前節ではローマダービーでラツィオと引き分け、4位ユヴェントスと5ポイント差で7位につけるローマ。クラウディオ・ラニエリの下、後半戦で追い上げを見せてきたが、リーグ戦も残り6試合となる中、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権の確保は難しくなりつつある。
指揮官のラニエリは、ヴェローナ戦を前に記者会見に臨むと、4位以内のフィニッシュを望む声に釘を刺した。
「何がチャンピオンズだね? ファンをからかうべきではない。君たちは、ローマのUCL出場に1ユーロを出せるのかね? 1ユーロ失うだけだろう。ローマがUCLへ行くことができるのは、他の全チームが転んだ時だけだ。それが起きたら傑作だよ。しかし自らのファンには真面目に接するべきだ」
「順位表の上位4、5チームとの差は歴然としていて、みんなが見ての通りだ。われわれは全力を尽くしている。ファンにもサポートを求めたい。彼らがチームの状況を理解してくれることは非常に重要なことだ。オーナーは、チームが上位4位に定着し、優勝争いができるチームになることを望んでいる。だが“ローマは一夜にして成らず”なので、我慢と努力が必要だ」
またローマ指揮官は、多すぎるセットプレーからの失点に苦言を呈した。
「セットプレーで失点が多すぎて非常に失望していて腹が立つ。もっと努力しなければならない。相手をエリア内に侵入させないための決意や狡猾さが足りないことが何度かあった。全て気持ちの面や練習の問題であると考える」
最後にラニエリは、守護神のミレ・スヴィラルの去就に言及。「スヴィラルはよくやっている。彼は残留を望んでいるので、彼の代理人とクラブがそれぞれ仕事をしていくことになる。お互いに満足のいく結果になると確信している」と語った。
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