今季2点目を挙げた直後に見せたパフォーマンスが示すとおり、久保建英はまだ、その本領を発揮できていない。新監督のもとで復活劇は見せられるか。現地ジャーナリストが今後を占う。
文=ハビエル・シジェス(スペイン紙『as』副編集長) 翻訳=江間慎一郎
レアル・ソシエダにとって2025年最後の試合となったラ・リーガ第17節、アウェーでのレバンテ戦(△1ー1)。珍しくヘディングでゴールを決めた久保建英は、その直後アウェー席に向かい、ソシエダサポーターに向けて両手を合わせた。今季、期待外れのパフォーマンスが続いていたことへの罪悪感から生じた行動のようだった。
あの極めて珍しい謝罪の場面は、久保とソシエダの苦悩をよく表していた。今季の日本人FWと降格圏に近づくチームは、そのポテンシャルを全く発揮してこなかったのだ。
チームが機能していなければ、個人も生きることはない――久保と久保を応援する日本人たちは、彼の低調ぶりを説明するために、そんな理屈を盾にすることもできるだろう。しかし、そんなものは苦しい言い訳でしかない。ソシエダは久保というとびっきりの才能を、かつてないほど必要としていたのだから。
今季のソシエダはうまくいっていない。7シーズンにわたってソシエダのトップチームを指揮したイマノル・アルグアシル、名物スポーツダイレクターのロベルト・オラベが昨季限りでクラブから去り、それぞれセルヒオ・フランシスコ、エリック・ブレトスが後任となったものの機能はせず。フランシスコは、すでに解任となった。
フランシスコが率いたソシエダは、迷子同然のチームだった。ボールを保持してもパス回しのスピードが遅く、守備に回ってもペナルティエリアでの守りが拙く、深刻なミスも目についた。プレーアイデンティティを見出せず、何の確信も持たぬために競争力を欠いた彼のソシエダは、正直、時代遅れのチームと言って差し支えなかった。
久保もまた、そのネガティブな流れから逃れらなかった。いや、むしろ彼自身もその流れに加担していた。ソシエダが不調だった原因は、この日本人FWにもあったのだ。
左足首を負傷した影響もあるのだろうが、今季の久保は心配になるレベルのプレーに終始してきた。ミケル・オヤルサバルとともにソシエダの攻撃を引っ張る存在とされながらも、そんな期待とはほど遠い出来だった。
チーム全体の中で久保を見れば、彼は被害者と言えるのかもしれない。昨夏、アーセナルに移籍したマルティン・スビメンディの穴は大きく、フランシスコが代替案を用意できなかったこともあって、チームのポゼッションからの攻撃は予想以上に退化している。このために久保は、マーカーが近くにいる優位性のない状況でボールを受けることが増え、その圧倒的な個人技を引き出せなくなっていた。
……とはいえ、久保の低調ぶりはそれだけで説明がつくものではない。彼はそうした逆境に立ち向かうどころか、順応してしまっていた。ソシエダは、様々な場所に顔を出して見事な判断のプレーを見せる久保を、強大な影響力を持ち得る彼という選手を、今まで以上に必要としていたというのに。
今季ここまでの久保はプレーの選択が悪く、すべてが中途半端だった。ドリブルおよびクロス数はキャリア最低クラスで、まだ2ゴールしか決めていないことがその低調ぶりを象徴する。得点力も個人技も不足するソシエダにとって久保は必要不可欠だが、彼はチームを引っ張るどころか、継続性の欠如という弱点をこれまで以上に露呈してしまっていた。
しかし、取り返しがつかないわけではない。ここまで本来のレベルを引き出せていなかったこと、シーズンがまだ半分以上残っていることを自覚しているのは、久保本人にほかならない。彼はそのことを謝罪という、いかにも日本人らしい誠実なやり方で示していた。
(C)Getty Images
ソシエダは新監督としてシュトゥットガルトやホッフェンハイムを率いたペッレグリーノ・マタラッツォを招聘。彼の志向するプレースタイルは、久保の特徴と見事に合致している。アメリカ人指揮官は1ー3ー5ー2と1ー3ー4ー1ー2を基本システムとして、縦に速い攻撃的なフットボールを実践してきた。トランジションとインテンシティを重視するそのスタイルは、久保のクオリティにぴったりとハマるはずだ。久保がボールを持った際に見せる爆発的なプレーは、マタラッツォが攻撃のキーマンに求めるものなのだから。
マタラッツォがソシエダで実際に使用するシステムは、初戦を見てみなくては分からない。お気に入りの3バックを使うとしても、チーム内にウイングバックを務められる選手がセルヒオ・ゴメスしかいないからだ。彼は3バックのほか4バックも使用し、その際には中盤をダイヤモンドにすることを好んでいる。その場合、久保がトップ下となる可能性もあるだろう。これは非常に興味深いオプションである。
久保はそのプレーの特異性(現代フットボールでも通用する圧倒的な技術の高さ)から言っても、おそらくトップ下が一番合っている。サイドに流れたりしながら積極的にプレーに関与し、フィニッシュにも絡めるならば、そのポテンシャルを遺憾なく発揮できるはず。そのほかのオプションには“偽ウイングバック”や1ー3ー4ー3の右ウイングも挙げられるが、見てみたいのは断然トップ下だ……もちろん大前提として、久保は昨季までのプレーのキレ、判断力を取り戻し、永遠の課題である継続性も身につけなくてはならないが。
久保はその性格やインテリジェンスも長所に挙げられる。彼はファンと感情的なつながりを築き上げ、ロッカールーム内でも影響力を発揮している。ソシエダを思う気持ちは本物で、だからこそクラブの補強政策に口を出したり、ここ最近にも「チームはクソみたいな状況だった」と客観的かつ率直な意見を述べたのだった。
久保は誠実で裏表のない人間だ。繰り返しになるが、皆の期待に応えられていなかったと謝罪できるその心意気は、実に素晴らしい(スペインの文化ではあり得ない。日本人はかくも真摯なのか)。だからこそ私たちが、裏表のない彼の才能を疑う必要もないのだ。
ソシエダは本来、欧州カップ戦の出場権を争うべき存在だ。今季後半戦、久保はその目標に向けてチームを引っ張る存在にならなくてはならない。彼には間違いなく、その力がある。あとは、それを引き出すだけだ。
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