【欧州・海外サッカーニュース】ニース(リーグ・アン)では公式戦6連敗となった直後に選手やスタッフがサポーターから暴行を受けた。
ニースは、テレム・モフィとジェレミー・ボガらに対して暴行を働いたサポーターを非難する声明を出した。
フランスのリーグ・アンに所属する強豪の1つであるニースだが、今シーズンは難しい戦いが続く。11月30日には敵地でロリアンと対戦して1-3で敗れてこれで公式戦6連敗となった。
そして、この試合後に大事件が勃発。ニースの選手やスタッフを乗せたバスが遠征を終えてクラブ施設に到着した際、これを待ち構えていた400人程度とされるサポーターの一部が暴徒化。ピッチ上で不調の続くモフィとボガ、さらにスポーティングディレクターのフロリアン・モーリス氏が特にターゲットにされ、暴行などを受けたと伝えられていた。
さらに、フランス『レキップ』や『RMC Sport』などの現地メディアが伝えたところによると、暴行の被害を受けたモフィとボガは病気休暇を取ってチームから離脱したことも分かっていた。
そんな中、ニースはサポーターを非難する内容の声明を発表。「日曜日のロリアンから帰還した際、選手たちはクラブ施設の前で大規模な集団に出迎えられた。クラブは度重なる不振や自らの価値観からかけ離れたパフォーマンスの連続がもたらす不満を理解している。しかし、今回見られた過剰な行為は容認できない。複数のクラブ関係者が攻撃の対象となった。ニースは彼らを全面的に支援し、このような行為を断固として非難する」と伝えた。
また、今回の件を受けてフランス政府のスポーツ大臣であるマリア・フェラーリ氏もコメント。『RMC Sport』に対して「事態は極めて深刻で、受け入れられるものではない。このような行為を容認することはできない。敗戦直後の選手たちに対してファンがどうして暴行できるのか理解に苦しむ。敵地から帰ってきて暴行を受けるなんて耐えられるものではない」などと非難した。