現役時代はフィオレンティーナやバイエルン・ミュンヘン、ローマやユヴェントスなどを渡り歩き、2006年にイタリア代表の一員として世界の頂点に立ったルカ・トーニ氏。近年は『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説者としても活躍してきた元イタリア代表FWが、28日付のイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで古巣について語った。
今夏は、アントニオ・コンテ率いる王者ナポリがケヴィン・デ・ブライネを獲得するなど素早く補強に乗り出したほか、インテルはトリプレーテ(国内リーグ&カップ戦とチャンピオンズリーグ優勝の3冠)経験者のOBクリスティアン・キヴを指揮官に抜てきし、ミランもマッシミリアーノ・アッレグリの再招聘とバロンドール受賞者のルカ・モドリッチの獲得で着々と準備を進めている。
そんな中、トーニ氏が古巣に見解を示している。イゴル・トゥードルのチームを分析し、ニューカッスルに所属するイタリア代表MFサンドロ・トナーリや、昨夏にユーヴェからリヴァプールへ移籍したFWフェデリコ・キエーザの獲得を勧めた。
「ユヴェントスが上位勢に近づき、再びスクデット争いを望むのなら、ガソリンを入れなければならない。現時点でナポリおよびインテルの2チームと、ユヴェントスの間には大きな差がある。そしてアッレグリのミランはカップ戦がないため、リーグ戦だけに集中できる」
「ヨーロッパの夜は熱狂をもたらすこともあるが、大会が1つしかないことが有利になることもある。ユヴェントスには何かが足りないが、きっと対応するだろうと確信している。最終的に競争力のあるチームになるだろう」
「トナーリは一生、獲得したい選手だ。高額ではあるが、彼は中盤を変えられるからね。私がユヴェントスにいたとしたら、キエーザをレンタルで連れ帰りたい。リヴァプールでは構想外であり、彼の挽回への意欲に賭けたい」
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続いてトーニ氏は、リールでゴールを量産し、今夏にユヴェントスに加入したFWジョナサン・デイヴィッドに見解を示したほか、下部組織出身の逸材であるケナン・ユルディズの残留を歓迎した。
「ストライカーにとって得点数は重要だ。デイヴィッドのゴール数はリスペクトに値するものだろう。スペースがあまりなく、より守備が強固なイタリアで、このリズムをキープできるのか楽しみにしている。彼にとっても素晴らしい挑戦になるだろう。ユルディズのクオリティがあることは、彼にとって楽になるかもしれない。それからトルコ人選手の残留は、ユヴェントスにとって大型補強のような価値がある。いまの時代、プレミアリーグのオファーに抵抗するのは簡単ではないからね」
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