日本時間30日、WBC世界ライト級タイトルマッチが行われる。デヴィン・ヘイニーにとってはキャリア最大の試練となるだろう。
ヘイニーは、これまでタフな戦いを乗り越えてこなかったことがネックになっている。自身は次の対戦相手として、ガーボンタ・デービス、ライアン・ガルシア、テオフィモ・ロペスらを望んできた。
そんなヘイニーは日本時間30日に最大の機会を活かす。WBCライト級タイトル防衛戦の相手に元3階級王者のホルヘ・リナレスを迎えるのだ。会場はネバダ州ラスベガス、マンダレイ・ベイ・リゾート アンド カジノ内のミケロブ・ウルトラ・アリーナだ。
ヘイニー(25勝0敗、15KO)は2019年11月、アルフレド・サンティアゴを相手に大差判定勝ちを収め、WBCベルトの防衛に成功。直近では昨年11月にユリオルキス・ガンボアを相手に二度目の防衛に成功している。
リナレスはメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)に対戦してほしいとファンが望んだ相手ではないかもしれない。しかし”ザ・ドリーム”(ヘイニーの通称)は、リナレスがこれまでで最もビッグネームの対戦相手であることを理解している。
「ホルヘ・リナレスのような素晴らしいファイターを相手に3度目の防衛戦を行えるのはとても楽しみだ。相対したファイターの中で最高の選手になるだろう」と記者会見で話したヘイニー。「彼は3階級世界王者で、これまで13年間も世界チャンピオンのレベルで戦ってきた選手なんだ」
「俺はリナレスを見て育った。そして、この一戦をラスベガスで行えるのは最高だね。世界中のボクシングファンはこのすばらしい試合でステップアップしていくのを楽しみにしているし、俺はリナレスが本気で来るのは分かっている。ファンに最高のパフォーマンスを見せる準備ができているよ。試合が素晴らしければ素晴らしいほど俺はベストを出せる。リナレスを相手に、俺がライト級のキングである理由を世界に見せるよ」
リナレスは過去3試合のうち2試合で挫折を味わったのち、連勝して大舞台に戻ってきた。リナレスがリングに立つのは2020年2月以来。カルロス・モラレスを相手に4RKO勝ちを収めた印象的な試合であった。35歳となったベテランのリナレスは、この試合は、自身がまだライト級のトップクラスで戦えることを世界中に証明する絶好の機会だということを分かっている。
「135ポンドでまだやれることがたくさんあることを世界に示すことができるよい機会だ」と語るリナレス。「デヴィン・ヘイニーは才能があり、速いパンチを持つ若手だね。だが、俺が彼ぐらいの年齢のときには、オスカル・ラリオスみたいな真の世界チャンピオンからタイトルを奪って王者になっていたんだ。それから俺が今の年齢になるまでどれほど多くの経験を積んできたかは想像できるだろう。この歳にして、これまで以上に強く、上手くなっているよ」
「間違いなくすさまじい戦いになるだろう。だが俺は、ヘイニーがミスを犯したことを証明してみせる。まだ越えられない挑戦を受け入れてしまったことをね」
果たしてヘイニーは自身最大の試練を乗り越えられるのか?リナレスは若々しさを取り戻し、再び走り出すことができるだろうか?
デヴィン・ヘイニー vs ホルヘ・リナレスのイベントは日本時間5月30日12時から行われる。アンダーカードの進行によるが、ヘイニー、リナレス両選手の入場は15時15分頃になると思われる。
イベントは、ネバダ州ラスベガスにある「マンダレイ・ベイ・リゾート アンド カジノ」内の「ミケロブ・ウルトラ・アリーナ」で行われる。
| 日時(日本時間) | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 5月30日(日) 9:00 | ヘイニー vs.リナレス | WBC世界ライト級タイトルマッチ |
| 6月13日(日) 02:00 | リットソン vs.ポンセ | IBFスーパーライト級挑戦者決定トーナメント |
| 6月20日(日) 7:00 | ムンギア vs.スレッキ | ミドル級12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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