ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）では、古橋亨梧ら日本人選手を擁するセルティックに2-0と勝利し、決勝トーナメント進出を決めたラツィオ。だが、鎌田大地も先発した前節のリーグ戦では、最下位サレルニターナに今シーズン初勝利を献上しており、日本時間3日のカリアリ戦では、リーグ戦4試合ぶりの勝利が求められる。
ラツィオで5年目のシーズンを送る30歳MFマヌエル・ラッザリが、昇格組とのホームでの対戦を前に、セリエA13試合を終えて11位と低迷するチームの状況を分析した。
「昨シーズンはリーグ戦で良い成績を収め、ヨーロッパのカップ戦では上手く行かなかった。今シーズンはその逆になっている。なぜなのか僕らにも分からないことがある。リーグ戦では出遅れているので、頑張らなければならない。強いメッセージを発信する必要があるだろう」
「確かに昨シーズンは、素晴らしいシーズンを送ったのかもしれない。だがチームメートたちを知る限り、僕らに謙虚さが欠けてなどいないように思う。ただ、サレルノでの一戦のように、闘志やパーソナリティーが足りないように見える試合はあったかもしれない。そして、それが全てだと思う」
「UCLのような姿勢で試合にアプローチできるよう努めなければならない。特にリーグ戦において、すぐさま目を覚まさなければならないことは分かっている」
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ゲンドゥージへの賛辞と鎌田らへの理解
今夏、ラツィオでは中盤の主軸だったセルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチがサウジアラビアに新天地を求めて退団。その代役として鎌田とフランス人MFマテオ・ゲンドゥージが加入した。ラッザリは、右インサイドハーフのレギュラーの座をつかんだフランス人MFに賛辞を贈った。
「セルゲイとは長年一緒にプレーしていたので、目を合わせるだけで意思疎通ができ、すべてがシンプルだった。ラツィオは試合のさまざまな局面で違いを作り出すことができる重要な選手を失った。だがチームには、彼のようになれる選手たちがやって来た」
「例えば、マテオ・ゲンドゥージは本当に偉大な選手だ。もちろんセルゲイとは異なるが、上手くチームに融合し、環境に適応している。ラツィオは素晴らしい買い物をしたと思う」
一方、ゲンドゥージに右IHのレギュラーの座を奪われた鎌田は、戦術家マウリツィオ・サッリのチームへの適応に苦戦が続く。サレルニターナ戦では、左IHを主戦場とする背番号10ルイス・アルベルトの代役を務めたが、印象的な活躍を見せることはできなかった。過去にラツィオでウィングバックからサイドバックへの適応を経験したラッザリが、サッリの戦術に悪戦苦闘する新選手たちに理解を示した。
「今シーズンからチームに加わった選手たちの多くが他のリーグからやって来た。当然、適応に時間がかかるはずだ。これまでもセリエAでプレーしていて、イタリア人でもある（ニコロ）ロヴェッラにとってはもっと簡単かもしれないけどね」
「適応はすべて時間の問題だ。監督は決まったことを求めているが、これができなければ、すべてが台無しになってしまう。したがってあと少しだけ時間と我慢が必要だ。ただ、試合はどんどん過ぎていくので、できる限り早く監督が求めていることをすべて学び、ピッチで表現していかなければならない」
(C)Getty images
鎌田の先発の可能性は？
日本時間3日に行われるカリアリ戦において、鎌田の出番は再び訪れるのだろうか。イタリア紙『Corriere dello Sport』はスタディオ・オリンピコにおけるラツィオの予想スタメンについて「IHはゲンドゥージとルイス・アルベルトが有力だ」と指摘。『Gazzetta dello Sport』や『Sky Sport』なども日本代表MFのベンチスタートを予想している。
放送・配信予定
- ラツィオvs カリアリ
- 配信：DAZN録画配信→12月3日（日）22:45～予定
- キックオフ：2023年12月3日（日）日本時間2:00
- 会場：スタディオ・オリンピコ
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