広島から戦力外を通告され、現役続行を希望して11月にトライアウトを受験していた宇草孔基外野手が20日、横須賀スタジアムで開かれた「秋山翔吾野球教室」に講師として登場。今後について言及する場面があった。
茨城・常総学院、法大を経て2020年ドラフト2位で広島に入団すると、1年目から打力と俊足を生かし、ウエスタン・リーグ史上14人目のサイクル安打を達成するなど猛アピール。3年目の2023年には1軍で4本塁打を記録した。2025年はシーズン開幕前に応援歌ができあがり、ファンからの期待を背に戦った6年目だった。しかし、1軍での出場機会に恵まれず、オフに戦力外を通告されていた。
この日の野球教室では、横須賀市内の少年野球・ソフトボールをしている小学6年生43人へ外野手の心得を説き、「赤松(真人)さんから教えてもらって僕も楽しいと思えたので」というワンバウンド捕球の練習メニューを伝授。閉式の際には「これからも練習を頑張って、秋山翔吾選手を超えられるようになってください。僕も頑張ります」と呼びかけた。
そんな宇草が、次に頑張る場所に選んだのは海外だ。来季は「アメリカに挑戦しようと思っています」と手短に語った。視野に入れている球団の名は明かさなかった。独立リーグや社会人など国内のチームを選ばなかった理由については「言葉にするのが難しいです……。整理はちゃんとついているんですけど」と言うにとどめた。(喜岡桜 / Sakura Kioka)