日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマは、セリエA第9節で強豪ローマと対戦。試合途中まで堅い守備を見せて相手を無得点に抑えていたが、63分、パルマ守護神が味方のDFエンリコ・デルプラートと接触して転倒した隙に、パウロ・ディバラのアシストからマリオ・エルモソに先制点を許し、最終的に1-2で敗れた。
パルマの地元メディア『SportParma』は31日、YouTube上のライブ配信番組「PARMATALK」でローマ戦について議論。その中で鈴木の転倒シーンにも触れた。同メディアのレオナルド・ガベッリ記者が「最初の失点は、どちらかと言うとスズキの責任か? それともデルプラートの責任か?」と質問を投げかけた。
すると番組でコメンテーターを務めたパルマのファンクラブ「パルマ・クラブ・フィデンツァ」のマウリツィオ・マルキネッティ会長が自身の見解を示した。会長は「私はデルプラートの方に責任があると考える」と回答。「それから間違いなく守備の中央でベルナベにマークをさせた者に責任がある」としてMFアドリアン・ベルナベのポジションにも問題があったことを指摘した。
このため「(失点の)責任は分散させよう」と提案。「ベルナベが守備の中央で相手と空中戦をするなんてありえない」と語り、エルモソに競り負けてヘッド弾を許した身長174センチのベルナベがあの場にいるべきではなかったとの見方を示している。
これに対して地元メディアのロレンツォ・ファーヴァ記者は「もしかしたらベルナベは中央に空いた穴を埋めようとしたのかもしれないね」とスペイン人MFのプレーを擁護したが、マルキネッティ氏は「それでもダメだ。ペナルティーマーク付近でノーマークなんてありえない」と反論している。
なお鈴木と接触したパルマ主将のデルプラートは、試合後の『ダゾーン』のインタビューにおいて「僕は(エヴァン)エンディカのマークをしていて、ザイオンとぶつかってしまった。ザイオンが背後に来た時、僕はローマの選手だと思っていたんだ。それでああなってしまった」とこのシーンについて説明している。
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