▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀
経歴
母国財閥のサポートを受け欧州で武者修行
1990年生まれ・メキシコ出身のセルジオ・ぺレスは、1997年からメキシコ国内のカートレースに参戦。同世代のドライバーよりも一足先にカテゴリーを駆け上がり、ドライビングスキルを磨き続けた。
また2000年ごろから、同じくレーサーである実兄アントニオ・ぺレスとともに、通信事業大手『テルメックス』からのサポートを受け、資金面で大きなアドバンテージを得ることができたぺレスは、2005年に戦いの舞台をヨーロッパへと移した。
2005年から2年間はフォーミュラBMWに、2007年からはイギリスF3に参戦。欧州でもその存在が注目されるなか、2009年からF1直下のカテゴリーであるGP2(現F2)への参戦が決まる。
編集部のおすすめ
初年度は総合12位に終わるも、2年目のシーズンではパストール・マルドナドとチャンピオン争いを繰り広げた。最終的には惜しくもタイトルを逃したものの、総合2位の好成績を残したことで、翌2011年にザウバーから念願のF1デビューが決定した。
ザウバーで頭角を現しマクラーレンへ
ザウバー加入当時は、メキシコの財閥がスポンサードするぺレスを「ペイドライバー」と揶揄する声も多かったが、2年目の2012年マレーシアGPでは雨による中断などもあった波乱のレース展開のなか、2位表彰台を獲得。トップ走行中だったフェルナンド・アロンソへのオーバーテイクは失敗に終わったが、優勝が目前にまで迫った好レースだった。
また、同年第13戦イタリアGPでも2位表彰台を獲得したことで「ペイドライバー」との声はなくなり、その走りを高く評価したマクラーレンに、翌2013年から加入することとなった。
マクラーレンでの初優勝が期待された2013年シーズンだったが、マシンの競争力不足やチームメイトとの接触などもあり、優勝はおろか表彰台にも登れない非常に苦しい1年となってしまった。さらに追い打ちをかけるようにチームからの離脱が発表され、在籍1年でフォース・インディアへと移籍することに。
フォース・インディアではチームをけん引
フォース・インディア加入1年目の2014年は、前年の低迷を払拭するかのように、第3戦のバーレーンGPで3位表彰台を獲得。それから2016年まで毎年のように荒れたレースを巧みに生き残り、複数回3位表彰台に上がっている。
2018年のシーズン途中にフォース・インディアからレーシング・ポイントへとチーム名が変更になった後もエースとして君臨し続け、決勝レースでのタイヤマネジメント、高い完走率でポイントを重ね続けた。
そして2020年のレーシング・ポイントは、マシン開発に成功し3番手争いの一角に。第4戦、第5戦でペレスは新型コロナウイルス感染により欠場するという事態に陥った。だがぺレスは第16戦のサクヒールGPで、史上最遅となるキャリア190戦目でのF1初勝利を経験した。
そして契約満了に伴いレーシング・ポイントを去り、2021年はレッドブルのシートを獲得。レッドブルはこれまで育成ドライバーを抜てきするグループだったが、外部で実績のあるベテランを登用するのはまさに異例。王者メルセデスに土を着けるため、マックス・フェルスタッペンとのコンビで負けられない戦いへと身を投じた。
レッドブルでは僚友のお膳立てで大仕事
2021年はレッドブルのセカンドドライバーという立ち回りながら、RB16Bの独特の挙動はベテランのペレスでも乗りこなすまでに時間を要することに。それでも第2戦エミリア・ロマーニャGPで2番グリッドを獲得、第6戦アゼルバイジャンGPでは、僚友フェルスタッペンのタイヤバースト、再スタート時ルイス・ハミルトンの1コーナーオーバーランもあり、そのままトップでチェッカーを受け、レッドブルでキャリア2勝目を達成した。
予選では時折上位グリッドを逃すレースこそあったが、決勝では堅実なレースペースで着実に順位を上げる巧者ぶりを見せ、要所でポイントを稼いでいった。
特筆すべきはやはり最終第22戦のアブダビGPだろう。ソフトタイヤの第1スティントをロングランしていたペレスは、ハードタイヤに変えた2番手ハミルトンと、20~21周にかけてバトルを展開。ハミルトンはペレスとの競い合いにより、2番手ハミルトンと3番手フェルスタッペンの差は9秒から1.5秒まで詰まった。
結果として終盤にセーフティーカーが入り、フェルスタッペンが再開直後のファイナルラップでハミルトンを抜き、ドライバーズタイトルを手にした形になったが、ペレスの援護射撃がなければハミルトンの独走を許してしまい、逆転の可能性さえ生まれなかったと見る向きも強い。
なお、ペレスはハミルトンとのバトルでパワーユニットを酷使したこともあり、終盤の再開前に無念のリタイアを決断している。これはフェルスタッペン逆転優勝の可能性を少しでも高めるため、データに異常が見られたことからトラックへの復帰を断念した形になった。アブダビGPで見せたペレスの走りは、ホンダパワーユニット最後のレースにおいて、フェルスタッペンの初タイトルを演出した決定打として、長らく語り草になるであろうものとなった。
プロフィール
セルジオ・ペレス
1990年1月26日生まれ|メキシコ国籍|ザウバー(2011~12)、マクラーレン(2013)、フォース・インディア(2014~2018)、レーシング・ポイント(2018~2020)、レッドブル(2021~)
通算成績(2021年終了時点)
- 出走/217回
- 優勝/2回
- PP/0回
- FL/6回
年 | チーム名 | 勝利数 | 年間成績 |
---|---|---|---|
2011年 | ザウバー | 0勝 | 16位 |
2012年 | ザウバー | 0勝 | 10位 |
2013年 | マクラーレン | 0勝 | 11位 |
2014年 | フォース・インディア | 0勝 | 10位 |
2015年 | フォース・インディア | 0勝 | 9位 |
2016年 | フォース・インディア | 0勝 | 7位 |
2017年 | フォース・インディア | 0勝 | 7位 |
2018年 | フォース・インディア/レーシング・ポイント | 0勝 | 8位 |
2019年 | レーシング・ポイント | 0勝 | 10位 |
2020年 | レーシング・ポイント | 1勝 | 4位 |
2021年 | レッドブル | 1勝 | 4位 |
2021年の成績
年間:190ポイント/4位
優勝/1回
PP/0回
FL/2回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第1戦バーレーンGP | 5位 |
第2戦エミリア・ロマーニャGP | 11位 |
第3戦ポルトガルGP | 4位 |
第4戦スペインGP | 5位 |
第5戦モナコGP | 4位 |
第6戦アゼルバイジャンGP | 1位 |
第7戦フランスGP | 3位 |
第8戦シュタイアーマルクGP | 4位 |
第9戦オーストリアGP | 6位 |
第10戦イギリスGP | 16位 |
第11戦ハンガリーGP | Ret. |
第12戦ベルギーGP | 19位 |
第13戦オランダGP | 8位 |
第14戦イタリアGP | 5位 |
第15戦ロシアGP | 9位 |
第16戦トルコGP | 3位 |
第17戦アメリカGP | 3位 |
第18戦メキシコGP | 3位 |
第19戦サンパウロGP | 4位 |
第20戦カタールGP | 4位 |
第21戦サウジアラビアGP | Ret. |
第22戦アブダビGP | 15位 |
関連記事
直近のDAZN番組表(F1)DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?
チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |