クリスタル・パレスは、不適切なバナーを掲示したとしてUEFA(欧州サッカー連盟)から1万ユーロ(約174万円)の罰金処分を課された。
昨季FAカップを制してヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したパレスだが、マルチクラブオーナーシップの問題で出場権が剥奪されることに。CAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴えるも認められず、カンファレンスリーグへと降格。そして代わりに、昨季プレミアリーグを7位で終えていたノッティンガム・フォレストがELに出場することになっていた。
これに対してクリスタル・パレスのサポーターは激怒。今季の開幕を告げるコミュニティシールドやプレミアリーグ開幕戦、さらにカンファレンスリーグ4次予選の初戦で、「UEFA=マフィア」と書かれたバナーを掲示している。
そしてこのバナーが処分の対象に。『The Athletic』によると、「UEFAの名誉を傷つけ、UEFA規則第16条(2)(e)および第11条(2)(d)に違反するスポーツイベントにふさわしくないメッセージを発信した」として、UEFAから1万ユーロの罰金処分を課されたようだ。
しかし『The Athletic』は、「パレスファンの抗議は止まらない見込み」と指摘。「今回の罰金によって怯む可能性は低い。自分たちに直接影響がないことが主な理由だ」とし、以下のように予想した。
「彼らのUEFAから不当な扱いを受けたという信念は揺るがないし、あらゆる機会にそれを表明してきた。本拠地セルハースト・パークでのカンファレンスリーグの試合で、再び掲示される可能性は非常に高い。今回の処分によって持ち込み荷物に関して厳しいチェックを受けることになるかもしれないが、この問題が最初に発覚して以降、定番化している反UEFAチャントは間違いなく歌われ続けるだろう」