土曜のスタンフォード・ブリッジで、チェルシーとRCストラスブールのファン数百人が国境を越え、共同でデモ行進を行った。出発点はウルフパック・イン。彼らはスタジアムへ進み、投資グループ「ブルーコ」への不満を表明した。ブルーコはトッド・ボーリーとベダッド・エグバリが率い、両クラブを支配している。
抗議では青煙や火炎筒が燃え、横断幕が掲げられた。フランスから駆け付けたファンも怒りを示し、ストラスブールが「Bチーム」や「育成クラブ」にされていると語った。
デモ行進を主催したデビッド・クック氏は、現在の体制を率直に批判した。「RCストラスブールのサポーターと共に実施したこの抗議行進は、『ブルーコ退陣』という統一されたメッセージを掲げている。 ブルーコが4シーズン率いたことで、かつて偉大だったクラブのメンタリティや価値観が蝕まれた。これは特権ではなく、基準の問題だ。彼らの経営ミスはクラブの将来を極めて不安定にし、管理者としての不適格さを示している」と『ミラー』紙に語った。
クック氏は、この行動の目的はクリアレイク・キャピタルの投資家に現場の不満を知らせることだと説明した。 「抗議でメディアの注目を集め、クリアレイク投資家に失敗を認識させたい。ストラスブールも所有権で苦しみ、クラブのアイデンティティを取り戻そうとしている。2カ国のファンが共に歩むのは、サッカー史の転換点になる」とクックは語った。
試合前のデモで高まった怒りは、苦戦するチェルシーの姿とともにスタジアム全体に広がった。マンチェスター・ユナイテッドに1-0で敗れたこの試合中、ファンは「本来のチェルシーを取り戻せ」と歌い、スタンドと経営陣の溝を露呈した。1912年以来初めてリーグ戦4試合連続無得点での敗戦となり、クラブ史上最悪の記録となった。
シーズン序盤にストラスブールから電撃就任したリアム・ロゼニオール監督は、大きなプレッシャーに立たされている。1月の「ブルーコ」両クラブ間の移籍騒動は、フランスのウルトラスも抗議に駆り立てた。首脳陣はロゼニオール体制を継続する方針だが、ファンは早期の安定と成果を強く求めている。
チェルシーの不振は「ブルーコ」モデルに壊滅的な財政影響をもたらす恐れがある。チャンピオンズリーグ出場権を逃しそうな今、収入減が必至で、厳しい財政がさらに悪化している。ベダッド・エグバリ氏は安定のためベテラン補強の必要性を認めたが、ファンは監督の頻繫交代と若手重視の代償として数年の遅れを取ったと感じている。
「ブルーコ・アウト」の声が強まる中、オーナー陣は岐路に立たされている。リーズ・ユナイテッドとのFAカップ準決勝を目前に控え、クラブ周辺は不満と改革要求で火薬庫のようだ。