オープン戦で多くの試合に登板した投手は、レギュラーシーズン開幕後もブルペンの一角として期待される傾向にある。2025年のオープン戦でチーム内最多登板を記録した投手の顔ぶれと、開幕後の成績を比較し、重用がそのまま活躍につながったかを検証する。
日本ハム・齋藤友貴哉投手はオープン戦で防御率5.40と振るわなかったが、シーズンでは47試合で防御率1.35と圧倒的な投球を披露。ポストシーズンでは抑えも務め、ブルペンの中心的存在となった。田中正義投手はオープン戦で防御率0.00を記録。シーズンでも49試合で防御率1.32と安定した投球を見せた。
移籍1年目の福谷浩司投手はオープン戦で防御率0.00を記録したが、シーズンでは14試合で防御率3.77と登板機会を伸ばしきれなかった。松岡洸希投手も安定感を欠いたが、最多タイ登板投手の多くが1軍で結果を残した点は特徴的である。
楽天の藤平尚真投手はオープン戦でリーグ最多の8試合に登板。防御率8.59と苦しんだが、シーズンでは62試合で防御率2.11、奪三振率9.96、21ホールド12セーブを記録し、勝ちパターンの一角としてフル回転した。
西武のトレイ・ウィンゲンター投手は来日1年目ながら、オープン戦で防御率1.50、奪三振率15.00を記録。シーズンでも49試合で防御率1.74、奪三振率13.31と支配的な投球を見せ、31ホールドを挙げた。佐藤隼輔投手はオープン戦で一定の結果を残したが、シーズンでは故障の影響もあり20試合で防御率6点台と不振に終わった。
ロッテの鈴木昭汰投手はオープン戦で防御率0.00と好投したが、シーズンでは29試合で防御率4.82と苦戦した。菊地吏玖投手もオープン戦で好投したが、シーズンでは防御率5.32と成績を落とした。横山陸人投手はオープン戦の好成績を維持し、シーズンでは50試合に登板して防御率2.08。20ホールド12セーブを記録し、ブルペンを支えた。
オリックスの山崎颯一郎投手はオープン戦で6試合に登板。シーズンでは28試合で防御率4.28ながら、奪三振率10.54を記録し、後半戦は安定した投球を見せた。ソフトバンクの松本裕樹投手はオープン戦で苦しんだが、シーズンでは51試合で防御率1.07、奪三振率9.95を記録。リーグ最多44ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手を獲得した。岩井俊介投手はシーズンで防御率2.89と結果を残したが、登板は8試合にとどまった。
今年のオープン戦では、楽天の荘司康誠投手、ロッテの木村優人投手が規定投球回に到達し、楽天の九谷瑠投手、ソフトバンクのロベルト・オスナ投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手がリーグ最多の8試合に登板した。今季もオープン戦での起用傾向と開幕後の成績の関連性に注目が集まる。