前節では、新加入のサンティアゴ・ヒメネスの2戦連続ゴールでヴェローナに勝利を収めたミラン。しかしミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）決勝トーナメントプレーオフ第2戦では、フェイエノールトの壁に屈してベスト16進出を逃し、敗退が決まった。
ミランは今後、リーグ戦に集中し、上位浮上を目指していくこととなるが、指揮官のセルジオ・コンセイソンが記者会見の席で、23日のトリノ戦へ意欲を示した。
「リーグ戦に集中できることが決定的であることは間違いない。トリノは難しい相手であり、重要な試合となるだろう。過去を振り返ってみても、ミランにとって難しい試合であり、集中しなければならない。インテンシティの高い試合になるだろう」
「トリノには、スピードのあるFWと（サムエレ）リッチのような興味深いMFがいる。良い結果を得ようと高いモチベーションがあるはずだ。あらゆる面において最大限の力で臨まなければならない。われわれにとってのUCL決勝と考えるべきだ」
フェイエノールト戦では、テオ・エルナンデスが後半序盤に2枚目の警告を受け、退場処分となったことが、試合の行方に影響を及ぼした。コンセイソンは、今シーズン、たびたび世間を賑わせてきたフランス代表DFの処遇について問われると、自身の考えを明かした。
「彼に罰が必要かどうかって？ 彼はクラブの宝だ。これまで、別の機会に、多くの喜びをファンに与えてきた選手だ。彼自身も、チームを困難に陥らせたことが分かっている。ロッカールーム内で話もした。それに私自身も、多くの間違いを犯したことがある。明日、プレーするかどうか？ 他の22人の選手と同様に、プレーする準備はある」
シンプルさの中に複雑さがある
最後にミラン指揮官は、低迷するチームを取り巻く難しい環境について語りつつ、前を向いた。
「契約にサインした時、複雑な環境に身を置くことが分かっていたか？ 私はポルトガルでも大きなプレッシャーがかかる場面に慣れていた。ミランの歴史に対し、計り知れないリスペクトを抱いている。だが勝てない時は、より脆くなるものだ。難しい環境に身を置くことは分かっていたが、私にとっては挑戦だ。難しいことに対してフィーリングがあるからね。これでいいんだ」
「カルチョにおいては、良い意味でも、悪い意味でも、次戦へ向けて仕事を再開することができる。UCL敗退は大きな痛手だが、すでに昨日からチームは明日の試合に集中している。カルチョはシンプルだが、そのシンプルさの中に複雑さがある」
「そのシンプルさにたどり着くために、たくさんの仕事をしなければならない。あらゆる細部に取り組み、成長につなげていくことが大切だ。これからは、リーグ戦4位以内とコッパ・イタリアのことを考えていかなければならない。チームの状態は良い」
放送・配信予定
- トリノ vs ミラン
- 配信：DAZN
- キックオフ：2025年2月23日（日）日本時間2:00
- 実況：北川義隆
- 会場：スタディオ・オリンピコ・グランデ・トリノ
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