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経歴
1981年、スペイン北部のアストゥーリアス州で生まれたフェルナンド・アロンソは幼少期よりカートに親しみ、12歳当時でスペインのカートジュニア選手権王者に。
ここから順調にステップアップを果たし、スペイン人の元F1ドライバーであるエイドリアン・カンポスの目に留まり、1999年にはユーロ・オープン・モビスター・バイ・ニッサンに参戦。初年度からチャンピオンのタイトルを獲得した。
ミナルディのテストドライバー契約を交わしたかたわら、国際F3000にも参戦し、このときにベネトンの元チーム代表だったフラビオ・ブリアトーレ氏とマネージメント契約を交わしている。
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若くしてルノーで2度王者に
迎えた2001年はミナルディからF1デビューを果たし、開幕戦オーストラリアGPでの19歳217日デビューは当時史上3番目の若さだった。だが当時のミナルディはポテンシャルに欠き、優勝争いに絡むことはできず。それでもアロンソは初年度ノーポイントながら中堅チームに割って入る活躍を見せ、存在感を示した。
2002年はルノーのテストドライバー専任となり、レギュラー参戦は1年空白となる。そして2003年から満を持してルノーのレギュラードライバーに就任した。同シーズンは第2戦マレーシアGPで史上最年少(当時)となる21歳236日でポールポジションを獲得し、決勝では2位フィニッシュ。第13戦ハンガリーGPではポールトゥウィンでF1キャリア初勝利をマークした。これは22歳26日で当時の史上最年少優勝記録だった。アロンソは2003シーズンに1勝を飾り、年間6位でシーズンを終えた。
翌2004年はフェラーリとの力の差が顕著となり、アロンソは優勝を果たすことができず。だが迎えた2005年はルノー・R25のマシンはポテンシャルの高さを証明し、序盤からチャンピオン争いでリード。フェラーリ勢が一転して不振に陥る中、アロンソはシーズン7勝をマークして133ポイントを奪取。自身初のワールドチャンピオンに輝いた。
2006年もルノーの優勢は変わらず、ポイントを積み重ねて同年もシーズン7勝を達成。2年連続でワールドタイトルを手中にした。
そして迎えた2007年、アロンソは故アイルトン・セナへの憧れを抱いていたことから、マクラーレン移籍を決断した。
1年で去った第1期マクラーレン時代
2007年からマクラーレンに身を投じたアロンソは、第2戦マレーシアGPで早くもマクラーレンで優勝を果たすなど、順風満帆に思われた。だが同僚となった新人のルイス・ハミルトンが自身の立場を脅かすライバル関係となり、シーズンが進むに連れて両者の関係も悪化。
マクラーレンがイギリスのチームということもあり、英国出身のハミルトンに比べて自身が冷遇されているとメディアの前で主張することも。
結果的にこのシーズンは4勝をマーク。ポイント数ではハミルトンと並んだものの、上位入賞回数の関係でアロンソ3位、ハミルトン2位となった。このシーズンのワールドチャンピオンはフェラーリのキミ・ライコネンが初の王者に輝いている。
3年契約でマクラーレンに加入したアロンソだったが、終盤戦ではチーム内での立場も厳しいものとなり、1年での契約解消に合意。そして2008年からは古巣のルノーへと出戻りすることとなった。
2008年はルノーへと戻ったものの、2季前のような競争力はなく、中位争いを余儀なくされる。それでも終盤のシンガポールGP、日本GPでは2連勝を飾り、年間5位でシーズンを終えた。
翌2009年はシンガポールGPで3位表彰台に上がったのがシーズンを通じて唯一の表彰台となった。そして前年の第15戦、シンガポールGPでの勝利が2009年中盤戦に入ってから“クラッシュゲート”疑惑として取りざたされる事態に。
これは同僚ネルソン・ピケJr.がアロンソに有利な状況で意図的にクラッシュしたことにより、セーフティーカー導入を図ったのではないかと疑惑に。チームの指示だったとの疑いが浮上し、ルノー幹部のブリアトーレ氏にはFIAのカテゴリーから追放処分が科された。
アロンソはこの年の10月に2010年からフェラーリへと移籍することを発表した。
名門フェラーリではタイトルに手が届かず
ライコネンと入れ替わる形でフェラーリへ移籍したアロンソ。2010年からはレッドブルが急成長を見せ、アロンソはセバスチャン・ベッテルと激しいタイトル争いを見せるようになる。だが2010年は5勝をマークするもランキング2位。翌年からは1勝(4位)、3勝(2位)、2勝(2位)とタイトルには手が届かず、2014年はメルセデスが急浮上したこともあり、アロンソは未勝利で年間6位に終わった。
アロンソは2014年11月、2015年の1年契約を残しながらもフェラーリから離脱することを公表。程なくして、レッドブルのベッテルが2015年からフェラーリに加入することが明らかになった。
マクラーレンに復帰も大苦戦
2015年からはホンダのパワーユニットを搭載するマクラーレンへと復帰。かつて2007年には不本意な形で去った古巣への出戻りとなったが、当時とはチーム状況は大きく異っていた。
かつてアイルトン・セナ、ゲルハルト・ベルガーを要した1992年以来となるマクラーレン・ホンダの復活だったが、第4期ホンダの序盤は準備不足も相まって、エンジンのポテンシャル、信頼性が上位勢に比べて大きく劣る状況に。
アロンソは2015年、年間11ポイント奪取に留まり、年間17位でシーズンを終えた。これは2001年のミナルディ時代に次いでワースト2位の結果となった。第14戦の日本GPでは、エンジンのパワー不足に不満を抱き「GP2!GP2のエンジンだ」と無線で語ったことから、問題視される一幕もあった。
その後もマクラーレンはホンダとのタッグで不振から抜け出せず、2017年を持ってマクラーレン・ホンダの関係は終了。アロンソも2016年10位、2017年15位と、誰もが認める才能を有しながら、マシンのポテンシャル不足により上位争いへと食い込めない屈辱のシーズンとなった。
一方でアロンソはこの間も他のコンペティションへと積極的に挑んでいた。2017年はインディ・カーにチャレンジ。2018年はル・マン24時間レースで優勝を果たした他、ウェザーテック・スポーツカー選手権やFIA世界耐久選手権にも参戦した。
そんな中、2018年のアロンソはマクラーレン・ルノーの組み合わせでF1に挑むも、50ポイント奪取で年間11位に終わった。このシーズンをもって、F1から去ることに。
F1から去り様々なレース活動へ
2019年はル・マン24時間レースで2連覇を果たした。2020年にはダカール・ラリーにも参戦。そして世界3大レース(F1モナコGP、ル・マン24時間レース)で一つだけ手にしていないインディ500にも狙いを定めてチャレンジするも、このレースは佐藤琢磨が2度目のインディ500制覇を達成している。
そして2020年はF1界において、開幕前の5月から来季のシート争いが激化。ベッテルがフェラーリから去ることになり、フェラーリにはカルロス・サインツJr.が加入。そしてサインツJr.の穴はダニエル・リカルドが埋めることになり、ルノー(現アルピーヌ)の2021年シートが一つ空く形に。
結果として2020年7月8日、ルノーはアロンソと2年契約を締結したと発表した。ルノーはアルピーヌへと名称を変え、2021年はアロンソ&エステバン・オコンのドライバーズラインナップで挑むことになった。
3季ぶりF1復帰が決まったアロンソは、久しぶりのF1に向けて並々ならぬ意気込みを示している。2020年終盤のヤングドライバーテストにも積極的に参戦。第17戦アブダビGPでのエキシビションでは、2005年のチャンピオンマシンであるルノー・R25を駆り、2020年マシンでの公式セッション、フリー走行1回目に匹敵するタイムでサーキットを周回した。
ルノーは2020年、マクラーレン、レーシング・ポイントとともにコンストラクターズ3番手争いを演じたものの、結果的に5位でシーズンを終えた。アルピーヌとなった2021年は実力者アロンソを迎え、エステバン・オコンとのコンビで3年ぶりにF1のレギュラードライバーとなった。
3シーズンぶりのF1も衰え知らずの腕を披露
アロンソは開幕前の2021年2月、バイクトレーニング中に転倒して下顎を骨折するという不運に遭った。それでも開幕までに間に合わせてバーレーンGPに挑んだ。
3年ぶりのF1に「まだ本調子ではない」とメディアに対して語る場面もあったが、徐々に順応性を示し、第11戦ハンガリーGPではルイス・ハミルトンの追い上げを防ぐバトルを展開し、同僚オコンのF1初優勝に大きく貢献。
そしてアロンソは第20戦カタールGPでフェラーリ時代以来となる7年ぶりの表彰台を経験。15度の入賞で81ポイントを獲得し、ドライバーズランキング10位で2021年シーズンを終えた。
プロフィール
フェルナンド・アロンソ
1981年7月29日生まれ|スペイン国籍|ミナルディ(2001)、ルノー(2003~2006)、マクラーレン(2007)、ルノー(2008~2009)、フェラーリ(2010~2014)、マクラーレン(2015~2018)、アルピーヌ(2021~)
通算成績(2021年終了時点)
- 出走/336回
- 優勝/32回
- PP/22回
- FL/23回
- ドライバーズタイトル/2回(2005、2006)
年 | チーム名 | 勝利数 | 年間成績 |
---|---|---|---|
2001年 | ミナルディ | 0勝 | 23位 |
2003年 | ルノー | 1勝 | 6位 |
2004年 | ルノー | 0勝 | 4位 |
2005年 | ルノー | 7勝 | 1位 |
2006年 | ルノー | 7勝 | 1位 |
2007年 | マクラーレン | 4勝 | 3位 |
2008年 | ルノー | 2勝 | 5位 |
2009年 | ルノー | 0勝 | 9位 |
2010年 | フェラーリ | 5勝 | 2位 |
2011年 | フェラーリ | 1勝 | 4位 |
2012年 | フェラーリ | 3勝 | 2位 |
2013年 | フェラーリ | 2勝 | 2位 |
2014年 | フェラーリ | 0勝 | 6位 |
2015年 | マクラーレン | 0勝 | 17位 |
2016年 | マクラーレン | 0勝 | 10位 |
2017年 | マクラーレン | 0勝 | 15位 |
2018年 | マクラーレン | 0勝 | 11位 |
2021年 | アルピーヌ | 0勝 | 10位 |
2021年の成績
- 年間:81ポイント/10位
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第1戦バーレーンGP | Ret. |
第2戦エミリア・ロマーニャGP | 10位 |
第3戦ポルトガルGP | 8位 |
第4戦スペインGP | 17位 |
第5戦モナコGP | 13位 |
第6戦アゼルバイジャンGP | 6位 |
第7戦フランスGP | 8位 |
第8戦シュタイアーマルクGP | 9位 |
第9戦オーストリアGP | 10位 |
第10戦イギリスGP | 7位 |
第11戦ハンガリーGP | 4位 |
第12戦ベルギーGP | 11位 |
第13戦オランダGP | 6位 |
第14戦イタリアGP | 8位 |
第15戦ロシアGP | 6位 |
第16戦トルコGP | 16位 |
第17戦アメリカGP | Ret. |
第18戦メキシコGP | 9位 |
第19戦サンパウロGP | 9位 |
第20戦カタールGP | 3位 |
第21戦サウジアラビアGP | 13位 |
第22戦アブダビGP | 8位 |
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |