ディエゴ・シメオネ監督は、選手層の厚さを示し、アーセナルとのチャンピオンズリーグ準決勝第2戦に備えて先発11人を全員交代。バレンシア戦では別チームで臨んだ。
大幅な入れ替えながらチームは落ち着きを保ち、試合を支配。誰がピッチに立っても「チョロ」の哲学は揺らがないことを示した。控え組は役割を果たし、敵地メスタージャの圧力も跳ね返した。
後半、ユースアカデミー出身の若手がチャンスをものにし、采配は実を結んだ。20歳のイケル・ルケは74分、投入から10分でニアへ冷静なシュートを放ち先制。18歳のクボは82分、グリーズマンのスルーパスを受け追加点。VAR確認後、ベンチは沸き立った。
さらに8分後、18歳のクボが試合を決定づける追加点をマーク。後半途中出場したベテラン、グリーズマンのスルーパスを冷静に受け取り、ディミトリエフスキの守るゴール隅へ低く流し込んだ。VAR確認後、ゴールが認められるとアトレティコベンチは歓喜に湧いた。
シメオネ監督がローテーションを採用した一戦で、データはチームの底力を示した。アトレティコはシュート20本から期待得点1.78を記録。主将FWが欠けても攻撃力は健在だった。守備も堅く、バレンシアの枠内シュートをゼロに抑えた。バレンシアが枠内シュートゼロに終わったのは2月以来のことだ。
この勝利でリーグ10試合連続得点となった。CLを控えシメオネが主力を温存したのは既定路線だったが、敵地でここまで若手が躍動したのは予想外だろう。
この結果は、間近に迫ったエミレーツ・スタジアムでの一戦に向けた絶好の足掛かりとなった。シメオネ監督は先発メンバー全員を休ませ、火曜日にミケル・アルテタ監督率いるアーセナル戦で主力選手が万全のコンディションで臨めるようにした。先週のチャンピオンズリーグ準決勝第1戦は1-1の引き分けに終わった。