世界の大舞台で戦うサッカー選手やラグビー選手、その資本となる体を長らく食事で支えてきた料理人・西芳照。
そんな西シェフが未来の日本スポーツ界を背負う子供たちや青年アスリートに向けて、また忙しいながらも健康的な料理を振る舞いたい親世代に向けて、豊富な経験知見を詰め込んだメニューキットをOisixとともに開発した。
そして今回、そのメニューキットを実際に調理し試食したのが、2025年1月に現役を引退した元サッカー選手・柿谷曜一朗氏だ。
実際に西シェフの料理を食べて戦ってきた経験もある柿谷氏。「食とスポーツ」の関係性について、親としてアスリートとして、自身の考えを語った。
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――今回、西芳照シェフが「代表ハンバーグカレー」と「魚の西京焼き」という2つのメニューをKit Oisixで作成されました。料理をご覧になって、また食べてみての印象はいかがでしょうか?
「何より懐かしい味でしたね。『そうそう、こんな味だったな』という感じで日本代表時代を思い出しました。特に海外で代表活動があったときに、選手によっては体重が減る人もいてコンディションも落としてしまいがちなんです。でも、西シェフのこの料理のおかげで普段の日本と同じような食生活を送れたことが、ストレスなく僕たちがサッカーに集中できる大きな要因でもあったなと感じます。このカレーというメニューは代表選手にとっても特別でした。カレーは普通に日本にいてもみんな食べるじゃないですか。海外にいながらあのクオリティーで食べられることがうれしかったです」
――柿谷さんと日本代表といえば、2014年ブラジルでのワールドカップが思い出されます。遠い異国の地でありながら毎日西シェフの料理を食べていたと思いますが、どんな思い出がありますか?
「大きな国際大会では、ある程度選手たちの活動範囲が限定されるので、どうしても行動面などでストレスを抱える瞬間はあります。そんななかで食事は、選手たちにとって唯一の楽しみといっても過言ではないくらい大切なものでした。食生活が乱れれば、そのままコンディション低下にも直結してしまいます。例えば睡眠はもちろん大事でベッドや枕にこだわる選手もいますが、場所は違えど眠ること自体はできると思います。ただ食事に関しては西シェフのようなスペシャリストがいないと栄養が不足したり、口に合わないものばかりを食べることでストレスにつながったりしていくものです。何も特別なものを食べたいということではなく、なるべく普段通り、日本で食べているものを食べたい。その“普段通り”の環境を、まさに西シェフが毎日作っていてくれたのだと思います。よく練習が終わった後に『今日の西さんのご飯、なんやろか?』みたいなことを話していたのを覚えています。もうワクワク、楽しみでしかなかったです」
――当時、西シェフの食事をどんな選手たちと一緒に食べていたのでしょうか?
「いまの日本代表は大半が欧州などでプレーする海外組じゃないですか。当時はまだ海外でプレーする選手とJリーグでプレーする選手が半々ぐらいだった印象です。自ずと海外組とJリーグ組みたいな分かれ方になっていたこともありましたね。あとは僕ら若い選手が集まる傾向もありました。例えば本田圭佑さんとか長友佑都さんあたりは先輩同士で話していることが多かったです。ただ一人、先輩でも(大久保)嘉人さんはずっと僕らの横にいましたね(笑)。山口蛍、香川真司、嘉人さんなどセレッソ大阪に関わった選手たちは結構一緒の時間を過ごしていました」
――誰が西シェフの食事をたくさん食べていましたか?
「特にカレーが出る日は、もうみんな『これでもか!』というぐらいたくさん食べていました。それぐらい僕たちにとっては特別なメニューでした。僕も細いですけど結構食べていたほうでしたね。人気メニューの日は、ビュッフェ台の前に列ができます。今回発売されるカレーや西京焼きは毎回行列でした。もちろんその他のお肉やパスタも含めて全部おいしいですよ。でも特にカレーの日は列がすごかったです。食事の時間の10分前ぐらいから選手たちが集まりだして、ホテルの部屋にいてもみんな早く食事会場に行こうとバンバン部屋のドアが閉まっていく音が聞こえてきました(笑)。その音を聞いて、ほかの選手たちも『やばい、早く行かなあかん!』みたいになって急ぐというような感じでした」
――あらためて、選手たちが集まって西シェフのおいしいメニューを一緒に食べる空間、雰囲気というのは特別ですね。
「おいしいご飯は、みんなの会話をスムーズにさせるじゃないですか。例えば先ほど海外組とJリーグ組が分かれて……という話をしましたが、毎回そういうわけではなく、海外でバリバリにプレーしていた選手たちの話を聞ける貴重な機会にもなるわけです。サッカーのこと、近況報告、他愛もないこと、すべてのコミュニケーションが詰まっていましたし、今も昔も代表チームにとっては大事な空間だと思います」

――10代の頃から海外遠征に行かれることも多かったと思いますが、西シェフがいないような環境では何か苦労はありましたか?
「日にちが経過していくと、どうしても海外では体重が減っていってしまいます。食が合わないこともそうですが、場合によってはお腹を下してしまうこともありました。あとは食べられるものと食べられないものが極端に偏っていきますね。基本的に生野菜が食べられない地域に行くと、お肉などのタンパク質ばかりを採るようになります。その中で、体重を極力減らさないように、僕の場合は食べられるものは何でも食べるということを心がけていました。あとは日本からインスタントの味噌汁やふりかけは必ず持っていきました。遠征の前日にスーパーに行って、よく買い出ししていましたね(笑)」
――柿谷さんはスイスの名門バーゼルでもプレーした経験があります。スイスでの食生活はいかがでしたか?
「当時、僕が住んでいた周囲には日本食のレストランがあまりありませんでした。ただ、アジアマーケットがあってそこで日本の食材などが売っていました。車で40分ぐらいの距離だったので近くはなかったのですが、毎回そこに行っては1週間分ぐらいの食材を買っていくという生活でした。朝食・昼食はチームのクラブハウスで提供されるのでそれを食べていましたが、夜は外食はほとんどせず家で日本食を食べていましたね。これまで当たり前のように毎日日本食を食べていた環境から、日本食を食べることへのハードルが高い環境に行き、あらためて食事の大切さに気づけました。もちろんその土地の食生活に順応しやすいタイプの人もいるでしょうし、プロの選手ならタフに合わせていかないといけない部分もあると思います。ただ、僕個人としては日本食が大好きだし、自分のコンディション調整にも一番適していたので、スイスの最初の頃は少し苦労したことを覚えています」
――アスリートの中にはストイックな食生活を過ごすタイプの人や、好きなものをしっかり食べてストレスを溜め込まないタイプの人もいます。柿谷さんはどんなタイプの選手でしたか?
「僕は年齢や世代によって、食への考え方が変わっていったタイプだと思います。特に結婚をして妻が食事面をサポートしてくれるようになってからは、日々のコンディションの波がなくなったなという実感がありました。若い時は外食も多く、食べる時間もバラバラで正直不規則でした。10代の頃なんて、練習に行くギリギリまで寝てバナナだけ食べて家を出るみたいなこともありました。食の知識や重要性もわからないまま過ごしていましたが、20代中盤~後半になってからはそもそも食事をしっかり採らないと集中力が持たない、すぐに眠くなってしまうといった変化が出てきました。食事とコンディションの関係性を身をもって理解し始めてからは、足りていない栄養を補える食事を食べるようにしたり、妻がそこを意識して作ってくれたりするようになりました」
――食事面を考慮していかないと、いいプレーを維持できないといった実感があったのでしょうか?
「まさにそんな感覚でした。さらにいま思うのは、若いころからその大切さに気づくことができれば、長くいい状態でプレーできるということ。特にいまの若い選手たちは、僕らの時代よりも体のケアや食事面での意識がすごく高いので、余計に自分たちの時代との違いを感じますね」
――柿谷さんもサッカーの解説でよく話されていますが、現代サッカーがよりフィジカルやパワー重視の傾向になってきていることも、食事とコンディショニングの関係性重視につながっているかと思います。
「それは間違いなく関係しています。いまは練習からプレーの強度を求められる時代です。ということは、試合や練習以外の時間から、体作りを意識しないといけません。人より体にいいモノを食べて、人よりいいトレーニングをした上で、日々の練習に臨まないといけなくなってきました。自分にとことんベクトルを向けないといけないですよね」

――現役を引退してそれほど時間は経っていませんが、食生活に変化は出てきていますか?
「いまは現役のころより量を食べないようにしています。動く量が圧倒的に減る分、同じ量を食べていたら絶対に太ります。『引退してちょっと太ったよね』と言われるのだけは絶対にイヤで(笑)。なるべく最低限のモノを食べて過ごしていますが、ストレスは感じないですね。食べなかったら食べないで胃袋も小さくなってくるなという実感もあります」
――現役時代と現在では食卓に並ぶ料理にも違いがありますか?
「小さな育ち盛りの子供たちがいるので、妻は色とりどりの料理を並べています。僕の現役時代以上に、これからは子供たちのためにそうなっていくのではないかなと思います。妻は僕が若いころ、食への関心が少なかった時代も知っていますし、だからこそそれを学びや気づきにしながら子供の成長に生かしていこうとしている気がします。僕は大人になって妻の料理も食べるようになり、年々嫌いな食べ物がなくなっていきました。子供たちには小さいころからそういう食生活を送ってほしいですし、特にカラフルな食べ物を多く食べていくことで、栄養バランスも自ずと良くなっていくものだと思います。食べる量も大事ですが種類を多く食べることを意識していますね。子供たちにはたくさん栄養のあるものを食べてもらいたいです」
――今日はKit Oisixの調理も体験しましたが、感想はいかがでしょうか?
「こういうKitは子供などの若い世代にはもちろん、アスリートにとっても貴重だと思いますね。いまはどのクラブにも栄養士さんがいるので、昼食も管理されたメニューを食べることができますが、すべてのクラブがそのような恵まれた環境ではありません。また、独身であれば朝食や夕食は自分で準備しないといけないなかで、自炊が苦手な人は外食になってしまいます。もちろん一概に外食が悪いというわけではないですが、Kit Oisixのようにこれだけのクオリティーの料理がこんなにお手軽に家で作ることができるのであれば、若い選手はもちろん、料理が苦手な人も簡単に体にいいモノが食べられる。いいこと尽くしだなと感じました。僕もどんどんいろんな人たちに伝えていきたいですし、僕が若いころにもあったらな……と思いました(笑)」
――柿谷さんも親世代になりましたが、多忙な家庭が多い現代の課題を解決するようなサービスでもあります。
「このKit Oisixは忙しいお母さんの味方になるサービスではありますが、僕はお父さんにもぜひ、お母さんを助ける意味で使ってほしいなと思いました。料理を作り慣れていないお父さんは、分量も含めて全くわからないと思います。カレー作るにしても『玉ねぎって1個で足りる? 足りない?』みたいなことになるわけです。材料を買いすぎて奥さんに怒られたりもするでしょう(笑)。でもKit Oisixであればそんな悩みが解消されるわけです。適量がすでにパックに入っていて、さらに作り方も手軽。料理下手なお父さんでも、これならお母さんや子供たちにおいしいご飯が振る舞えます。しかも安心・安全な食材も使われています。忙しいお母さんが活用するのはもちろん、お父さんにも積極的に活用してほしいですね」
――父親としての柿谷さんらしい視点でいいですね。
「いまの時代はお父さん・お母さんのどちらもが忙しく働いている家庭が多いと思います。ただ子育ての局面ではやっぱりお母さんの力が必要になる瞬間が多いのも事実で、そのお母さんの労力を少しでも和らげてあげることが大事だと思います。もちろん、お父さんが子供の面倒を見ている間にお母さんに『ショッピングやエステに行っておいで』というのもいいですが、毎日の生活の中でお母さんを手助けするために何ができるかは考えていきたいですよね。この料理も、そのうちの一つかもしれません。僕も料理は下手ですが(笑)、Kit Oisixであれば家族のために作ってあげることができると思います」
――Oisixを知らない方々に向けて、柿谷さんから伝えたいことはありますか?
「例えば、カレーはおいしくてみんな大好きじゃないですか。それでいてこのKit Oisixはまず簡単なんですよ。こんな手軽にカレーが作れるなら、日本中の人たちにとって喜ばしいことだと思います。これだけ簡単なのでまずは一度手に取ってもらいたいです。手にしたら絶対に調理して食べるじゃないですか。そうすればこのおいしさが伝わります。簡単、手軽、そしておいしい。この魅力を知ってほしいです。こんな短い時間でこんなクオリティーの料理ができるなんて、誰もがビックリすると思います」
――食の変化や意識についていろいろと聞かせていただきました。今後柿谷さんは特に若年世代に向けて、サッカーだけでなく球技の楽しさを普及するような活動をしていくというお話も耳にしました。次世代の子供たちに向けた活動を念頭に置かれる中で、今日のテーマである食についてはどんな考えを持っていますか?
「まず子供たちに対しては、室内でできるデジタル系の遊び以外のものにも興味関心を高めてほしいですし、そういう取り組みの一環として球技を普及していきたいという考えに至りました。ボールを持って外に出て遊んでみる。例えばそこに友達がいて、ボールを使えばいろんな遊び方ができます。サッカーボールでなくても、どんなボールでもいいんです。僕はいろんなボールで遊んでいたなかで、たまたまサッカーにつながっただけなんです。球技の楽しさを一人でも多くの子供たちに知ってほしい。そのきっかけを作る活動をしていきたいです。
そして今日お話しした通り、僕は食について初めは知識がありませんでした。子供のころは背も低かったですが、プロを意識し出したときに『このままではダメだ』と思ってとにかく少しでも体を大きくしたいと考えました。サッカーがうまくなるためには、サッカーの練習をしないとならない。ただ、サッカーの練習をしているだけでは、サッカー選手にはなれない。そう気づかされたのは、背が低かったからです。普段の睡眠、そして食事も大事になるということです。サッカーに少し自信が持てるようになったのが小学校高学年だったと思いますが、そのときに初めてプロになりたいと思うようになりました。そこで『コーチがこれを食べれば体が大きくなると言っていたから作ってほしい』と母に伝えるために、自分から台所に行くようになったことをすごく覚えています。
いまの時代のお父さんやお母さんは、子供のためになる情報をたくさん得ることができます。『あれが体にいいから、うちの子に食べさせよう』みたいな親御さんばかりだと思います。もちろんそれも大事ですが、子供たち自身が何かの目的や目標をきっかけに、お父さん・お母さんに『あれを食べたい』と伝えていくことも大切かなと思います。親御さんにはぜひ、子供にその気づきを与えるような行動や声掛けをしてほしいです。僕は自分で母にお願いをして、初めて体とスポーツの大切さを実感できました。サッカーがうまくても、夜遅くまでゲームしたりお菓子ばかり食べていたら、中途半端な選手にしかなれない。そういうことを強制的にではなく、あくまで食の大切さを通じて大人が子供に伝えていく。次世代を担う子供たちに対して、僕もそんな接し方ができる大人でいたいです」
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