2022年から始まった現役ドラフトは4回目の実施を終えた。今季セ・リーグを制した阪神は、初回実施時に獲得した大竹耕太郎投手が大活躍。以降はどのような結果となったのか、過去3年の獲得選手と放出選手を振り返る。
2022年の実施でソフトバンクから獲得した大竹は、移籍1年目から12勝(2敗)の大活躍で、同年の日本一に大きく貢献。2024年も11勝、2025年も9勝を記録。現役ドラフトでチームを変えた選手の成功例となっている。
大竹獲得の際には、陽川尚将内野手が西武から指名を受けて退団。阪神でも大砲として大きな期待を受けていたが、西武では2年間でわずか1本塁打に終わり、引退となった。
2023年はオリックスから漆原大晟投手を獲得。2024年は自己最多の38登板、1勝4敗、5ホールド、防御率3.89をマーク。今季は11試合に登板するも、1軍での登板は6月14日の楽天戦が最後。2軍では31試合に投げ、1勝1敗7セーブ、防御率2.17の好成績だったが、戦力外となり、引退を決断した。
同年には2017年ドラフト1位入団の馬場皐輔投手が巨人へ移籍。2021年には44試合登板と活躍した右腕のライバル球団への移籍は話題となった。しかし2年間で計9試合の登板に終わって戦力外に。DeNAが育成で獲得している。
2024年は巨人から畠世周投手を獲得し、DeNAに浜地真澄投手が移籍。畠は故障で出遅れ1軍初登板は9月となったが、12試合に登板して4ホールド、防御率0.00と好投。2021年には52試合に登板した実績のある右腕は、2025年は1年を通しての活躍を誓う。浜地は7月に右肘手術を受け、オフには戦力外を受けて育成として再契約した。
過去3年を振り返ると、いずれも投手を獲得し、移籍後に一定以上の成績を残している。選手のポテンシャルはもちろん、阪神は投手有利とされる甲子園球場がホームであることも、活躍の一因にはなっているだろう。
2025年の現役ドラフトではヤクルトから濱田太貴外野手を獲得。初めて野手を選択するという結果となったが、“再生工場”で野手の成功例を作れるか。(Full-Count編集部)