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【日本代表コラム】想像を超える完全復活…森保ジャパンを生き返らせた “最終ラインの司令塔”が持つ存在価値

DAZN

周囲の力を引き出す潤滑油にして、チームの頭脳となれる最終ラインの司令塔。約1年間のブランクを経て、頼りになるセンターバックが森保ジャパンに戻ってきた。

取材・文=青山知雄

■ケガを乗り越え、チームの不安をかき消した

想像を超える完全復活と言っていいだろう。10月、そして11月の日本代表戦で谷口彰悟が見せたパフォーマンスは、やや停滞しつつあったチームを生き返らせ、ピッチに明確な安定感と臨機応変さをもたらした。 

昨年11月、33歳という年齢で左アキレス腱断裂という重傷を負い、全治約6カ月と診断。自身初の大ケガでもあり、年齢からトップフォームでの復帰が懸念された時期もあった。だが、地道なリハビリを乗り越えて5月に実戦復帰し、10月シリーズで日本代表に名を連ねると、再び日の丸を着けて3バックの中央に入ったブラジル代表戦で劇的な大逆転勝利に貢献。今回の11月シリーズではガーナ戦、ボリビア戦で連続完封勝利を下支えした。

来年のFIFAワールドカップ開幕に向けて9月のアメリカ遠征から具体的に本大会を意識し始めたなか、日本代表は3戦未勝利と苦戦。とくにセンターバックは負傷者が続出してメンバー編成に苦しみ、失点増に加えて攻撃のビルドアップにも大きな課題を残すなどチームにとって大きな不安材料となっていた。だが、ブラジル戦で3バックの中央に谷口が復帰すると、そこから一気に3連勝。とくに11月の2試合はフィールドプレーヤーで唯一のフルタイム出場という森保監督の起用にしっかりと結果で応えた。そして「ワールドカップへのラストチャンス」だと考えていた谷口にとっては、大きな“テスト”を乗り越えた形になった。

長いリハビリを乗り越えて再びつかんだ代表招集。指揮官からの起用と期待について本人に聞くと、激しいポジション争いへの強烈な覚悟が伝わってきた。 

「3枚の真ん中がめちゃくちゃ重要なポジションであることは理解しているし、あのポジションは簡単には譲りたくない。チームは1年前から積み上げている部分があるので、まずは自分がそこに追いつかなければいけないし、自分が入ることによるプラスアルファの存在感や価値を示していかなければいけない。いろいろなことを考えながらも、頭の中はある程度、整理しながらやれている」

谷口彰悟の存在価値──。それこそが11月シリーズで森保ジャパンが手にした一つの大きな収穫にほかならない。負傷者続出で不安を抱えていた最終ラインに、彼の完全復活で明確な軸を立てることができた。全体のバランスを見ながら周りの力を引き出す “潤滑油”としての役割に加えて、自らも個のバトルと攻撃のスイッチとして機能できる価値。攻守両面で抜群の安定感を披露したのは明らかだった。

■最終ライン中央でリーダーシップを発揮

ガーナとの初戦は左に鈴木淳之介、右に渡辺剛を従え、後半途中には左ストッパーに安藤智哉が入った。また、ボリビア戦では左に瀬古歩夢、右に板倉滉との3センターを編成。いずれの試合も各選手がしっかりと特長を生かしてプレーするシーンが際立った。その影に彼らを細かくサポートし、守備陣形を整えながらコントロールする谷口の存在があった。

「誰が誰とどう組んでも、誰がどんな形で出ても、チームとして高いレベル、高いパフォーマンスを発揮しなければいけないのは変わらないし、そこは自分自身にも求めている。相手ごとに相手のフォーメーションや特徴が変わる中でもしっかり適応して、対応してやり続けていかないと。(個性の違う選手をコントロールしていくのは)簡単ではないですけど、チームメートの特徴は理解しているし、自分がしっかりとリーダーシップを取って、主導権を握ってやり続けることで、周りがうまく反応してくれる」

攻守両面で試合の流れを見ながら臨機応変にプレーできる戦術眼は、何より特筆すべき彼のストロングポイントだ。ボリビア戦での工夫を谷口が明かす。 

「(攻撃では)パスを出すタイミングとか、右からなのか左からなのかとか。自分は真ん中から全体を見られるので、そこで判断して、言うならばできるだけ“ハメパス”(相手のプレスを受けやすいパス)にならず、いい形でボールを受けてもらえるように、メッセージ性のあるパスを出すことにはこだわっています。守備では僕が広範囲をカバーして、(左右のストッパーには)目の前の選手と思いっきりバトルしてもらえるようにしている。僕が後ろを保障してあげることで、2人がより怖さなく前に行きやすくなるので」

もちろん相手の攻撃を跳ね返すだけでなく、しっかりとつないで攻撃の起点となれる点も彼の大きな特長だ。これまで何度も披露してきたように「奪ったボールをダイレクトで前に前線につけることでチャンスになるし、そこを常に見て準備しておくこと、予測しておくことが持ち味の一つ」という彼の何気ないプレーが攻撃の起点となることは少なくない。

こうして周りの力を引き出しながら組み合わせていけるのが、谷口彰悟というプレーヤーである。「1+1」を「3」にも「4」にもしていける選手と言えばわかりやすいだろうか。ブラジル戦やガーナ戦で鈴木が抜群のプレーを披露したことも、ボリビア戦で瀬古が彼にとって代表戦でのベストパフォーマンスと言える活躍を見せたことも、3センターの中央に谷口が入ったことが少なからず影響していると言っていい。 

■ブレイク中のストライカーを完封も、目線はさらに上へ

taniguchi shogo(C)Ayano Miura

もちろん谷口自身の出来も抜群だった。ガーナ戦ではプレミアリーグのボーンマスで今季リーグ戦11試合6ゴールという結果を残しているアントワーヌ・セメンヨとマッチアップしたが、世界が注目する25歳のストライカーを頭脳的なディフェンスで完封。ロングボールの競り合いでは、飛ぶ前に体を当てて自由を奪い、少し早くジャンプすることで空中戦を制するなど、常に先手を取ってほぼ完璧に抑え込んだ。 

「相手の前線は強烈な個を持った選手たちでしたけど、バトルで負けないことにプラスして、組織力でも負けないところは90 分間を通してやり続けることができたし、チームにとっても個人にとっても自信になるゲームだった。やっぱりぶつかった感覚は強かったし、まともに戦ったら勝てないので、先手先手を取りながらポジショニングとかタイミングで上回っていこうと。でも、局面局面では本当にガチンコバトルみたいなシーンもあったし、そこでも負けないことにすごくこだわりを持って臨んだ。プレミアリーグでバリバリやっている選手にいい緊張感を持ちながらバトルできたので、このレベルを最低限に捉えて継続していきたい」

練習でも、試合でも、頭は常にフル回転。その取り組みこそが彼を高みに導いてきた秘訣だ。何度も確認して脳内でシミュレーションを行い、自分のプレーを客観的に捉えて次のプレーに生かす。世界との対峙を日常に落とし込んでいく地道な作業である。その繰り返しが谷口彰悟を作り上げてきた。 

ようやくケガが癒えてコンディションが上がってきた10月、11月シリーズで世界を再び肌で感じることができた点は非常にポジティブだ。長いブランクが感覚を狂わせるのは仕方がない。だからこそ「いい基準をもう一回知ることができた。(ブラジル戦は)一瞬でも油断したらやられるような相手とヒリヒリしたゲームをやれたのは自分の中ではものすごくプラス。この基準をしっかり保ちながら、さらなるレベルアップを求めて自チームに帰ってやっていきたい」と、イメージのバージョンアップを大きな収穫に挙げる。

継続的な脳内シミュレーションを日常とするからこそ、W杯で意識した視点は絶対に忘れない。11月の2試合、コメントの端々に「本大会では」という枕詞がついていたことが強く印象に残っている。 

ガーナ戦ではいいところに置いたはずのトラップにグッと足が伸びてきてボールをロストするシーンがチーム全体で散見された。ボリビア戦では自分から鎌田大地に出したくさびのリターンが狙われてピンチを招いた。こういったシーンが「本大会では致命的になることもある」という危機感を持ったコメントにつながる。最高の景色を見るためのイメージトレーニングを積み上げながら、周囲とのコンビネーションを熟成させなければならない。ピッチに立つ選手が同じ目線を持つことが重要だ。しっかりとアラートを出し続け、目線を合わせることで、チームにも自分自身にも世界で結果を出すための成長を促そうとしている。

■「まだまだ伸びている自信はある」

今年7月で34歳を迎えた。大ケガを乗り越え、脳内を中心にさらにスケールアップした印象すら与える。本人は「もちろんフィジカル面は、どこかしらは衰えているとは思いますけど」と前置きしながら、「それを感じさせないというメンタリティでプレーできていますし、まだまだ伸びている自信はある。おじさん、まだまだ頑張りますよ」と笑いながら、日本代表への覚悟とさらなる進化を誓う。

「ポジション争いは大歓迎ですし、日本が強くなるためには絶対に必要なこと。みんなもどんどん進化しているし、もっともっとレベルアップしていかないと自分自身を取り戻すだけでは日本代表には入れない。ボリビア戦は個人のパフォーマンスを上げながら、連戦というところも含めて、もっとできるところを見せたかったという悔しさもある。代表選手として自分の価値を高めながら、さらなるレベルアップを求めている自分がいる」

ライバルたちが復帰してきても、3バックの中央を譲る気はない。自らを生かしながら、周りの良さを引き出すプレーは替えが効かない存在である。最終ラインの中央で3バックと4バックの可変システムをコントロールし、個の力を発揮しながらチーム全体で水を漏らさないための守備、さらには攻撃の起点となる役割も託される。まさに“最終ラインの司令塔”だ。負傷者続出の守備陣にとって救世主となった谷口彰悟。バージョンアップを続ける頭脳と意識を武器に、頼りになるベテランが森保ジャパンの総合力を高めていく。

 


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