2023年のWBCでは台中での熱狂を呼びながらも、チャイニーズ・タイペイは失点率で泣き、1次ラウンドで姿を消した。しかし、2024年11月のプレミア12では決勝で侍ジャパンを4-0で完封し、悲願の世界一に輝いた。予選ラウンドでは3位通過となったが、本戦進出決定戦でスペインに勝って辛くも突破。自国開催の熱狂を超え、東京での返り討ちを狙う布陣には、侍ジャパンの「天敵」も入った。
投手陣の軸として期待されるのが、ダイヤモンドバックス傘下3Aでプレーする左腕、リン・ユーミン投手だ。プレミア12の決勝では、日本の強力打線を相手に4回無失点の快投を見せ、歴史的勝利の立役者となった。許した安打は、源田壮亮内野手の内野安打1本のみ。キレ味鋭いスライダーと落差の大きいチェンジアップを武器に三振を量産する。
まさに侍ジャパンにとっての「天敵」。昨季はマイナー3Aで1年を過ごしたが、打高のPCL(パシフィックコーストリーグ)で23試合に先発登板し、5勝7敗、防御率6.64と壁に当たった。先発投手陣は古林睿煬投手(グーリン・ルェヤン、日本ハム)、荘陳仲敖投手(ヂュアン・チェン・ジョン・アオ、アスレチックス傘下)、徐若熙投手(シュー・ルオシー、ソフトバンク)らと見られ、林を日本に当てる可能性も高い。
また、野手陣の目玉となるのが、メジャー通算277試合で18本塁打を放ったスチュアート・フェアチャイルド外野手(ガーディアンズ傘下)だ。シアトル出身の29歳は、母が台湾人であることから出場資格を得た。台湾打線に「米国の風」を吹き込む。さらには、「国防部長」の異名をとった張育成内野手(富邦)らも健在で、まさに国内外の精鋭を集めた「ドリームチーム」が完成した。
プールCの舞台は東京ドーム。好敵手の韓国や日本がひしめくグループとなるが、臆する様子はない。プレミア12覇者のプライドとCPBL、NPBだけでなく、MLBの力をも融合したチャイニーズ・タイペイ。プレミア12からさらに進化したアジアのライバルに、侍ジャパンは前回以上の衝撃に備えなければならない。(Full-Count編集部)