有馬幸太郎の移籍後初ゴールなどで大分が完封勝利…札幌は岩政体制初戦を落とす｜Jリーグ

最初の決定機はアウェイの札幌。30分、最終ラインの大﨑玲央から左サイドに流れた荒野拓馬へとつなぎ、浮き球のパスをエリア内へ送る。背後へのランニングでパスを呼び込んだ中村桐耶には合わなかったが、中央に構えていたジョルディ・サンチェスが滑り込みながら右足でシュート。大分はGK濵田太郎のファインセーブで難を逃れた。

【動画】試合ハイライトはこちら｜大分×札幌｜有馬幸太郎の移籍後初得点などで大分が開幕白星

その6分後にも札幌がゴールに迫る。素早い切り替えから木戸柊摩が相手陣内でボールを奪い、ショートカウンターへ。サンチェスがゴール前でタメを作り、ボール奪取からそのままゴール前に走り込んだ木戸へラストパス。シュートは枠を捉えることができなかった。

41分、今度は大分がショートカウンターからビッグチャンス。有馬幸太郎のプレスバックを起点にボールを奪い、宇津元伸弥が左サイドを駆け上がってクロスを送る。ふわりと浮かせたボールに、逆サイドから走り込んだ吉田真那斗が打点の高いヘッド。GK菅野孝憲の上をいく豪快な一撃は、惜しくもポストに阻まれた。

札幌は44分にこの日最大の決定機を迎える。自陣から荒野が蹴り出したボールがサンチェスへ渡り、カウンターの局面に。サンチェスは長い距離を走った荒野に戻し、荒野は右サイドの近藤友喜へ展開する。近藤はワンタッチで中央に折り返し、無人のゴールに流し込むだけだったが、サンチェスのシュートはミートせず枠外に外れた。

スコアレスのまま前半を終え、お互いに決定打を欠いたまま後半も20分以上が経過する。均衡が敗れたのは73分、大分が右サイド深くでスローインを獲得し、吉田がロングスローを入れる。ニアサイドでデルランが後ろにそらすと、大﨑がクリアしきれずゴール前にボールがこぼれる。これを有馬が豪快に蹴り込み、移籍後初得点を決めた。

大分は84分にもセットプレーから追加点。左サイドのFKを得ると、榊原彗悟が鋭いボールを送る。札幌のクリアボールが中途半端になり、有馬がボレーシュートを狙う。これはブロックされたものの、高く上がったボールを有働夢叶がボレーで合わせると、強烈なボールがネットに突き刺さった。

このまま試合終了のホイッスルを迎え、ホームの大分が2-0の完封勝利。札幌は前半の決定機を生かせず、岩政大樹監督の初陣は黒星となった。

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