今週末、カネロ・アルバレスと戦いスーパーミドル級の世界王座獲得を目指すジョン・ライダーは、大番狂わせを起こそうと狙っている。このイベントの模様はDAZNで生中継される。
ライダーは敵地メキシコへと向かい、地元の大人気選手に対してアップセットを狙う。これまで大番狂わせを起こそうとした選手たちを振り返ると、ライダー以前に同様の立場に置かれた英国人ファイターは数多い。トップファイターに立ち向かった英国人ファイターをまとめた。
フランク・ブルーノは国民的な人気者だったが、1986年にティム・ウィザスプーンに世界ヘビー級王者への道を阻まれた。3年後、ブルーノは自信を取り戻し、マイク・タイソンの統治に終止符を打つことでボクシング界に衝撃を起こそうとしていた。
試合が始まり、ブルーノは最初のラウンドでタイソンを驚かせるような展開を見せたが、その後はチャンピオンの勢いを止める手立てが見つからなかった。タイソンは当時ボクシング界で最も恐れられたほどの好調を取り戻し、第5ラウンドにブルーノを制圧した。
クリントン・ウッズは国内外で素晴らしい評価を得ていたが、ロイ・ジョーンズJrに挑むには十分ではなかった。フロリダ出身のジョーンズJrは1990年代のボクシング界で最も優れた選手であり、2000年前半までその力を維持し、2003年にはヘビー級王者に輝いた。
ウッズ戦でジョーンズJrは圧倒的なスキルを見せつけ、6ラウンドで試合がストップされるまで誇り高きヨークシャー出身ファイターを圧倒した。ウッズは3年後に世界チャンピオンに輝くが、この夜遭遇したジョーンズJrのパフォーマンスはキャリア最高潮ともいえるほどだった。
リヴァプール出身のロッキー・フィールディングは、2018年の夏にドイツへ趣WBAスーパーミドル級王者タイロン・ツォイゲを王座から引きずり下ろす大番狂わせを起こしていた。その6か月後にロッキーが得た報酬は、マディソン・スクエア・ガーデンでのカネロ・アルバレスとの対決だった。彼は2度目の脚本をひっくり返すことができただろうか?
答えは「絶対に無理」ーーカネロは無慈悲にもロッキーの治世に短期間で終止符を打った。カネロはしょっぱなから痛烈なボディショットを繰り出し、各ラウンドでロッキーをダウンさせると、第3ラウンドで試合がストップされた。ロッキーは戦い抜いたが、エリートレベルでのボクシングがいかに過酷であるかをまざまざと見せつけられ、厳しい教訓を得ることになった。
ダニー・ウィリアムスは2004年にマイク・タイソンを破ったが、恐るべきビタリ・クリチコとの世界タイトル戦への道は切り開くべきではなかった。ウィリアムスは確かな実力を持つ挑戦者だったが、タイソン戦での勝利によって過大評価されていた。クリチコはそれを破壊的なやり口で証明してみせた。
最近獲得したWBCベルトの初防衛戦として行われたこの一戦で、挑戦者となったウィリアムスに対しクリチコは第1ラウンドから容赦なかった。ウィリアムスは何度もダウンし、クリチコに全く手も足も出ないまま第8ラウンドにあえなくレフェリーストップとなった。
2008年夏にアントニオ・マルガリートに敗れた後、ミゲル・コットがリングに戻るとどうなるか誰も予想できなかった。コットはメキシコのライバルに敗れたが、マルガリートの不正バンデージ疑惑がこの激闘を永遠に汚すことになった。
その後空位のWBOベルトをかけてチョーリー出身のマイケル・ジェニングスと対戦したコットは、マルガリート戦の影響は全くないことをすぐに示した。第4ラウンドでジェニングスを2度ダウンさせると、終わりが近いことが明白に。コットは次のラウンドでも攻撃を続けると、レフェリーは賢明に試合をストップした。
このイベントは日本時間5月7日(日)午前8時に開始される。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は正午頃と予定されている。
このカードは、DAZNから世界200カ国以上に生中継される。
このイベントはメキシコ・グアダラハラのエスタディオ・アクロンで行われる。ここは、リーガMXチーム「クルブ・デポルティーボ・グアダラハラ」(通称チーバス)のホームスタジアムだ。
| 日時(日本時間) | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 5月7日(日) 8:00 | サウル・アルバレス vs.ジョン・ライダー | |
| 5月14日(日) 3:00 | KSI vs.ジョー・フルニエ | MF&DAZN:X Series 007 |
| 5月21日(日) 3:00 | ケイティー・テイラー vs.シャンテル・キャメロン |
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