鈴木彩艶が所属するパルマは日本時間25日、強豪ユヴェントスと敵地で対戦。前半をスコアレスで折り返したが、後半、ジョナサン・デイヴィッドとドゥシャン・ヴラホヴィッチに得点を許して0-2と敗れた。イタリアの解説陣はこの一戦をどのように見たのだろうか。
『ダゾーン・イタリア』で実況を務めた人気司会者のピエルルイジ・パルド氏は、イゴル・トゥードルの下で新シーズンを迎えたユヴェントスについて語った。「ユーヴェにとって素晴らしい夜になった。しっかりと組織化されたパルマを相手に3ポイントを獲得したことは重要だ」と指摘。さらに先制点をマークした新加入のデイヴィッドについて「デイヴィッドは良かったよ。開始直後は相手ゴール前で苦戦していたが、その後、訪れたチャンスで決定力を示した。偉大なFWのゴールだった」と称えている。
試合の解説を務めたダリオ・マルコリン氏は、アンドレア・カンビアーゾの退場後、試合を決定付ける2点目を挙げたヴラホヴィッチについて自身の見解を示している。
「ヴラホヴィッチは良い試合への入り方だった。縦を狙って(アシストを記録したケナン)ユルディズにあのパスを出したが、この2人はお互いをよく理解していて相互理解がある。そのことを忘れていなかった。彼らはカンビアーゾの退場の1分後、わずか2タッチでゴールを演出することに成功した。退場が問題となり得る状況だったが、ヴラホヴィッチのゴールで完全に試合の決着をつけることができた」
パルド氏は、今夏の退団が囁かれる中でのヴラホヴィッチの活躍を受け、今後の去就問題への影響にも注目した。
「今日の試合で、ヴラホヴィッチをプロジェクトの中心に置くかどうかの議論が再燃することになる。彼の近年の貢献に対して年俸が高すぎるということも確かだが、ユーヴェは、別のユニフォームを身にまとうヴラホヴィッチの姿を目にする前に、現実として、モチベーションがある状態の彼よりもはるかに優れた代役がいるのかどうかを自問自答することになるだろうし、それが今後、向き合っていくことになるテーマの1つだ」
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一方、パルド氏は30歳の若手指揮官カルロス・クエスタ率いるパルマについて「全体的にパルマの姿勢とメンタリティは気に入ったよ」とコメント。中でも10番のアドリアン・ベルナベに関心を寄せていることを明かしつつ、中堅以下のクラブが台頭する近年のセリエAを評価した。
「私はベルナベについて指揮官に聞きたかった。本当に非常に重要な才能を持つ選手であるという感触があったんだ。昨シーズンはケガがあり、継続的にプレーすることができなかったが、高いレベルの選手であり、成長の余地や何に取り組んでいくべきかについて興味がわく」
「いずれにしても、全体的な話として、近年のセリエAでは、優勝候補以外のチームも、前向きなアプローチでチャンピオンズリーグ出場権を競えるようになったのは良いことだ。順位表で11位以下のチームであっても、ポゼッションサッカーができる」
「パルマのファンのためにも早々に10位以内へ浮上することを願っているよ。パルマは若い選手たちによる将来性のある積極的なカルチョを目指している。実現のためには勇気と我慢が必要だが、素晴らしい革命だと考える。イタリアでは、パルマに限らず、数年前からこうした傾向がある」
マルコリン氏もまた、「パルマは耐えながらよくやっていた。ユヴェントスがギアを上げ、1対1で異なる対応をし、素早いパスをするようになった時、パルマは苦しんだように思う」と試合を振り返ったほか、クエスタのチームについて自身の考えを示した。
「おそらくパルマは、ファブレガスのコモのスタイルを目指しているのだと考えるが、苦しい時にクラブが方針を維持し、最後までたどり着けるかどうかを見届けたい。少しずつこの監督の結果が現れてくるはずだからね。彼は常に手を叩いてチームを鼓舞していた。1つ理解できたことは、彼がチームに対して、ゆっくりでも良いのでボールポゼッションを求めていたことだ。そうすることで、チーム全体で上がれるようになるんだ」
セリエAで2年目のシーズンを迎えたGK鈴木彩艶は、パルマで引き続き守護神の座を託され、開幕戦となったユヴェントス戦でフル出場した。イタリアの解説陣は、鈴木のパフォーマンスについてもコメントしている。
13分、ユヴェントスのフランシスコ・コンセイソンがパルマの守備陣の裏を取り、鈴木と1対1となってヘディングシュートを狙ったが、鈴木が枠外へ弾き出した。実況のパルド氏は「スズキは、見た目は素晴らしいとは言えないが、効果的な仕事をして難から逃れた」と伝えた。
また鈴木が79分、ケナン・ユルディズのエリア手前からのミドルシュートをブロックしたシーンについては「スズキの反応だ! ユーヴェは瞬間にして火が付き、ユルディズが打ったが、スズキがこれに答えた」と興奮気味に語っている。
さらに『ダゾーン・イタリア』の解説者らは、鈴木が56分に受けた警告についても注目していた。両チーム共にスコアレスだった前半のアディショナルタイムにおいて、主審がゆっくりとリスタートしようとする鈴木に近づいた。
パルド氏は「主審がスズキに何かを伝えに行った。遅延行為はこれ以上容認しないと言っているようだ。すぐに警告を求めていたユーヴェのファンは歓迎していないが、注意にとどめて次に、ということのようだ」とこのシーンを説明した。
そして後半、0-0のままで迎えた 56分、鈴木が遅延行為により警告を受けると、パルド氏は「パルマのベンチは交代を準備していたので不満を示している」と伝えた一方、マルコリン氏はリプレー動画を確認したうえで「これがスズキへの警告だね。(主審は)『すでに注意をしていて、実行に移した』と言っているようだね」と解説した。するとパルド氏も「そのようだね」と同意している。
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