パルマの守護神を務めるGK鈴木彩艶は16日、クラウディオ・ラニエリ率いるローマとの対戦に先発。33分、マティアス・スーレに直接FKを決められて1点を許したが、味方DFの退場によって数的不利の中、51分にスーレとアナス・サラー・エディンのシュートを相次いで防ぐビッグセーブを見せ、チームに貢献した。
パルマは0-1と敗れて18位のまま降格圏で低迷し、試合後には、2022年からチームを率いたファビオ・ペッキアが解任となったが、ローマ戦における鈴木のスーパーセーブは高く評価されている。『ダゾーン・イタリア』でピッチリポーターを務めた記者が「収穫は1つある。スズキだ。賛同するか?」と尋ねると、ペッキアは日本代表GKを称えている。
「そうだね。ザイオンは、常にプレッシャーがかかる中でのプレーで、簡単ではなかったはずだ。このセーブのおかげで持ちこたえたので、拍手を送りたい。私もうれしく思っているよ。このパフォーマンスで自己評価が高まるだろうね」
(C)Getty Images
イタリアの試合中継で解説を担当したパルマOBのアレッサンドロ・ブデル氏は「奇跡だ。これは奇跡だよ」と反応。実況のエドアルド・テストーニ記者も「二重の奇跡だ。なんてことをやってのけたんだ」と驚きを示している。その後もブデル氏は興奮を抑えきれず、「スズキは、ものすごい奇跡を2回、起こした」と続けた。
テストーニ記者はリプレーを確認すると「これが1回目のセーブ、次が2回目のセーブ。信じられないね。スズキは猫のようだよ! マンマ・ミーア!」と称賛。ブデル氏も「そう、猫のようだよ。あそこで抑えるのは極めて難しいはずだ。スズキはなんて奇跡だ」と繰り返した。
さらにテストーニ記者は「おそらく、いまのスズキのセーブは、今シーズン、私が見た中で最高のセーブだ」と絶賛。ブデル氏も「エド、私も完全に賛成だよ」と答えた。イタリア人解説者は、鈴木が86分にFKのクロスを頭上で抑えた際、「スズキは素晴らしい試合を見せた。こうした飛び出しにおいても、常にチームメートを落ち着かせるプレーだった」とローマ戦のパフォーマンスを振り返り、さらなる称賛をした。テストーニ記者も「パルマが1点差のままなのは、2002年生まれの日本人GKの貢献が大きい」と活躍を認めた。
その前にスズキの話を…
また、『ダゾーン・イタリア』の人気番組「Dazn Serie A Show」では、司会者のジョルジャ・ロッシ記者がミランのサンティアゴ・ヒメネスの話題を切り出そうとした瞬間、元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏があえて制止し、22歳のパルマGKを取り上げた。
ストラマッチョーニ氏が「すまないが、その前に、スズキのセーブの話をしようじゃないか」と提案すると、元イタリア代表DFのチーロ・フェラーラ氏も「スズキは並外れたセーブを見せたよ」と賛同。元インテル指揮官が「彼は子どもの頃、(『キャプテン翼』の)若林源三になりたかったようだが、若林並みの途方もないセーブを見せたね」と称賛した。
ロッシ記者も「いまのところ、今シーズンで最も美しいセーブだと思う」と自身の考えを明かし、ストラマッチョーニ氏と共に「途方もなく、並外れたセーブだった」と絶賛した。
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なぜレオーニは警告でなく一発退場に?
VAR判定について分析を行う「Open VAR」のコーナーでは、ローマ戦の31分のパルマDFジョヴァンニ・レオーニとローマFWスーレの接触シーンが話題となった。ダニエレ・キッフィ主審は、エリア内の接触と判断して、レオーニに対する警告とローマのPKを指示したが、VARは、複数の角度からプレーを確認し、判定をレオーニの退場とローマのFKに変更するよう求めた。番組では、この時のVARの音声を紹介し、判定が変更された理由を説明した。
「もう1人(のDF)は(スーレに)追いつけないのでレッドだ。これは完全にDOGSO(決定的な得点機会の阻止)だ。ダニ(主審)、君はDOGSOでイエローを出したんだね。君がピッチで判断した通り、DOGSOであることは確認した。だがファウルはエリア外だ。したがってオーバールールを適用し、カードの色を変えてくれ」
中継で解説したパルマOBブデル氏は「DFレオーニの経験不足による判断ミスだ。抜かれた方が良かった。PKを与えても1人多い状態で残りの60分を戦いたいところだったね」とパルマの立場を代弁した。その上、スーレが芸術的なFKを直接決めて得点を奪ったことで、ブデル氏は「パルマにとって最悪だ。失点してさらに1人少ない状態でプレーしなければならない」とコメントした。
ハイライト
放送・配信予定
- パルマ vs ボローニャ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年2月22日(土)日本時間23:00
- 実況:松原稜典
- 会場:スタディオ・エンニオ・タルディーニ
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