サッカーや野球などのスポーツと同様に、F1でも新型コロナウイルスが猛威をふるった。今季は開幕戦のオーストラリアGPがスタート直前で中止になると、その後の感染拡大に伴い、日本GPを含む多くのグランプリが開催中止に追いやられた。
長い中断期間を経て、現在はヨーロッパでの集中開催となる序盤8戦のスケジュールが発表されており、9月6日のイタリアGPまでの10週間で8戦をこなす過密日程になっている。
最終的には15~18戦になると見られているが、スケジュールは流動的であり、ドライバーやチームにとっては誰も経験したことのない難しいシーズンになりそうだ。
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サバイバルレースとなった開幕戦
2020年の開幕戦、オーストリアGPは予選からメルセデスの2台が速さを見せた。ルイス・ハミルトンが予選2番手だったものの、予選でイエローフラッグ時に減速しなかったとして、5番手に降格。決勝ではボッタスが先行する流れとなり、ハミルトンも徐々に順位を上げてボッタスの後ろにつけ、メルセデスのワン・ツーで戦況が進んだ。
その一方でマックス・フェルスタッペンは電気系のマシントラブルで早々に姿を消し、中断期間が長かったことも影響して、他のチームからもリタイアが続出。終盤にはソフトタイヤを履いたアレクサンダー・アルボンが3番手に着けるも、2位ハミルトンを抜こうとして第4コーナーで接触し、アルボンは大きく順位を下げた。
この接触でハミルトンには5秒のタイムペナルティが科される。ボッタス、ハミルトン、シャルル・ルクレール、ランド・ノリスの順で終盤に差し掛かり、ハミルトンと6秒以上の差があった4番手ノリスはラスト2周でプッシュをかけ、ハミルトンとの差を4.8秒に詰めた。この結果、ボッタス、ルクレールの順で決着し、ノリスはハミルトンとの5秒差を上回って初の3位表彰台を経験している。
2020年 オーストリアGP 順位・結果
順位・結果(決勝)
順位 | ドライバー | チーム | Time | Laps | Pits | Pts |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1:30:55.739 | 71 | 1 | 25 |
2 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | +2.700 | 71 | 2 | 18 |
3 | ランド・ノリス | マクラーレン | +5.491 | 71 | 2 | 16 |
4 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | +5.689 | 71 | 1 | 12 |
5 | カルロス・サインツ | マクラーレン | +8.903 | 71 | 2 | 10 |
6 | セルジオ・ペレス | レーシング・ポイント | +15.092 | 71 | 1 | 8 |
7 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | +16.682 | 71 | 1 | 6 |
8 | エステバン・オコン | ルノー | +17.456 | 71 | 1 | 4 |
9 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | +21.146 | 71 | 2 | 2 |
10 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | +24.545 | 71 | 2 | 1 |
11 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ | +31.650 | 71 | 2 | 0 |
Ret. | ダニール・クビアト | アルファタウリ | +4Laps | 67 | 2 | 0 |
Ret. | アレクサンダー・アルボン | レッドブル | +4Laps | 67 | 2 | 0 |
Ret. | キミ・ライコネン | アルファロメオ | +18Laps | 53 | 2 | 0 |
Ret. | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ | +22Laps | 49 | 1 | 0 |
Ret. | ロマン・グロージャン | ハース | +22Laps | 49 | 1 | 0 |
Ret. | ケビン・マグヌッセン | ハース | +47Laps | 24 | - | 0 |
Ret. | ランス・ストロール | レーシング・ポイント | +51Laps | 20 | 1 | 0 |
Ret. | ダニエル・リカルド | ルノー | +54Laps | 17 | 1 | 0 |
Ret. | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | +60Laps | 11 | 1 | 0 |
第2戦シュタイアーマルクGP
第2戦もレッドブル・リンクで連続開催となるが、初戦である程度各チームのポテンシャル、力関係が見えてきたところもある。メルセデスは2020年もタイトル候補の筆頭であることは揺るぎなさそうだ。それに続くのがレッドブル・ホンダと見られるが、フェルスタッペンとアルボンはオーストリアGPで可能性のある走り及び戦略を見せた一方、電気系のトラブルで2台ともにリタイアを余儀なくされた。それでもホンダの公式声明によるとパワーユニットにダメージはなく、第2戦で2台とも同じエンジンを使用すると明らかにしている。そんな状況下で2戦目はどう改善してくるのか、注目したい。
またフェラーリも初戦ではセバスチャン・ベッテルがQ2で脱落し、予選で11番手というまさかの状況となった。ルクレールが初戦で2着に入ったものの、レッドブル・リンクではストレートスピードが他チームに比べて明確に遅いという弱点も露呈した。第2戦でフェラーリはアップデートを投入することが決まっており、セットアップのバランスをいかに変えてくるのかという点も見どころとなりそうだ。
第1戦ではレーシング・ポイント、マクラーレンなどが上位勢に食い込む速さを見せた。中団グループと見られるチームがダークホースとして、どこまで上位勢を脅かすかも焦点となる。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月26日(金) ~27日(土) | 3月28日(日) |
第2戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月16日(金) ~17日(土) | 4月18日(日) |
第3戦 | 未定 | 4月30日(金) ~5月1日(土) | 5月2日(日) |
第4戦 | スペインGP | 5月7日(金) ~ 8日(土) | 5月9日(日) |
第5戦 | モナコGP | 5月21日(金) ~22日(土) | 5月23日(日) |
第6戦 | アゼルバイジャンGP | 6月4日(金) ~5日(土) | 6月6日(日) |
第7戦 | カナダGP | 6月11日(金) ~ 12日(土) | 6月13日(日) |
第8戦 | フランスGP | 6月25日(金) ~26日(土) | 6月27日(日) |
第9戦 | オーストリアGP | 7月2日(金) ~ 3日(土) | 7月4日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月16日(金) ~ 17日(土) | 7月18日(日) |
第11戦 | ハンガリーGP | 7月30日(金) ~31日(土) | 8月1日(日) |
第12戦 | ベルギーGP | 8月27日(金) ~28日(土) | 8月29日(日) |
第13戦 | オランダGP | 9月3日(金) ~ 4日(土) | 9月5日(日) |
第14戦 | イタリアGP | 9月10日(金) ~ 11日(土) | 9月12日(日) |
第15戦 | ロシアGP | 9月24日(金) ~25日(土) | 9月26日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 10月1日(金) ~ 2日(土) | 10月3日(日) |
第17戦 | 日本GP | 10月8日(金) ~ 9日(土) | 10月10日(日) |
第18戦 | アメリカGP | 10月22日(金) ~ 23日(土) | 10月24日(日) |
第19戦 | メキシコGP | 10月29日(金) ~ 30日(土) | 10月31日(日) |
第20戦 | サンパウロGP | 11月12日(金) ~ 13日(土) | 11月14日(日) |
第21戦 | オーストラリアGP | 11月19日(金) ~ 20日(土) | 11月21日(日) |
第22戦 | サウジアラビアGP | 12月3日(金) ~ 4日(土) | 12月5日(日) |
第23戦 | アブダビGP | 12月10日(金) ~ 11日(土) | 12月12日(日) |
F1の視聴方法
DAZNでは2021年もF1™全レース配信予定。またメインフィード、オンボードカメラ、ドライバーズ・トラッカー、ライブタイミングを一つの画面で見ることができるオリジナル番組「F1 ZONE」や、「F1 LAB(ラボ)」といったコンテンツを配信。さらにレース後にはハイライト映像が配信され、また2週間見逃し配信が視聴可能だ。 また、F1™以外にもJリーグ、欧州サッカー、プロ野球など多彩なスポーツコンテンツを楽しむことができる。
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