まさかの敗戦だった。準決勝まではパーフェクト。小田凱人の全豪連覇を誰ひとり疑わなかった。しかし、決勝だけは様子が違った。客席から背中を押す声が飛ぶ、最高のショットでそれに応える。それでも波に乗れない。2本目、3本目が続かない。相手の経験値がまさったのか、過信によるゆるみがあったのか。気がつけばストレート負け。決勝の幕はあっけなく閉じた。敗戦の余韻が会場を包み、ファンは戸惑いながら熱戦をたたえた。我々の気持ちの整理もつかない敗戦直後、小田凱人はいつもと変わらぬリラックスした表情でGoogle Pixel Studioに現れた。いったいなにが起きていたのか。この敗戦はなにをもたらすのか。どこまで強くなるのか。小田凱人に自身の描く未来を問う