DAZNは現在、初のリアリティショー『THE ANNOUNCER -スポーツ実況者オーディション-』を配信している。
これは未来のスポーツ実況者を発掘・育成を目指すオーディション型プロジェクトで、19歳から55歳までの男女30人が参加。グランプリ受賞者は来季のDAZNによるNPB配信で実況席に座る権利を得る。
3次選考を通過した7人の候補者たちは、4次選考として11月23日からDAZNで配信がスタートするジャパンウィンターリーグ(JWL)の実況に挑戦する。いよいよ実戦の場に立つことになる候補者たちは、どんな思いでその時を迎えるのか。この記事では候補者7名のうち、3名を紹介する。

神奈川県在住 フリーアナウンサー
11月23日(日)10:00 レキオス vs オリオンズ
11月24日(月)10:00 エイサー vs オリオンズ
12月1日(月)10:00 オリオンズ vs レキオス
12月3日(水)14:00 レキオス vs ブレイズ
12月8日(月)14:00 ストリングス vs エイサー
――アナウンサーを目指したきっかけは?
大学卒業後は一般企業で働いていましたが、野球に関わる仕事がしたいという思いがずっとありました。コロナ禍でプロ野球が無観客開催だった時期、球場に響く場内アナウンスの声は変わらないと気づき、「自分もやってみたい」と思ったことが最初のきっかけです。
――オーディションに応募した理由を教えてください。
NPBの一軍実況は人生を懸けて挑みたい“大きな夢”でした。ただ、そこまでの道のりが果てしなく遠いと感じていたところ、このオーディションを知り、「チャンスがあるかもしれない」と思うようになりました。また、8月に世界少年野球大会で場内アナウンスとMCを担当した際、理事長の王貞治さん、評議員の中畑清さんから声をかけていただき、自信になったことも大きかったです。
――普段はどんな活動をされているのでしょうか?
実況以外では、場内アナウンス、大会運営、公式記録員を務めています。田中将大投手の“日米通算199勝目”の試合でスコアを担当しました。
――「伝える」うえで特に大切にしていることは?
野球は“間”が多いスポーツです。試合中、ボールが動いている時間は全体の半分もないと言われています。だからこそ、投球や打撃の瞬間はなるべくしゃべらず、雑音を入れないことを大切にしています。
――佐藤さんにとって「良い実況」とは?
理想はロサンゼルス・ドジャースで60年以上実況を務めたビン・スカリーさんです。スカリーさんは勝利の瞬間や大記録達成の瞬間に、あえて沈黙して球場の熱狂を伝えていました。「沈黙を含めて実況する」という姿勢を大切にしたいです。
――JWLの実況で注目してほしいポイントはありますか?
JWLには独立リーグの選手、所属先が決まっていない選手などが国内外から参加します。彼らが生き残りを懸けて挑む舞台であることを、しっかり伝えたいです。
東京都在住 芸人
11月23日(日)14:00 ロックス vs エイサー
11月27日(木)10:00 オリオンズ vs エイサー
――アナウンサーを目指そうと思ったきっかけは?
きっかけは、DAZNのアナウンサー募集をマネージャーさんに教えてもらったことでした。「野球に関わることなら挑戦したい」と思って応募しました。野球に恩返ししたいという気持ちが強かったです。
――普段はお笑い芸人としてどんな活動をしていますか?
相方とライブに出ることもありますが、個人の仕事は野球関係が多く、基本的にユニフォームを着ています。『M-1グランプリ』や『キングオブコント』にも挑戦しています。
――ここまでの選考で学んだことは何でしょうか?
学んだことは本当に多いです。特に2次審査でご一緒した服部優陽さん(現役民放アナウンサー)に間の取り方やメモの仕方などを教わり、プロの意識に驚かされました。大学生の参加者もレベルが高くて、「こんなにできるんや」と刺激を受けました。
――「伝える」うえで大切にしていることを教えてください。
一番は“自然体”で話すことです。台本を読むと棒読みになってしまい、違和感が出る。歌でもお笑いでも、自然体の熱量が一番伝わると思っているので、今回の実況でも自然体を意識します。
――ご自身が担当する試合で注目してほしいポイントは?
自分らしさとして、“明るさ”と“元気の良さ”を出したいです。僕が(候補者の中で)一番明るくいきます。僕自身、高校時代にたたかれた経験があるので、選手を守るような実況をしたい。偏見をなくして、「この人わかってるな」と思ってもらえる実況を目指します。
――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
負けず嫌いなので、絶対に勝ちます。でも生意気に聞こえるので……応援よろしくお願いします(笑)。全力で頑張ります!

千葉県在住 リポーター
11月24日(月)14:00 ストリングス vs レキオス
12月11日(木)14:00 ブレイズ vs エイサー
――オーディションに応募したきっかけは?
長くリポーターの仕事を続けてきた中で結婚、出産を経験し、育児との両立について考えていた時に、DAZNのオーディションの案内を目にしました。もともとスポーツの取材をしたくて業界に入り、働き方を変えながらもスポーツの現場に関わり続けたいという気持ちは強くありました。生後半年の子どもがいる状況でも、家族が理解と協力で支えてくれました。そして何より、“子どもを理由に挑戦しない自分になりたくない”という思いが、応募を決断する大きな後押しになりました。
――これまでどのような仕事をされていましたか?
スポーツ番組のADからキャリアをスタートし、人事を経てNHK宇都宮放送局でスポーツキャスターとして取材・原稿作成・出演を経験しました。その後、現在のプロダクションに所属し、読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』のリポーターに。約4年半リポーターを務めながら、バレーボールやバスケットボールの実況、イベント司会など、“声の仕事”へと領域を広げ幅広く活動しています。
――「伝える」うえで意識していることはありますか?
実況では、耳障りにならないことを一番大切にしています。スポーツ中継の主役はあくまで“試合”と“選手”であり、視聴者が見たいのはプレーそのもの。実況が叫びすぎたり、言葉選びが気になったりして試合の妨げになるのは避けたいと考えています。そのうえで、試合の雰囲気が自然に伝わるよう、バランスを意識して言葉を選ぶようにしています。
――JWLでの実況に向けて意気込みを聞かせてください。
まずは、私自身が楽しんで実況すること。その気持ちは、きっと視聴者にも伝わると思っています。また、野球の知識に関しては他の参加者と比べて不足している自覚があるので、その分、選手の情報を細かく調べ、丁寧に伝えられるよう準備を重ねていきたいです。