■日本ハム 9ー0 ロッテ(31日・エスコンフィールド)
日本ハムの3年目・細野晴希投手が31日、エスコンフィールドで行われたロッテ戦でノーヒットノーランを達成した。9回128球を投げ、2四死球と失策で走者を出しながらも安打は許さず、12奪三振の快投。本拠地開幕投手の大役を託した新庄剛志監督も“べた褒め”だった。
9回2死から失策で走者を背負ったが、最後は藤原を150キロの外角直球で見逃し三振。ベンチを飛び出した仲間たちの歓喜の輪の中心で笑みを浮かべた背番号29は「ノーヒットノーランはおまけみたいなものなんですけど、ゼロで抑えられたのは自信になりました」と控えめに喜んだ。
ソフトバンクとの敵地での開幕3連戦でまさかの3連敗という中で出番がやってきた。不安からこの日は朝5時に目覚めて「吐き気が止まらなかった」という。初回、先頭の高部にいきなり四球。しかし続く藤原を遊ゴロ併殺に仕留めたことで、本来の姿を取り戻した。
2023年ドラフト1位で入団も、プロ入りから2年間でわずか8登板。昨季は6試合で3勝を挙げ防御率1.51とポテンシャルの高さは示したが、7月21日を最後に1軍での登板はなかった。オフにはフォーム改造を決断し、腕の位置をわずかに下げて新たな勝負に挑んだ。
好投手ひしめくチームの中で、開幕ローテーションを掴み取った。新庄監督は「なんかいい投手なんですよね、僕の中で。コントロールがよくなってから、さらに。速い球を投げたい、投げたいっていうのから、しっかりコントロールを付ける投手に変わってくれたので、そこからちょっともう、惚れ込みましたね」と高い期待を懸ける理由を明かす。制球に苦しみ崩れる姿はもうない。それが信頼を勝ち取った証だった。
「四球を出したときにきょうヤバいかなと思ったんですけど、その後ちゃんと修正できたので、そこは昨年と比べて成長しているのではと思います」と細野。才能を爆発させチームに今季初勝利をもたらした24歳が、強固な投手層をまた分厚くした。(町田利衣 / Rie Machida)