ホームの千葉は準決勝のRB大宮アルディージャ戦から先発の変更はなし。鈴木大輔、田口泰士、カルリーニョス・ジュニオらがスタメンに名を連ねた。一方、敵地に乗り込んだ徳島は準決勝のジュビロ磐田戦から1枚を変更。井上聖也に代えて山越康平が先発で起用された。
先に仕掛けたのは千葉だ。6分、右サイドをドリブルで突破した杉山直宏がクロスを入れると、これに中央でカルリーニョス・ジュニオが合わせる。しかし、この最初の決定機は惜しくもゴール左に外れた。8分にはカルリーニョス・ジュニオの落としから石川大地、22分にはカルリーニョス・ジュニオがシュートを狙うが、こちらも決めることはできず、千葉が押し込みながらもスコアレスで前半を折り返した。
後半、ビッグチャンスは59分だ。中盤でのボール奪取から徳島が素早い攻撃を見せると、最後はルーカス・バルセロスからの浮き玉のパスを受けたトニー・アンデルソンが強烈な右足のダイレクトボレー。だが、これはバーに直撃し、ゴールとはならなかった。
互いになかなか得点が生まれない中、ゲームが動いたのは69分だ。右サイドへのサイドチェンジから髙橋壱晟が前にボールを運ぶと、少し早いタイミングで中央にアーリークロス。これにカルリーニョス・ジュニオがヘディングで合わせると、勢いのついたボールはゴール右に突き刺さった。引き分け以上で昇格が決まる千葉が先手を奪うことに成功した。
終盤は徳島が反撃を狙ったが、千葉が集中した守備を披露。巧みにプレスを交わしては攻撃を仕掛けた。結局、試合はこのまま終了。最後まで1点を守り切った千葉が17年ぶりのJ1昇格を決めている。
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