ルイス・リットソンの追う世界タイトルの夢、さらには自身のキャリアそのものが、この一戦で躓いてしまったかもしれない。
素晴らしい動きを披露したヘレミアス・ポンセの前に絶望的なレフェリーストップ負けを喫したのだ。アルゼンチン人はリングに入るまで下馬評が低かったが、序盤からリットソン以上の実力を見せつけ、ジョシュ・テイラーの持つIBFスーパーライト級ベルトの指名挑戦者となった。
最初のゴングからポンセはリットソンの顔面にパンチを集めた。スピードは恐ろしいほど速く、最後まで維持することは難しいのではないかと思われるほどだった。リットソンは1ラウンドにボディにダメージを受けたが、試合が進むにつれて復調を見せた。それでも、手数の差でラウンドを落としていった。
試合が中盤をすぎると、ポンセがリードしたように見えた。アウェーで戦ったポンセは攻撃に厚みを増し、リットソンのダメージは明らか。一度ならずロープにもたれて回復を図っていた。9ラウンド終了間際には、父でありトレーナーのデイヴ・リットソンが、あと1ラウンドしか猶予を与えられないと忠告。だがポンセはその猶予すら与えなかった。
10ラウンド開始すぐ強烈なボディショットを受け、リットソンはキャンバスに倒れた。この様子を見てコーナーからタオルが投入された。だが驚くべきことに、レフェリーのスティーブ・グレイはその仕草を見逃し、試合続行を促した。ポンセの攻撃はやまず、リットソンに襲いかかった。リットソンはその後2度のダウンを喫し、グレイは結局試合を止めた。
ポンセはタイトル挑戦に歩みを進めることになる。今回のパフォーマンスを見れば、挑戦に値する実力があることは間違いない。140ポンド(約63.5kg)の階級には新たなキャラクターが切望されており、ポンセはスーパーライト級の興味深いコンテンダーの一員に加わることになりそうだ。
| 日時(日本時間) | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 6月20日(日) 7:00 | ムンギ vs.スレッキ | ミドル級12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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