阪神は藤川球児新監督のもと、2023年以来となる2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を果たした。球団史上初となるリーグ連覇を目指す2026年シーズン、既存戦力のみならず、新戦力の台頭は不可欠だ。今回は独自に選出した「プロスペクト」5人を紹介する。
2023年ドラフト4位の百崎蒼生内野手は2年目の2025年は2軍で79試合に出場し、打率.294を残し打撃が開花。しかし8月に顔面死球を受け、長期離脱を余儀なくされた。2026年シーズンは初の1軍昇格を果たし、飛躍の足がかりをつかみたい。
2023年ドラフト1位の下村海翔投手は青学大時代に日米大学野球でMVPを獲得するなど右のエース候補として入団。だが、2024年4月に「右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)」を経験した。未だ1、2軍含めて公式戦での登板機会はない。3年目は周囲の期待に応えたいところだ。
2024年ドラフト2位の今朝丸裕喜投手は高卒ルーキーながら2軍で12試合に登板し、5勝0敗、防御率は4.24をマーク。1年目から着実に実戦経験を積んだ。同じ神戸市出身の才木浩人投手は2年目の2018年に1軍で22試合に登板し、6勝を挙げた。今朝丸もブレークの“ルート”を歩めるか。
1軍でも爪痕を残した中川勇斗捕手も注目だ。3年目の2024年に2軍で打率.321をマークするなど、パンチ力ある打撃が持ち味。そして2025年5月6日の巨人戦で「7番・左翼」として、待望の1軍デビュー。8月7日の中日戦で金丸夢斗投手から外角高めのボールを広いバンテリンドームナゴヤの左翼席中段に叩き込み、プロ初本塁打を放った。2025年は外野で出場機会を得たが、「打てる捕手」としても貴重な存在だ。
2025年ドラフト1位の立石正広(創価大)内野手も期待の逸材から外せない。大学通算15本塁打を記録した右のスラッガー。ドラフト会議では広島、日本ハムとの競合の末に阪神が獲得した。魅力は右方向にも長打を打つ事ができるところ。打線の中心である森下翔太外野手、佐藤輝明内野手、大山悠輔内野手に次ぐ、ドラ1の和製大砲カルテットとして阪神打線の一角を担いたい。(Full-Count編集部)