アトレティコ・マドリーは10日、アメリカのスポーツ投資ファンド、アポロ・スポーツ・キャピタル(ASC)がクラブの最大株主になることを発表した。
スペインでSAD(スポーツ株式会社)として運営されるアトレティコは、主要株主であるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEO、エンリケ・セレソ会長、クアンタム・パシフィック・グループ、アレス・マネージメントがASCに株式の一部を売却することで合意。アトレティコの評価額を25億ユーロ(約4500億円)と見積もったASCは、今後数カ月の間に同クラブの株式51〜55%を取得して最大株主となる。ただ今後数シーズンは、ヒル・マリンCEO、セレソ会長が引き続きアトレティコの運営を行なうとのことだ。
アトレティコはスペインでレアル・マドリー、バルセロナに次ぐ規模のフットボールクラブ。スペインリーグ優勝回数はスペイン2強に次ぐ11回を誇る。近年はディエゴ・シメオネ監督のもと、13シーズン連続でチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たすなど安定した成績を残しており、クラブ規模や資金力をさらに拡大していた。
ASCはアメリカに本拠を置く世界最大級の資産運用会社アポロ・グローバル・マネージメントのスポーツ分野に特化した投資プラットフォーム。これまでスポーツ産業全体およびスポーツイベント分野に投資を行ってきたが、ついに欧州のビッグクラブの一つに対して巨額を投じることを決意している。欧州サッカー、そしてスポーツビジネス全体の流れの中でも、象徴的な転換点の一つと考えられている。