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【プレビュー】待望のツアー再開初戦パレルモ大会。注目は地元出身のジョルジ | WTAツアー

神 仁司
【プレビュー】待望のツアー再開初戦パレルモ大会。注目は地元出身のジョルジ | WTAツアー(C)Hitoshi Ko
【女子テニス プレビュー 】3月から中断を余儀なくされていたWTAツアーがイタリア・パレルモ大会からいよいよ再開。注目は地元出身のカミラ・ジョルジだ。
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8月3日に開催されるWTAパレルモ大会(パレルモ レディース オープン)(イタリア・パレルモ、8/3~9、賞金総額202,250ドル、シングルス32ドロー)が、かつてないほどの注目を集めている。

新型コロナウィルス感染症のパンデミック(世界的大流行)によって、3月から中断を余儀なくされたワールドプロテニスツアーの再開初戦となったためだ。本当に女子WTAツアーが再開できるのか、大会が開催できるのか、世界中から注目を集めていた。

多くの名手が王者に名を連ねるパレルモ大会

イタリア・シチリア島の北西部に位置するパレルモは、人口約66万人の島最大の都市で、中世の歴史を感じさせる古都。大会は、カントリータイムクラブを舞台に行われる。

WTAツアーでは、プレミアとインターナショナルという2つのグレードに大きく分かれているが、パレルモ大会は、グレードの低い方のインターナショナルの大会に分類されている。屋外のレッドクレー(赤土)の大会として開催され、通常のツアースケジュールだと、7月20~26日に組まれている。ウィンブルドンと北米ハードコートシーズンの狭間に行わるため、トップ10プレーヤーたちは休養期間に充てることが多く、中堅プレーヤーが中心にエントリーしてくる。

実は、パレルモ大会は、2014年から2017年まで、イタリアテニス連盟からの買収案を受け入れず、マレーシアからのオファーを受けて、クアラルンプール(2月末開催)へ舞台を移した稀有な経緯がある。2017年7月に、カントリーテニスクラブは、マレーシアとの契約が終了し、その後パレルモに大会を復活させることを画策した。2018年には、日程の折り合いがつかずツアーカレンダーから一時的に消滅したが、2019年にパレルモ大会は復活したのだった。

1990年から始まったパレルモ大会の歴代チャンピオンには、多くの名選手が名を連ねる。

1991年と1992年には、テニス4大メジャーであるグランドスラムの1つのローランギャロス(全仏テニス)のタイトルを持つメアリー・ピアス(フランス)が、若かりし頃の1991年と1992年に連覇を達成した。1999年には、ローランギャロス優勝者でもあるアナスタシア・ミスキナ(ロシア)が優勝。2003年には、元世界ナンバーワンのディナラ・サフィーナ(ロシア)も優勝している。2004~2006年には、アナベル・メディナガリゲス(スペイン)が3連覇の偉業を成し遂げた。

また、地元イタリアの選手も活躍しており、2008年と2012年にはサラ・エラーニ、2009年にフラビア・ペンネッタ、2013年にはロベルタ・ビンチが優勝した。

31回目となる2020年大会を開催へこぎつけるまでには紆余曲折があった。大会の目玉と思われていたシモナ・ハレプ(WTAランキング2位、ルーマニア、3月16日付け以下同)が直前になって出場をキャンセル。また、大会直前の検査で、新型コロナウィルス感染症陽性の選手が1人いたため、開催に向けて物議をかもした。

注目は地元出身のカミラ・ジョルジ(ノーシード)

今回の出場選手の顔ぶれとして、上位シードには、第1シードのペトラ・マルティッチ(15位、クロアチア)、第2シードのマルケタ・ボンドロウソバ(18位、チェコ)、第3シードのマリア・サッカリ(20位、ギリシア)、第4シードのアネット・コンタヴェイト(22位、エストニア)がそろった。例年どおり日本人選手は誰も出場していない。

特に注目したいのは、ノーシードのカミラ・ジョルジ(89位、イタリア)。28歳のジョルジは、過去自己最高26位で、2018年ウィンブルドンではベスト8に進出したことのある実力者だ。ハードヒットするグランドストロークが武器で、試合中には表情をあまり変えずに勝気なプレーをするのが特色だ。そして、ツアー屈指の美人プレーヤーでもある。

ツアー再開後初戦の大会で1回戦を勝利して、「どんな環境下でも、1週間の最初の試合は難しいものです。ましてや(コロナによる)長い休みがあったのだから、余計難しい。コートに戻れたことは素晴らしい。そこで良い試合ができたし。それが最も重要なことでした」と語ったジョルジが、今大会では、地元イタリアの期待を一身に背負ってプレーしていくことになりそうだ。

すでに1回戦で、第2シードと第3シードが敗れており、ツアー再開初戦だけに選手のコンディションづくりで明暗を分ける部分もありそうで、優勝争いは混戦となっていく気配だ。

文・神 仁司(こう ひとし)

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンマーケティングジャパン)勤務の後、テニス専門誌の記者を経てフリーランスに。テニスの4大メジャーであるグランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材している。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材も行っている。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。国際テニスの殿堂の審査員でもある。著書に、「錦織圭 15-0(フィフティーン ラブ)」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」がある。ITWA国際テニスライターのメンバー。

直近のテニス配信予定 | DAZN番組表

大会配信日
パレルモ・レディース・オープン8月6日~9日
プラハ・オープン8月13日~16日
トップシード・オープン8月13日~16日
ウェスタン&サザン・オープン8月26日~28日

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