コンセイソンは昨年末、パウロ・フォンセカ指揮下で成績不振に陥っていたミランの指揮官に就任。直後に行われたスーペルコッパ・イタリアーナで優勝を飾り、幸先の良いスタートを切った。だがその後、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)ではフェイエノールトに敗れてベスト16進出を逃し、リーグ戦では3連敗を喫するなどして9位に低迷する。
自身の周辺が騒がしくなる中、直近のリーグ戦でレッチェとコモに勝利して2連勝を飾ったコンセイソンは、コインブラで行われた会議に出席した際、苦難が予想されたミランからのオファーを受け入れた背景を明かした。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』など複数メディアが伝えている。
「私は、世界最強クラスのリーグへ行きたかったんだ。それにUCLで優勝するという夢と目標があった。だからミランに『シー(はい)』と伝えたんだ。私がメンバーを選んだわけではない場所だが、勝たなければならない義務がある」
「困難に向き合うだろうことは分かっていた。それでもポルトガルで多くのタイトルを獲得してきた私にとって、自分のキャリアの目標の1つに近づけるチャンスを与えてくれるかもしれない歴史あるクラブだったんだ」
ミラン指揮官は、監督就任後に、選手たちと取り組みが行う時間が限られていたことが、チーム再建の足かせとなっていたことを強調した。
「30日間で9試合をこなした。練習の時間がなく、これではチームにアイデンティティーを与えることは極めて難しい。スーペルコッパ決勝でインテルを下して優勝した後、起こり得ることだが、個人のミスによってカリアリと引き分けた。あれから毎日のように、新たな指揮官の名前が囁かれている状況だ」
セリエA第29節終了時点で勝ち点「47」にとどまり、UCL出場圏内の4位ボローニャとは6ポイント差のミラン。上位浮上を目指し、次戦でアントニオ・コンテ率いる2位ナポリと敵地で対戦する。
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