【欧州・海外サッカー ニュース】レアル・マドリー監督アルベロア、クラシコ前日会見。
10日のラ・リーガ第35節、レアル・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦に臨む。前日会見に出席したアルバロ・アルベロア監督には、予想通り、MFフェデ・バルベルデとMFオーレリアン・チュアメニの衝突に対する質問が集中している。
バルベルデは6日、7日の練習でチュアメニと衝突。6日には激しいタックルをきっかけに諍いに発展し、7日にはチュアメニがその情報をメディアにリークしたとして、バルベルデから非難を受けたとされる。スペインメディアによれば、チュアメニは執拗な非難を前に我慢の限界を迎えてバルベルデを殴打。バルベルデは倒れた際に頭部にダメージを負い、10〜14日間の戦線離脱を強いられた。マドリーは翌日、両選手に50万ユーロ(約9000万円)の罰金を科したことを発表している。
この件についてアルベロア監督は、クラブと選手たちが騒動後、適切な振る舞いを見せたことを強調している。
「私からは二つ言わせてもらいたい。まずクラブの対応はスピーディーで透明性があり、はっきりとしていた。私はそのことをとても誇りに思う。その一方で選手たちは己のミスを認め、後悔の念を表し、謝罪をしている。私にはそれで十分だ。自分が公で彼らを火あぶりにすることはない。そんなことには値しないんだ。彼らはレアル・マドリーの選手である意味を示したし、私がそれを忘れることはない」
アルベロア監督はマドリーのお手本の選手として、非常に熱い性格で知られた故フアニート氏を挙げる。1992年、交通事故により37歳で亡くなった同氏は、今もベルナベウでその名が叫ばれる伝説的選手だ。
「レアル・マドリーの選手として規範になるべき存在がいる。それはフアニートだ。彼は間違いを犯さなかった人物ではない。だが私たちは、彼が各試合で見せた振る舞いをとても誇らしく思っている。フアニートはレアル・マドリーが何であるかを理解し、魂を込めてプレーしていたんだ。私も間違えることはある。誰だって間違いを犯す。なぜ私たちがフアニートを愛しているかというと、ほかのどんな人間と同じように間違いを犯す人だったからだ」
「バルベルデとチュアメニについては、もうページをめくって、このクラブのために戦ってもらうための新たなチャンスを与えようじゃないか。私は彼らのことを誇りに思っている。今回の件を、彼らのプロフェッショナリズムを疑うために利用することは許さない」
「今季が期待に応えるものではなかったのは、私の責任だ。誰かに責任をなすりつけたいならば、ここに私がいるぞ」
アルベロア監督は、過去に似たような出来事を経験したかを問われ、次のように返答した。
「チームメートがゴルフクラブをその手に持ち、別の選手を殴ったことがある。マドリーのロッカールームで起こったことはマドリーのロッカールームだけに残されるべきだ。私が最も心を痛めるのは、それ(情報の漏洩)だよ。そういうことはこれまでも起こってきた。別に正当化しようというわけではないがね」
「あれは事故だった。フェデは頭に傷を負ったが、そのことは不運と言うべきだ。彼らは謝ったし、今は試合のことを考えなくてはいけない」
バルベルデが怪我を負った日、FWキリアン・エンバペは満面の笑みを浮かべながら、バルデベバス練習場を車で後にした。
「エンバペはマドリーの選手にふさわしくない? 笑いながら練習場を後にした選手を取り上げるのは、文脈からずれてはいないだろうか。エンバペはどんな努力をしてマドリーにやってきたのかは、皆が知っているはずだ。少年時代の彼はマドリーのジャージを着ていた。私たち全員がその写真を見たはずだ」
アルベロア監督はその一方で、クラブの内部情報をリークした人物に向けては、厳しい意見を口にしている。
「繰り返すが、ロッカールーム内のことをリークするのは裏切り行為であり、クラブエンブレムに忠実ではない」
「どこから漏れているか把握しているか? いいや。私はCIAではないし、選手たちを非難する気もない。レアル・マドリーの周囲には多くの人間がいるんだ」