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歴史
ウィリアムズレーシングは、1977年にフランク・ウィリアムズとパトリック・ヘッドによって創設され、現在に至るまで数々のトロフィーを手にしてきた。
1977年以前も自身のチームでF1に参戦していたフランク・ウィリアムズだったが、敏腕デザイナーであるヘッドとともにチームを育て上げ、1980年にはチーム初のコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルを獲得。そこから一気に強豪チームとして、優勝争いを繰り広げていくことになる。
しかし1986年にチームを揺るがす悲劇が起きる。フランク・ウィリアムズが自動車事故により下半身麻痺となり、車いすでの生活を余儀なくされたのである。カリスマ的リーダーが苦境に立たされるなかでもウィリアムズは持ち前のレース屋魂で乗り越え、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルのコンビで、その年のコンストラクターズタイトルを獲得した。
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その後「車いすの闘将」と称されたフランク・ウィリアムズとともに、90年代も毎年のようにタイトル争いを繰り広げたウィリアムズに再び悲劇が訪れる。1994年5月1日、サンマリノGPでは過去3度のワールドチャンピオンであり、この年からチームに加入したアイルトン・セナがレース中に事故死したのである。日本でもF1人気をけん引していたアイドルの死は、大きなショックとともに世界中へと届けられた。
幾多の困難に直面しながらも、チームは1996年にはデイモン・ヒル、1997年にはジャック・ビルヌーブを擁して2年連続のダブルタイトルを獲得したが、現時点ではこれが最後のビッグタイトルとなっている。
父から娘へ世代交代も、2020年に売却
車いすを駆りながらチームを指揮してきた総帥フランク・ウィリアムズは、2012年にF1チームの取締役から退き、娘のクレア・ウィリアムズに現場の指揮を一任した。
その年のスペインGPでパストール・マルドナドが勝利して以降、ポディウムの頂点からも遠ざかっているウイリアムズは、大型スポンサーの離脱やエンジンサプライヤーの変更のたびに勢いを失い、苦戦を強いられている。
2020年は新型コロナウイルスの流行に伴うシーズンの延期によって、過去のマシンやチームの施設を担保に資金の借入を行うなど財政面で非常に苦しい状況に陥っていることが明らかとなった。そして2020シーズン開幕前に、リアウイングにスポンサー名が入っていたROKiT社が、契約解消に至ったことを発表。
同年の8月21日、ウィリアムズはアメリカの投資会社「ドリルトン・キャピタル」に所有権が移ったと公表した。チーム副代表クレア・ウィリアムズは、イタリアGPを最後にチームから離れることに。幾多の困難を乗り越えてきたウィリアムズは1977年より43年間ウィリアムズ一家で運営されてきたが、一族経営に終止符が打たれた。
ウィリアムズの冠は継続で、チームは米国資本へと完全移行。そして2021年シーズン終盤の11月26日、フランク・ウィリアムズ卿は79歳でこの世を去った。その直後の第21戦サウジアラビアGPはF1各チームが喪に服し、ウィリアムズ卿を偲んだ。
名門復活の兆しを感じさせた2021年
2016年、2017年はコンストラクターズ5位だったが、2018年以降の4シーズンはすべて10チーム中最下位となる10位でシーズンを終えた。
2021年は開幕前からハース、アルファロメオよりも上を狙える力を示し、テールエンダー脱却の予感をさせる速さを見せた。3季目となるラッセルは力で劣るマシンを駆り、予選Q3に何度も進出。圧巻だったのは雨の予選となったベルギーGPだろう。多くのドライバーが路面のグリップに苦しむ中、ラッセルは一時全体トップタイムをマーク。最後のアタックでラッセルをわずかに上回ったマックス・フェルスタッペンが結局ポールポジションとなった。
このベルギーGPは翌日曜の決勝も雨となり、レースは3時間遅延ののちに追い越し禁止のセーフティーカー先導で進み、2周を終えた段階でレース終了となった。ポイント獲得は半分となったものの、予選2番手からそのまま決勝2位でラッセルはレースを終えた。
僚友ラティフィも波乱混じりのハンガリーGP、ベルギーGPで入賞を果たし、シーズンを通じてウィリアムズは23ポイントを奪取。コンストラクターズ10位の続いた名門は、2021年を総合8位で終える結果となった。
そして2022年はラッセルがメルセデスに移籍となり、2020年シーズン限りでレッドブルのセカンドからリザーブに降格となったアレクサンダー・アルボンがウィリアムズのレギュラードライバーを務めることになった。
かつてF2時代にも何度となく戦ったラティフィとアルボンは2022年、ウィリアムズでどのような戦いを見せるのか、注目したい。
ドライバー
ニコラス・ラティフィ
1995年6月29日生まれ|カナダ国籍|ウィリアムズ(2020~)
通算成績(2021年終了時点)
- 出走/39回
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
2021年の成績
- 年間:7ポイント/17位
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第1戦バーレーンGP | 18位 |
第2戦エミリア・ロマーニャGP | Ret. |
第3戦ポルトガルGP | 18位 |
第4戦スペインGP | 16位 |
第5戦モナコGP | 15位 |
第6戦アゼルバイジャンGP | 16位 |
第7戦フランスGP | 18位 |
第8戦シュタイアーマルクGP | 17位 |
第9戦オーストリアGP | 16位 |
第10戦イギリスGP | 14位 |
第11戦ハンガリーGP | 7位 |
第12戦ベルギーGP | 9位 |
第13戦オランダGP | 16位 |
第14戦イタリアGP | 11位 |
第15戦ロシアGP | 19位 |
第16戦トルコGP | 17位 |
第17戦アメリカGP | 15位 |
第18戦メキシコGP | 17位 |
第19戦サンパウロGP | 16位 |
第20戦カタールGP | Ret. |
第21戦サウジアラビアGP | 12位 |
第22戦アブダビGP | Ret. |
アレクサンダー・アルボン
1996年3月23日生まれ|タイ国籍(出生地はイギリス)|トロ・ロッソ(2019)、レッドブル(2019~2020)、ウィリアムズ(2022)
通算成績(2021年終了時点)
- 出走/38回
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
※2021年はリザーブのため出走なし
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第19戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第20戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第21戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第22戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第23戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |