コーリー・ゲインズ新ヘッドコーチの元始動した、バスケットボール女子日本代表。合宿や国際試合を経て、7月13日に中国・深圳で開幕するFIBA女子アジアカップ2025に挑む。文=船岡未沙希
2大会ぶり7度目の優勝を懸けて挑むアジアカップに向けて、コーリー・ゲインズヘッドコーチは「優勝を目指す、勝ちにいく」と力強くコメントした。中国との決勝戦を予想しているとの言葉もあったが、6月18日と20日に行われた中国との強化試合は、92-101、61-93と2連敗。中国には226cmの選手が立ちはだかり、この敗戦後にも重ねた合宿や国際試合の成果を存分に発揮する必要がある。
打倒中国へ、多くの人が期待を寄せるのが、最年少19歳の田中こころだ。6月7日のチャイニーズ・タイペイ代表戦でA代表デビューを飾ったばかり。7月3日、4日のデンマーク代表戦でもスタメンで司令塔の大役を担った。
田中はゲインズHCの元で「ヘッドコーチに出会ってポイントガードの概念が変わった」と話す。これまではパスという意識があったと前置きしながら「ポイントガードは何でもしなければいけないけれど、何でもしていいポジション」だという認識に変わったという。また、「自由にやりたいようにやれと言ってくれる」と笑顔で話した。
一方、コーリー・ゲインズヘッドコーチも「若くてポイントガードという役割は難しく大きな責任を与えていると思うが、彼女ならできると思う。アジアのトップのポイントガードを目指して欲しい。ミスを恐れるなということもよく言っていて、積極的に思い切ってプレーすることも話している」と期待を口にした。さらには「言葉にできないけれど見ると分かる」というすごさを持っているのが田中こころだとその評価の高さをうかがわせた。
髙田真希 (C)Getty Images
田中のみならず、今大会には20歳の薮未奈海など日本代表経験の少ない選手もメンバー入りを果たした。日本の大黒柱、最年長35歳の髙田真希は「相手のディフェンスによっては私たちのセオリー通りではない動きをしなければならないときがあるが、そういうシチュエーションで若い選手が迷ってしまうことがある。そこをまず自分がやってみせることで、『やっていいんだ』と若い選手が思えるようにしたい」と自らの経験を活かす頼もしさを見せている。
長年チームを牽引してきた髙田は、アジアカップへ向けて「どれだけ自分たちのバスケットを40分間出し切れるかが重要。それをやりきれば優勝できるかなと思う。それは優勝だけでなく、世界としっかり戦えるということにも繋がるのでそこまで突き詰められるように」とアジアのその先、世界を見据えたコメントを残した。
いざ、女王の座奪還へ。新たな旅路が始まったコーリージャパンの躍進をしかと見届けたい。
FIBA女子アジアカップ2025はDAZNで全試合のライブ配信を視聴可能。日本代表戦は全試合が日本語実況付きでライブ配信される。
試合日程(日本時間)
| 選手名 | ポジション | 身長 | 年齢 | 所属 |
|---|---|---|---|---|
| 髙田 真希 | PF | 185cm | 35歳 | デンソー アイリス |
渡嘉敷 来夢 | C | 193cm | 34歳 | アイシン ウィングス |
宮澤 夕貴 | PF | 183cm | 32歳 | 富士通 レッドウェーブ |
| 川井 麻衣 | PG | 171cm | 29歳 | デンソー アイリス |
| 栗林 未和 | C | 188cm | 26歳 | 東京羽田ヴィッキーズ |
馬瓜 ステファニー | SF | 182cm | 26歳 | CASADEMONT ZARAGOZA |
| オコエ 桃仁花 | PF | 183cm | 26歳 | ENEOSサンフラワーズ |
| 今野 紀花 | SG | 179cm | 25歳 | デンソー アイリス |
| 星 杏璃 | SG | 171cm | 25歳 | ENEOSサンフラワーズ |
| 東藤 なな子 | SG/PG | 175cm | 24歳 | トヨタ紡織サンシャインラビッツ |
| 薮 未奈海 | SF/SG | 178cm | 20歳 | デンソー アイリス |
| 田中 こころ | PG | 172cm | 19歳 | ENEOSサンフラワーズ |