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AFC U23アジアカップ

【コラム】主将としてU-21日本代表を牽引。現代サッカーに求められるマルチな能力を持つセントラルMF藤田譲瑠チマ | AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022

川端暁彦
【コラム】主将としてU-21日本代表を牽引。現代サッカーに求められるマルチな能力を持つセントラルMF藤田譲瑠チマ | AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022DAZN
【U-21日本代表・コラム】6月1日に開幕したAFC U-23アジアカップ。日本は12日、準々決勝で韓国代表と対戦し、3-0の勝利を収めた。頂点に向けて一歩一歩前に進む中、リーダーシップを発揮してチームを牽引しているのがMF藤田譲瑠チマである。
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現代のセントラルMFに求められる資質、プレーは何か。そう問われたときの回答は多岐にわたるはずだ。

技術的には、ビルドアップで主に最終ラインからボールを引き出して受けるスキル、そのボールを的確にさばくスキル、あるいは敵の急所へと付けるスキルはまず必須だろう。逆にボールを奪う力も欠かせないし、そのためには理性的な判断力と動物的な決断力の双方が不可欠だ。攻守の切り替えで力を発揮できなければいけない。それらを実践するには、戦術的な能力とフィジカル的な能力の両面が求められる。

奪う、運ぶ、繋ぐ、切り替える。そして、それを繰り返せる持久性も必要だ。なおかつ試合状況に応じての判断力と、そもそも状況を的確に把握するための洞察力も欲しい。また、それに基づくリーダーシップもあれば理想的だ。

「そんな選手がいるのか?」

そう言いたくなるところだが、少なくとも近いところにいる選手は、いる。U-21日本代表の快進撃を支えるキャプテンが、まさにそんな選手だ。

マルチな能力を持つ頼れるキャプテン

2022_6_13_u-21japan_fujita1)C)2022 Asian Football Confederation (AFC)

大岩剛監督は大会を前に、3月のドバイカップに引き続いて藤田譲瑠チマにキャプテンマークを託した。リーダーとしての資質を持ち、責任感を持って戦えて、なおかつその責任からくるプレッシャーに潰されないだけの精神力があるという評価からだ。

自分たちより2歳年長のU-23韓国代表との対戦となったAFC U23アジアカップ・準々決勝。藤田はそんな資質の持ち主であることをピッチ上で確実に表現し続けた。ボールを運んで繋ぎ、奪い返し、リーダーとして周囲を動かす。スペインでプレーするMFイ・ガンインらタレントを揃えてきた韓国の中盤中央と互角以上に渡り合い続けた。

もっとも、本人の評価は辛口だ。これまた藤田らしいところではあるのだが、こう振り返る。

「やっぱり相手のレベルが高くて、これまで以上に苦しい時間が長かった。13番(イ・ガンイン)に対しても自由にやらせてしまった時間帯があって、後半になって彼のスイッチが入った中でスピードに乗らせてしまったし、他の選手もそれに釣られて良くなっていってしまった。あそこを止められないといけなかった」

内容的にも完封したかったと渋い表情で語ったが、同時にこうも言う。

「スペインでやっている選手とできたことで思うところはあったというか、ちょっと自信が付いた部分はあります。自分にもチャンスはあるなと思えた」

一つひとつのプレーを振り返れば反省点も出てくるとはいえ、個人としても少なからぬ手応えはあったということだろう。実際、十分に渡り合えるところは見せ付けた試合だった。

また、DF半田陸が「相手が試合中に変化してきても譲瑠を含めてみんなで話しながらできた」と振り返ったように、相手が試合中に複数の戦い方を使い分け、やり方を変更していく中でも日本はピッチの中で順次対応。その中心にいたのも、やはり主将の藤田だった。その点においても、確かな価値を示したのは間違いない。

チームについて問うたとき「後ろの選手が体を張って頑張っていたからこそ攻撃の選手のスイッチも入ったと思うし、今日は凄く良いバランスだったと思う」と語ったときは少し誇らしげで、代表チームのキャプテンとしての立ち居振る舞いも板に付いてたきたところがある。

「ベンチの選手も良い準備をしているし、スタメンの選手も出られない選手たちの気持ちを汲みながら責任感を持ってプレーできている。すごく良い流れで来ているとは思うので、もう一個引き締めて、次の準決勝に向けて準備できたらと思います」

現代サッカーに求められるマルチな能力を持つセントラルMFにして、頼れるキャプテン。藤田譲瑠チマは最後にそう言い残して、スコアボードに「3-0」の数字を刻み込んだパフタコールスタジアムを後にした。

文・川端暁彦

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。フリーライターとして取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。創刊後は同紙の記者、編集者として活動し、2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月からフリーランスとしての活動を再開し、現在に至る。

AFC U-23アジアカップ 試合日程(全試合DAZNが独占配信)

No.1日時試合
16月15日(水)22:00オーストラリア vs サウジアラビア
26月16日(木)1:00ウズベキスタン vs 日本

3位決定戦

2022年6月18日(土)

決勝

2022年6月19日(日)

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出演:水沼貴史、福西崇史、飯尾篤史(スポーツライター)

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5月29日(日)の配信では、今大会を大特集します。番組ではU23アジアカップで日本が初めて優勝を果たした2016年カタール大会の決勝の模様もプレイバック。注目選手もたっぷりと紹介します。大会期間中の配信でも、日本戦を中心にたっぷりと試合の情報をお届けします。
MC:矢部浩之、アシスタント:黒木ひかり、解説:中田浩二(5月29日)

『内田篤人のFOOTBALL TIME』
毎週木曜日配信中
今大会を特集した企画を配信予定。

『Jリーグプレビューショー』
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