直近のリーグ戦で格下を相手に2連勝を飾ったものの、合計47ポイントで9位と低迷が続くミラン。日本時間31日に行われたセリエA第30節において、2位ナポリとのビッグマッチでポイントの獲得を狙ったが、1-2と敗れて4位ボローニャと9ポイント差となり、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権の確保が絶望的となった。
ミランの指揮官セルジオ・コンセイソンが試合終了後、『ダゾーン』のインタビューに応じ、敗戦の背景には、チームの特殊な事情もあったことを明かし、チームのパフォーマンスを分析した。
「私がここへやって来て約3カ月が経つが、これまで言い訳を並べたことはなかった。だが今日に限っては、あらゆることが起きた。午前7時30分にドクターから連絡があり、(ルーベン)ロフタス・チークが体調不良だと聞いた。彼は今日(盲腸の)手術を受けた」
「それから昼頃に(マリック)チャウもおそらく胃腸のトラブルでプレーできないことが分かった。直後にドクターから、(ラファエウ)レオンも太ももに違和感があることを伝えられた。準備していたものとは別の形になってしまった。言い訳をするつもりはないがね」
「最初の20分間は、準備していたようなプレーができず、前線へ放り込まれた1本目のボールでゴールを決められてしまった。もっと努力するべきところはあったかもしれないが、暗黒の一日だったんだ。その後の後半は修正し、かなり多くのチャンスを作り上げた。引き分けがふさわしかったように思う」
ミランは、昨年10月6日のフィオレンティーナ戦(フィオレンティーナが2-1で勝利)において、PKキッカーではないテオ・エルナンデスやタミー・エイブラハムが蹴って失敗し、物議を醸した。
ナポリ戦においては、69分のPKの場面で、レオンがキッカーのクリスティアン・プリシッチにボールを渡したが、プリシッチはサンティアゴ・ヒメネスにキッカーの座を譲り、その結果、ヒメネスがこれを外して、ミランは同点に追いつくチャンスを逃した。ミランは今シーズン、獲得したPKで8回中4回も失敗に終わったことになる。
『ダゾーン・イタリア』の番組「Dazn Serie A Show」に出演した解説陣でナポリOBのダリオ・マルコリン氏が「誰があのPKを蹴るべきだったのか?」と尋ねるとミラン指揮官が語った。キッカーの序列を重視した前任とパウロ・フォンセカとは異なり、選手の判断を尊重する姿勢を示した。
「チームには、PKキッカーが3人いる。おそらくプリシッチは、しばらくゴールを挙げていないヒメネスに自信を与えたかったのだろう。彼ら3人で決めれば良い。これはロッカールーム内が団結しているということであり、良い兆しだ」
「このチームにはポテンシャルとクオリティがある。バランスを見出す必要があるが、特にハイプレスを仕掛ける場面において、より自信をもってプレーするべきだ。確信をもって行わなければ、マークの対象を見失ってしまい、突破口を開いてしまう。相手は前半、あまりにも簡単にわれわれのプレスから逃れていた」
「後半は改善し、異なる姿勢でプレーできていた。私はこのチームに大きな自信を持っている。チームは健全な環境にあり、水曜日(インテルとのコッパ・イタリア準決勝ファーストレグ)からこの状況を変えようという意欲がある」
『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ナポリの先制点のシーンを分析。ミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏はストラヒニャ・パヴロヴィッチのミスを指摘した。
「ナポリの展開は、カットインして縦を攻撃するサイドの選手の典型的なプレーと言える。パヴロヴィッチは、ボールが(ロメル)ルカクに出るかもしれないという考えにとらわれ過ぎていた。このためテオ・エルナンデスのカバーに入れなかった。サイドバックは、センターバックがウィンガーへの対処をカバーしてくれると考えるはずだよ」
チーロ・フェラーラ氏も「その通りだ」とミランOBに賛同。またミランの守備に関して「2失点目のシーンにおいても、うまく対処していたとは言えない」と付け加えた。続いてアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、後半、ティジャニ・ラインデルスがポジションを下げたことで、ミランの攻撃が活性化したとの見解を示した。
「ラインデルスは後半、より低い位置でプレーしていた。確かに彼は危険な選手で、ラスト16メートルで強い選手だ。だが前半のミランには、プレーを組み立て始めるクオリティと自信を持った選手、プレーメイカーがいないような印象を受けたんだ」
一方、アンブロジーニ氏は、ミランのプレーの読みにおけるミスが問題であったことを指摘したほか、“レオンがいない時”が課題であると主張した。
「ミランは、縦を狙った素早い攻撃を目指しているように思うが、この場合、読みを間違えてはならない。アグレッシブにプレーするなら、完璧でなければならない。それからミランは、“レオンがいない時”がテーマだね」
するとマルコリン氏は、レオンのチームメートへの影響も強調した。
「テオの後半のプレーを見たかい? レオンがいた後半は、彼のプレーも良くなっていた。ナポリは、レオンに対して3人で対処せざるを得なくなるので、3人をひきつけることができる。加えてレオンはテオとシナジーがあるので、パフォーマンスが向上するんだ。前半のテオ・エルナンデスと後半のテオ・エルナンデスは、まるで別の選手だよ」
ストラマッチョーニ氏は「レオンは絶えず脅威であり続ける」と述べ、ミランにおける別格の選手であることを認めつつ、「レオンは期限付きで加入した選手の代わりにベンチに座っていた。ジョアン・フェリックスは来シーズン、ミランの一員でないかもしれないが、レオンはミランの資産なんだ」と、クラブの象徴としての効果にも注目した。
最後に司会者のジョルジャ・ロッシ記者がミランの現状を踏まえて「ミランはUCL争いからは脱落したと言えるか?」と疑問を提起すると、OBのアンブロジーニ氏が見解を示した。
「どんでん返しが起きない限り、脱落したと言える。ボローニャとは9ポイントの差があり、客観的に見て、UCLを考えるのは難しい。しかしこの状況について説明をつけなければならない。私はシーズン序盤からミランが強いチームであると主張してきた。それなのに、ミランは後れを取り過ぎだ」
「確かにチャウやロフタス・チークの体調不良の影響はあったかもしれないが、台所事情はナポリも同じだ。なぜこのミランが能力を下回るパフォーマンスしか示せなかったのか、理解する必要があるだろう。さらに来シーズンへ向けて、誰を中心とするのかも考えていくべきだ」
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