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2021シーズンのF1は新型コロナウイルスの影響もあり、日本やシンガポール、カナダ、オーストラリアなどでの開催が断念する運びに。それでも全世界を転戦し、全22レースを消化した。
迎えた2022年は全23戦で実施される予定だったが、2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻を行ったことから、ロシアGPが開催中止に。その後代替開催を断念し、昨季と同様に全22戦で行われることが確定した。
F1第7戦モナコGP 概要
波乱のスペインGPを制し、ついに首位に立ったレッドブルとマックス・フェルスタッペン。続く伝統のモナコGPで、タイトルレースはどのような動きを見せるのか。
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多くのチームがアップデートを持ち込んだスペインGPはまさに波乱の連続だった。予選で唯一、驚速の1分18秒台を叩き出し2戦連続のポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールは、序盤の混乱の中で独走状態を築いた。
そのまま優勝は盤石かと思われたが、27周目にまさかのトラブル発生。そのままリタイアを余儀なくされた。
一方、予選でDRSにトラブルが発生したフェルスタッペンのマシンは決勝でもこれを再発。さらには、直前にカルロス・サインツが単独でスピンを喫していたターン4で同じくスピンするなど、こちらもトラブルが相次いだ。
ただ、フェルスタッペンは同僚セルジオ・ペレスの助けを借りながら、最終的に3戦連続の優勝を手にしたため、ノーポイントに終わったルクレールとは明暗を分ける形となった。
この結果によりドライバーズランキングはフェルスタッペンがルクレールを逆転、6ポイント差で首位に立った。また、ワンツーフィニッシュを果たしたレッドブルが、コンストラクターズランキングでフェラーリを26ポイント上回っている。
スペインでトップ2の争い以上に存在感を発揮したのは、今シーズンここまで雌伏の時を過ごしてきたメルセデスだ。アップデートを投入し、復調の兆しを見せていたメルセデス勢は予選でも健闘。スターティンググリッド4番手にジョージ・ラッセル、6番手にルイス・ハミルトンを送り込むことに成功した。
決勝では1周目でハミルトンがケビン・マグヌッセンと接触したために大きく順位を下げることになったが、その後驚異的な追い上げで最終的に5位入賞。ラッセルも3位表彰台を獲得し、メルセデスは以前の力強さを取り戻しているように見える。
次の舞台は、今季メルセデスを苦しめてきたポーパシングが起こりにくいと見られるモナコだ。眠れる獅子がついに目を覚ますのは伝統のモナコGPかもしれない。
世界三大レースのひとつに数えられるモナコGPが開催されるのは、世界中のセレブが集うモンテカルロだ。市街地を縫って走るように設置されたサーキットは世界有数の難コースで、高い集中力が求められる。コース幅が狭いため必然的にオーバーテイクは難しく、予選での結果がいつにも増して重要になる。
最高速が抑えられる超低速サーキットであるため、今シーズン中・低速で強さを発揮してきたフェラーリにとっては流れを引き寄せるチャンスかもしれない。特にモナコ出身のルクレールにとって、母国での優勝は悲願でもある。
F2時代を含め、モナコで行われたレースで一度もチェッカーフラッグを受けたことがないルクレールは、この不運の歴史に終止符を打つとともに反撃の狼煙としたいはずだ。
6戦目にしてようやく首位に立ったレッドブルとフェルスタッペン。このまま独走態勢に入るのか、フェラーリが待ったをかけるのか。あるいはメルセデスが、タイトルレースに割って入る可能性も十分にある。“3勝分の価値があるモナコでの1勝”を掴むのは誰か。
モナコGPの成り立ち
F1世界選手権が開幕した1950年から、さらに遡ること21年。1929年に初めてモンテカルロ市街地コースでレースが開催された。当時、開催に尽力したアントニー・ノーズは現在でも最終コーナーにその名前を残しており、伝統と歴史を色濃く残す異色のサーキットである。
1973年に行われたコース後半部分の大規模改修によって、現在とほぼ同じコースレイアウトが完成。その後はピットエリアの拡張やF1マシンの進歩に合わせて、安全性向上のための改修が行われ、19のコーナーをつなぐ全長3.337kmの現在のコースに至った。
モナコGPはインディ500、ル・マン24時間レースと並び“世界三大レース”のひとつとして知られている。世界で最も歴史と権威のあるレースは「モナコでの1勝は3勝分の価値がある」と言われるほど。これまでモナコで6勝したアイルトン・セナやミハエル・シューマッハ(5勝)、現役ドライバーではルイス・ハミルトン(3勝)が「モナコ・マイスター」と称賛されている。
コースサイド全体がガードレールに覆われており、一つのミスも許されない市街地サーキットだが、万が一に備えて600名以上のコースマーシャルと100名以上の消防士、15mおきに消火器を設置する安全対策のもと、レースを行っている。
セレブが集まるカジノや高級ホテル、クルーザーやヨットが並ぶ港沿いをF1マシンが高速で駆け抜ける姿は、世界を探してもここでしか見られない光景だ。また、モナコに住むF1ドライバーも多く、レースの週末は自宅からパドックに通勤する姿も見られるという。
レース開催日程・DAZN配信予定
第7戦モナコGP/モンテカルロ市街地コース
日時 | 内容 | 解説・実況 |
---|---|---|
5月27日(金) 21:00 | フリー走行 1回目 | 解:田中健一 実:笹川裕昭 |
5月28日(土) 0:00 | フリー走行 2回目 | 解:柴田久仁夫 実:笹川裕昭 |
5月28日(土) 20:00 | フリー走行 3回目 | 解:小倉茂徳 実:笹川裕昭 |
5月28日(土) 23:00 | 予選 | 解:中野信治 実:笹川裕昭 |
5月29日(日) 22:00 | 決勝 | 解:中野信治 実:笹川裕昭 |
サーキット(モンテカルロ市街地コース)
とにかくコース幅が狭く、わずかなミスがクラッシュに繋がる難易度超級の市街地サーキットを、決勝では78周する。
コーナー数は全部で19。有名な「ロウズ・ヘアピン」や「トンネル」など、市街地ならではのユニークなコーナーが続いていく。トンネルを抜けた先のシケインが唯一のオーバーテイクポイント。DRSはメインストレートに設定されている。
以前と比べて車体の幅が大きくなっている近年のF1では、レース中のオーバーテイクは非常に難しく、そのため予選順位が極めて重要であり、予選でグリッド最前列を得られなければ大きく勝機を失ってしまうことが予想される。
また、普段は公道として使われているため、走行を重ねることで路面にタイヤのゴムが付着し、決勝にむけてコースのコンディションが大きく改善していく特徴もある。
外から見ると美しい街並みだが、ガードレールに覆われ、先が見えにくいコースを、ミリ単位のコントロールでマシンを操るF1ドライバーの超人ぶりが感じられるサーキットだ。
2021年モナコGP結果
予選ではポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールだったが、予選最後にクラッシュを喫した影響もあり、ドライブシャフトの問題によって決勝は出走できないという事態に。
決勝では事実上のトップスタートとなったマックス・フェルスタッペンがラップリーダーの座を守ってオープニングラップを終える。バルテリ・ボッタス、カルロス・サインツ、ランド・ノリス、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトンの順番で戦況が進んだ。
タイヤ交換を最初に行ったのは30周目のハミルトン。ソフトからハードに履き換え、31周目にはボッタスが入る。だがボッタスは右のフロントタイヤが外れないというトラブルにより、そのままリタイアとなった。
一方でハミルトンの直後にピットインしたガスリーは再びハミルトンの前でピットアウトとなり、ハミルトンはペースを上げられず。
フェルスタッペンは34周目にピットへと入り、ハードに履き換えてコースに復帰する。それまでプッシュしていたセルジオ・ペレスは35周目にタイヤ交換を行い、4番手で復帰。ハミルトンの前へと出ることに成功した。
後方では角田裕毅がニコラス・ラティフィの後ろに付ける展開が続くも、モナコのコース特性から抜くことができず。16番手でのロングランが続く。ハードタイヤで64周走った後にソフトタイヤ交換したが、ラティフィの後ろの16番手でコース復帰となった。
角田は67周目にファステストラップを叩き出した。だがその直後、2度目のタイヤ交換をしてファステストラップの1ポイントを狙いに出たハミルトンに最速タイムを塗り替えられている。
前方ではトップのフェルスタッペンがリードを続け、2番手サインツを寄せ付けず。フェルスタッペンがそのままトップでフィニッシュチェッカーを受け、モナコGP初制覇。2021年2勝目をマークした。ホンダのパワーユニットがモナコGPで勝利したのは、アイルトン・セナがマクラーレン・ホンダ時代にマークした1992年以来、29年ぶりのこととなった。2位にはサインツ、3位ノリスが表彰台に上がった。4番手はペレス、5番手セバスチャン・ベッテル、6番手ガスリーと続き、ハミルトンは7番手フィニッシュ。
角田裕毅はラティフィを猛追するも結局抜けず、16番手フィニッシュ。デビュー以降4度目の完走を果たしている。|
■2021年モナコGP決勝
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル/1:38:56.820
2/カルロス・サインツ/フェラーリ/+8.968
3/ランド・ノリス/マクラーレン/+19.427
4/セルジオ・ペレス/レッドブル/+20.490
5/セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン/+52.591
6/ピエール・ガスリー/アルファタウリ/+53.896
7/ルイス・ハミルトン/メルセデス/+68.231
8/ランス・ストロール/アストンマーティン/+1 LAP
9/エステバン・オコン/アルピーヌ/+1 LAP
10/アントニオ・ジョビナッツィ/アルファロメオ/+1 LAP
11/キミ・ライコネン/アルファロメオ/+1 LAP
12/ダニエル・リカルド/マクラーレン/+1 LAP
13/フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ/+1 LAP
14/ジョージ・ラッセル/ウィリアムズ/+1 LAP
15/ニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ/+1 LAP
16/角田裕毅/アルファタウリ/+1 LAP
17/ニキータ・マゼピン/ハース/+3 LAPS
18/ミック・シューマッハ/ハース/+3 LAPS
Ret./バルテリ・ボッタス/メルセデス/-
Ret./シャルル・ルクレール/フェラーリ/-
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第19戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第20戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第21戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第22戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第23戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |