語る。

59-67で迎えた第4クォーター、ようやく日本に流れをもたらしたのは、髙田と渡嘉敷に次ぐベテランの宮澤夕貴だった。それまでもディフェンスとリバウンドでチームを泥臭く支えていた宮澤が2本連続で3ポイントシュートを決め、髙田も続く3連続3ポイントシュートで68-70と詰め寄り、良いオフェンスが作れない状況で粘り強くファウルを引き出した髙田のフリースローで同点に追い付く。オーストラリアに3ポイントシュートを返されるも、宮澤が3ポイントシュートをまた沈めて73-73となった。

しかし、ここで勢いを持続できないのが若いチームの課題だった。3連続3ポイントシュートをすべてアシストしていた田中が一度ベンチに下がるとチャンスが作れなくなり、リズムを崩した状態でプレッシャーのかかるクラッチタイムを迎えると、選手間の呼吸が噛み合わずに立て直せない。

宮澤のこのクォーター3本目の3ポイントシュートが決まったのは残り6分19秒。それ以降、フィールドゴールの成功は1本もなく、良いシュートチャンスが作れない中で強引に仕掛けてのフリースローで6得点を上積みしたのみ。勝負どころで足が止まった日本に対し、オーストラリアは速攻を出し、そこからパスを繋いで3ポイントシュートと、日本の持ち味であるはずの運動量で良いチャンスを作り、得点を88まで伸ばした。

宮澤と髙田のシュートタッチは絶好調だっただけに、2人に良い形でボールを回したかったが、チームでそのチャンスを作ることができず。髙田は「あと一歩のところで勝ち切れなかったので悔しかった」とコメントしつつも、収穫をこう語っている。

「チーム全体として成長できた手応えもあり、自分たちにとっては意味のある大会でした。いろんな戦術を使いながら、どれが合っているかも試合を通して理解できました。選手同士のコミュニケーションが増え、共通理解が明確になったことが良かったです」

 

Kokoro Tanaka田中こころ (C)FIBA

これでチームは2大会連続の準優勝で、アジア王座奪還は果たせなかった。それでも2028年のロスオリンピックを目指すコーリー・ゲインズ体制はスタートしたばかり。解説の栗原も「今回の全部が悪かったわけではなく、できたことを自分たちで評価して自信に繋げていけばいい」と語る。

19歳の田中こころは大会5位の14.8得点、同4位の5.5アシストを記録してベストファイブに選出された。グループフェイズでは3試合合計でも24得点だったのが、準決勝で27得点、決勝でも21得点と、まさに試合のたびに急成長する姿が見られた。栗原は「田中選手は120点満点。苦しい時間帯も点が取れないこともあって責任を感じることもあったと思いますが、初めての選考、初めての大会で、あの若さで思い切り良く堂々と戦うのは素晴らしい。その貪欲さを忘れずに成長してほしい」と最大級の評価を下した。

それと同時に栗原が褒めたのは、かつて代表で一緒にプレーしたベテラン勢の奮闘だ。「何が何でも上の人が引っ張ってるのが良いわけではなく、若い子たちが率先してできる環境作るのがベテランの仕事です。田中選手や今野(紀花)選手が思い切り良くやれるのは周りのフォローや理解があるから。偉大な先輩の背中を見て学んだことを継承しているとすごく感じます」

女子日本代表の次の目標は来年9月のワールドカップで、その予選に向けた準備を進めることになる。栗原は「まずはここがスタートライン。ロスに向けて3年間でどれだけ成長するかは見続けないと分かりません」と語る。

そして、来月には男子のFIBAアジアカップ2025が8月5日から17日の日程で、サウジアラビアのジッダで開催される。トム・ホーバス率いる男子日本代表は、今回は若い選手を軸に据えてアジアの頂点を狙いにいく。吉井裕鷹は「ポテンシャルのあるチームで、そこを僕たち同世代が上手くまとめて、アジアカップに向けてチームを作っていきます」と、金近廉は「アウェーの地でも日本から応援を送ってくれるとすごくうれしいです。優勝目指してチームとして戦っているので、応援してください」と語った。

DAZNでは日本代表戦を含む男子のアジアカップ全試合をライブ配信する。

 

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