日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマは日本時間3日、ボローニャとのエミリアダービーに臨むと、GKの鈴木が起点となって開始13秒で先制点を挙げたが、前半のうちに選手2人が負傷交代、クリスティアン・オルドニェスが警告2枚で退場処分となって数的不利に陥ると、後半、ボローニャの逆転を許して1-3と敗れた。
そんなエミリアダービーについて『ダゾーン・イタリア』の解説陣が見解を示している。イタリアの試合中継で実況を担当したアルベルト・サンティ記者はまず、開始13秒のアドリアン・ベルナベの先制点に注目。GK鈴木のおなじみのロングフィードが起点となったことについて「全てはスズキのロングボールから始まった」と伝えた。
その後、鈴木は14分、ボローニャの右サイドからエリア内に侵入したリッカルド・オルソリーニと1対1の場面を迎えたが、ボローニャFWのニアを狙ったシュートは枠を外れ、難を逃れた。試合の解説を務めた元ミラン指揮官のクリスティアン・ブロッキ氏は以下のようにこのシーンを振り返った。
「オルソリーニらしくない。彼のようにクオリティとゴール前の冷静さを持つ選手がこのようなシュートミスをするとは予想していなかった。スズキはすでに逆サイドにステップを踏んでいて、GKを欺くことには成功していたのに外してしまったね」
パルマは17分、再びボローニャの右サイドからの攻撃を許し、エミル・ホルムのクロスに足で合わせたサンティアゴ・カストロに同点弾を奪われた。ブロッキ氏はカストロに「万能なFWだ」と賛辞を贈った一方で、パルマの守備陣に苦言を呈し、「(ラウタロ)バレンティだと思うが、センターバックの読みが遅く、サイドからのボールを防げなかった」と失点の要因を指摘した。
また元ミラン指揮官はMFのナウエル・エステベスがサイドから侵入するボローニャ攻撃陣への対処にあたっていた状況について「CB勢がうまくウィンガーのカットインを吸収できるようなプレーができていない」と語り、守備陣を批評したほか、その後も「パルマは守備のスライドができておらず、背後からの侵入に対応できていない。パルマの守備陣は良い仕事ができていない」と守備陣に問題があることを強調している。
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鈴木は34分、カストロの正面からのシュートを近距離で阻止し、チームの窮地を救った。ブロッキ氏は「スズキが極めて素晴らしいセーブをした」と日本代表GKを称賛。「彼は動かず、シュートコースを塞いでカストロを困難に陥れた」と説明を付け加えた。
その直後、オルドニェスが2枚目の警告で退場。数的不利となったパルマは5-3-1で守備を固めつつ、1-1のスコアの維持に努めた。60分頃の激しい雨が幸いし、ボローニャはぬかるんだピッチでのパス回しに手を焼いていたが、雨脚が弱まった68分、カストロがゴール前の混戦から勝ち越し点をマークした。
このシーンについてサンティ記者は、GK鈴木の手前にいたパルマMFマンデラ・ケイタがフアン・ミランダのクロスをクリアミスしたことがボローニャの得点につながったことを指摘。「ケイタがスズキに先んじたことで、ストーリーを完全に変えてしまった。なぜならスズキは楽に(ボールに)届いていたはずだったからだ」と主張した。
ブロッキ氏もこの意見に同意。「全くその通りだ。彼は(同僚が)先に触ってしまったことに驚いていたようだ。だがこうなると、もう何もできなかった。シュートを止められる完璧な立ち位置に戻ることもできなかった」と振り返っている。
パルマは試合終了間際の後半アディショナルタイムに3失点目を記録した。ボローニャの左サイドからミランダがエリア内に侵入。角度のない位置から直接シュートを決めた。元ミラン指揮官は「素晴らしいゴールだね。おそらくスズキはクロスを予想していたのではないだろうか。ところが彼はクロスバー下へ不意を突く強烈なシュートを放った」との見解を示した。
サンティ記者は「スズキには止められないシュートだった」と振り返ったが、ブロッキ氏は「スズキにはできることがあった」と解説。「強くて良いキックだったが、ポジショニングが違っていれば、セーブを試みることができたかもしれない」と意見を述べた。
パルマは最終的に1-3でダービーに敗れて今シーズン5敗目を喫し、順位を16位へと落としたが、元ミランの指揮官が試合を総括し、カルロス・クエスタ率いるチームを分析した。
「ボローニャはプレーとポゼッション、パス成功率、メンタリティーで試合を支配した。もちろんパルマの選手の退場による恩恵を受けたが、11対11の戦いにおいてもボローニャの方が良いプレーをしていた」
「パルマはまだ正しい戦術を確立できていないように見受けられる。それがベルナベのポジション(右インサイドハーフ)によるものなのか、指揮官が求める守備の仕方によるものなのか分からない。だが何かを変えなければならない」
「ベルナルベのようにスイッチが入れば、チーム全体のスイッチが入るような選手がサイドで孤立してしまう。これではクオリティの面であまり貢献できなくなってしまう。10試合で4得点という数字も心配だ。ゴールを決められなければ、いずれ失点してしまうのだからね。ただパルマが異なる成績を収めるためにどこを改善すれば良いのかが分からない」
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