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【チェルシー対マンチェスター・U展望】 ユナイテッドの勝利にはマルシャルの奮起が絶対に必要 | プレミアリーグ

読了時間 7分
2020-10-24-chelsea-manchester-united (C)Getty Images

通算成績は78勝56分54敗。圧倒的にリードしている。

昨シーズンはFAカップ準決勝で敗れたものの、プレミアリーグでダブルを食らわせ、リーグカップ4回戦でも勝利。一昨シーズンはプレミアリーグ2試合で引き分け、FAカップで2-0の快勝を収めた。

ゴールレスドローに終わった今シーズン5節も含め、近年のチェルシー戦は4勝3分1敗。マンチェスター・ユナイテッドにとって、ウェストロンドンの強豪は分のいい相手ではある。

このデータを踏まえたのか、ユナイテッドOBのポール・スコールズは、週末のビッグゲーム(日本時間1日1時30分キックオフ)を楽観視していた。

「近ごろのチェルシーはファイナルサードで歯ごたえがないんだ。アウェーとはいえ、ユナイテッドが勝つと思う。3月7日のマンチェスター・ダービーこそが、優勝を占う試合になる」

いま、チェルシーとシティのどちらが強いかと問われれば、間違いなく後者だ。プレミアリーグどころか、世界最強といって差し支えないパフォーマンスを、2021年のシティは見せている。

一方、チェルシーは1月25日にフランク・ランパードを解任し、トーマス・トゥヘル新監督はまだ8試合しか指揮していない。シティとの比較はアンフェアだろう。

好調だが、わずか11得点だ

2021-02-25-chelsea

ただ、スコールズが語ったように、チェルシーはファイナルサードで歯ごたえがない。トゥヘル着任後、公式戦6勝2分け無敗と好調だが、わずか11得点だ。内訳もPKが3つ、DFが2得点、ゴールネットを揺らした前線の選手は、オリヴィエ・ジルー(2得点)とティモ・ヴェルナー、タミー・エイブラハムだけだ。

8試合2失点の守備力は評価できるものの、フットボールは点を取ってナンボである。

ちなみにユナイテッドの直近8試合は21ゴール。サウサンプトン戦の9-0を除いても、チェルシーを上まわっている。スコールズの言い分も、分からないではない。

では、ユナイテッドの守備力をどのように捉えればいいだろうか。

「ダビド・デ・ヘア、ハリー・マグァイア、ヴィクトル・リンデレフの3人は、歴代の名手に比べるとはるかに劣る」

3-1の勝利を収めたニューカッスル戦(2月21日)を前に、スコールズとともにユナイテッドに黄金期を築いたガリー・ネヴィルが、GKとCBに苦言を呈していた。

「1990年代に活躍したGKペーター・シュマイケル、CBにガリー・パリスター、スティーヴ・ブルースという布陣は125試合でクリーンシートを59回も記録している。2006年から3連覇した当時はGKがエドウィン・ファン・デル・サールで、CBはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチ。彼らは96試合でクリーンシートが49回もある。デ・ヘア、マグァイア、リンデレフは51試合で、クリーンシートはたったの18試合だ」

フットボールは年ごとに進化しているため、30年前と現在は同列に語れない。しかしシュマイケルを軸とするユニット、リオが中心だった堅陣に比較すると、現有勢力が非力であることは否めない。デ・ヘアは積極性を欠き、マグァイアはスピード不足。リンデレフはフィジカルの勝負に滅法弱い。

攻撃に歯ごたえがないチェルシーが相手だとしても、クリーンシートは期待できそうもない。25試合消化時点の32失点はリーグ9位と振るわず、あと4失点で昨シーズンの総失点に並ぶ。

嗚呼、マルシャル。親の心子知らず

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ビッグ6との対戦データも、今シーズンは1勝(FAカップのリヴァプール戦)4分け3敗。要するに、プレミアリーグではまだ一度も勝っておらず、しかもチェルシー戦で先発が予想されるデ・ヘアとマグァイア、リンデレフが心許ないとなれば、攻撃陣に期待せざるをえない。

本稿執筆時点で、エディンソン・カバーニの復帰は五分五分と伝えられている。筋肉系のトラブルは快方に向かっているものの、まだ万全のコンディションではない。右大腿部を痛めているポール・ポグバも、カムバック予定は3月7日のマンチェスター・ダービーだ。

嗚呼、アントニー・マルシャル……。極度の不振に喘いでいても、オーレ・グンナー・スールシャール監督は先発の機会を与える。自信回復を促したいのだろうか。

しかし、親の心子知らず。前線の動きが足りず、ボーッとしているだけだ。ボールを奪われても、ジョギングで自陣に戻ってくる。プレー強度は非常に低い。そのくせパスのタイミングが合わないときは、“秒” で不貞腐れる。

2月25日のヨーロッパリーグ・ラウンド32第2戦で右足首を痛めたダニエル・ジェイムズが起用できない場合、前線の選択肢はマーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッド、そしてマルシャルに限られる。

アマド・ディアロ(冬に加入した18歳)やショラ・ショータイア(ニューカッスル戦でデビューの17歳)が無限の可能性を秘めていたとしても、チェルシー戦で先発するのはリスクが大きすぎる。

昨シーズンは17ゴール。今シーズンはここまで2ゴール。そろそろ目覚めなくては……。チェルシー戦で勝利を収め、次節のマンチェスター・ダービーをいい形で迎えるためには、マルシャルの奮起が絶対に必要だ。

文・粕谷秀樹

1994年、日本スポーツ企画出版社刊の『ワールドサッカーダイジェスト』編集長に就任。その後、同社の編集局次長を務め、01年に独立。以降、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、情報番組、さらに月平均15本のコラムでも、エッジの利いた発信を続ける。東京・下北沢生まれ。

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