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リオネル・メッシ、アルゼンチン代表最高の瞬間トップ10:伝説的なワールドカップデビューから「世界最高の選手になった瞬間」まで

GOAL

伝説の終りが近づいている。

リオネル・メッシは4日、母国アルゼンチンでの最後の代表戦を自身の2ゴールで飾った。現時点で2026年ワールドカップの出場は明言しておらず、出場したとしてもこの大会を最後に代表キャリアを終えることはほぼ確実だ。

今回『GOAL』は、彼がアルビセレステのユニフォームを身にまとって残した最高の瞬間を厳選。2006年の初キャップから2022年に世界の頂点にたった瞬間まで、記憶に残る最高の瞬間トップ10を紹介する。

夢のようなワールドカップデビュー

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18歳で代表初キャップを記録した後、2005-06シーズン後半戦はケガに苦しんでいたが、2006年ワールドカップのメンバー入りを果たしたメッシ。初戦のコートジボワール戦はベンチで過ごしたが、続くセルビア・モンテネグロ戦でワールドカップデビューを果たす。

アレーナ・アウフシャルケのスタンドでディエゴ・マラドーナが見守る中、この少年は驚異的なパフォーマンスを披露。たった16分間の出場で、1ゴール1アシストを記録してみせたのだ。マラドーナはこの試合後、「ただうまいだけじゃない。もう特別な存在だ」と自身の後継者について語っている。

圧巻だった2014年大会グループステージ

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衝撃的なワールドカップデビューを果たしたメッシだが、続く2010年大会はノーゴール。チームもマラドーナ監督の下、準々決勝でドイツ代表に0-4と屈辱の敗戦を喫している。こうしたこともあり、すでに世界最高の選手だった彼には2014年のブラジル大会で強烈なプレッシャーがかかっていた。

そんな2014年大会だが、チーム自体はグループステージの段階では決して良かったとは言えない。それでもメッシは、初戦のボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦では決勝点を叩き込み、イランとの2試合目は終了間際に劇的な勝ち越し弾を奪ってみせた。そして3戦目のナイジェリア戦では、圧巻の2ゴール。3試合で4ゴールを奪い、決勝トーナメントへ導いている。

記念すべき1000試合目

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2022年ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のオーストラリア戦、この試合はメッシにとってプロキャリア通算1000試合目となった。そんな素晴らしい記念試合を、彼らしい魅力的なパフォーマスで祝っている。いつも通り見事な先制点を奪い、2-1の勝利に導いた。

試合後、オーストラリア代表MFキアヌ・バッカスは「特別な選手だ。実際の技術の高さ、試合を観察して読み取る力、主導権を握る姿は現実のものとは思えない。あんな存在は他にいないよ」と語っている。

宿敵相手の躍動

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2012年6月、イーストラザフォードで行われたブラジル戦はただの親善試合に過ぎなかったが、メッシにとっては極めて重要な一戦となった。全アルゼンチン国民が待ち望んでいたような圧倒的なプレーを披露している。

最大のライバル相手にハットトリックを達成し、4-3の劇的勝利をもたらした後、メッシは「ブラジルに勝つのはいつだって素晴らしい。3ゴールを決められてとても嬉しいよ」と語っている。特に3ゴール目は圧巻で、中盤でボールを拾って一気に駆け上がると、誰も止められないような強烈な一撃を突き刺している。

当時のブラジル指揮官マノ・メネゼスは「世界でメッシの解決策を見つけた者はいない。たった4回のチャンスで3ゴールだ」とコメント。アルゼンチンのアレハンドロ・サベーラ監督は「レオがアルゼンチン人であることは幸運だね!」と振り返っている。

「世界最高の若手DF」との対戦

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2022年カタール・ワールドカップにおいて、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルは「世界最高の若手DF」の地位を確立した。大会を通じて驚異的なパフォーマンスを披露し、その結果として7700万ポンドでマンチェスター・シティへと移籍している。

しかしそんな彼でさえ、メッシには太刀打ちできなかった。前半にPKでネットを揺らした後、完全にグヴァルディオルを翻弄し、フリアン・アルバレスのゴールをアシストしている。このアシストは、彼がワールドカップで見せた最も美しいプレーの1つだろう。

そんな圧巻のプレーに、翻弄されたグヴァルディオルでさえも「敗れたのは残念だけど、彼と対戦できて光栄だった。子どもたちに『メッシを90分間マークしたんだ』と自慢できるよ」と語っている。

「なに見てんだ、失せろ!」

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多くのアルゼンチン国民にとって、カタールでのオランダ戦は特別なものとなった。それは、メッシがナウエル・モリーナに送った「史上最高のアシスト」が理由ではない。試合後のインタビューで、キャプテンがボウト・ベグホルストに対して「なに見てんだバカ野郎!なに見てんだ、失せろ!」と言い放ったことである。

試合前の衝突から、記録的な17枚のカードが提示されるまで、荒れに荒れたこの一戦。メッシは後に、ベグホルストをはじめオランダの選手やスタッフへの対応を後悔していると語ったが、同胞たちは彼の振る舞いを歓迎している。

エルナン・クレスポをはじめ、多くのアルゼンチン国民はメッシにマラドーナのような“悪党気質”が欠けており、キャプテンは不向きだと長年主張してきた。「静かで、クリーンすぎる」と指摘されたこともあった。だからこそ、このオランダ戦で彼が見せた情熱的な一面により、国民のメッシへの愛情はさらに深まったのである。

世界の頂点への道

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2022年ワールドカップ前、アルゼンチンはコパ・アメリカで優勝した他、36試合無敗と最高の状態だった。しかし開幕戦では、メッシのPKで先制したにもかかわらず、サウジアラビアにまさかの1-2で敗戦。大会史上最大の番狂わせを許していた。

この初戦の結果により、優勝候補筆頭国はメキシコとの第2戦を前に強烈なプレッシャーにさらされていた。ここで敗退してしまえば、メッシのワールドカップが終わってしまう可能性もあった。そしてこのメキシコ戦でも、残り30分を切っても相手守備陣を攻略できず、緊張感は最高潮に達していた。

だが、そういう時こそメッシは輝きを放つ。64分、アンヘル・ディ・マリアの鋭いパスを完璧にコントロールし、25ヤード付近からゴール隅へ低い弾道のシュートを叩き込んでいる。このゴールが2-0の勝利に導き、そして世界の頂点への道が一気に開けた瞬間であった。メッシ自身も試合後、こう語っている。

「今日、アルゼンチンにとって新しいワールドカップが始まったんだ」

「神からの贈り物」

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数々の伝説的な瞬間を残してきたメッシだが、同時に悲劇的な敗戦を何度も喫している。2016年コパ・アメリカ決勝でチリにPK戦で敗れたが、これは代表キャリアで3大会連続の決勝戦敗退だった。この結果に打ちひしがれたメッシはこの直後、代表引退を口にしている。

しかし、彼を支えてきたのはいつだって全アルゼンチン国民だった。当時のマウリシオ・マクリ大統領が「神からの贈り物」に代表復帰を呼びかけるなど、全国民が彼の引退撤回を懇願した。そうした期待を受けて、メッシはワールドカップと予選でチームに復帰することになる。

そして2017年10月10日、2018年ワールドカップ出場をかけたエクアドル戦、先制点を許した苦しい展開の中で、メッシは驚異的なハットトリックを達成。高地キトで1人で勝負を決め、チームを本大会出場に導いている。

重圧からの解放

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2021年のブラジルでのコパ・アメリカ、決勝ではノーゴールに終わり、いつものような圧巻のプレーは鳴りを潜めた。だが、それは大した問題ではない。大会を通じてみれば、チームの全12ゴールの内9ゴールに直接関与し、自身も5ゴールを記録。最優秀選手と得点王を獲得している。

しかしそれ以上に、何よりも重要だったのは、彼が愛するアルゼンチン代表チームともに初めて主要タイトルを獲得したこと。マラカナンで試合終了の笛が鳴った直後、メッシは大粒の涙を流しながらピッチに崩れ落ちた。彼にのしかかってきた重圧と激しい感情のすべてが、一気に爆発したのである。そしてチームメイトたちが一斉にキャプテンの下へ駆けつける姿は、フットボール史上最も美しい瞬間の1つである。

あの優勝から3カ月後、メッシは『ESPN』で当時を振り返り「何度も叶わなかった夢をついに達成できたんだ。心が安らいだ瞬間だったよ。夢のようで、信じられなかった。当時は呆然として何が起きているのか理解できなかったけど、今になって映像を見るとあの時以上に感動するね」と語っている。

それ以降のメッシとアルゼンチン代表を見ると、あの優勝がいかに大きな意味を持っていたかが理解できるはずだ。

史上最高の選手に

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偉大なキャリアを歩んできたリオネル・メッシ。だが、やはり彼のもっとも美しく偉大な瞬間は、2022年ワールドカップ決勝戦だろう。フランス代表との激闘では2ゴールをマーク。アルゼンチン代表は3-3で120分を終え、PK戦で勝利して世界の頂点に立っている。

1986年大会のディエゴ・マラドーナ以来、これほど圧倒的な形でワールドカップを支配した選手は存在しない。メッシは、出場したノックアウトステージ全試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出。ワールドカップ通算得点数は「21」に到達し、ブラジルの伝説ペレを上回った。この大会とこの優勝で、彼は本当の意味で「フットボール史上最高の選手」の名誉を確立している。

決勝戦後、ゲイリー・リネカーは自身のSNSに「リオネル・メッシを20年近く見守れたことは、この上ない特権だった。息をのむほど魅惑的で、喜びに満ちたフットボールの数々。彼は神様からの贈り物だ」と記した。これは全世界のフットボールファンの総意である。