F1第14戦ベルギーGP 概要2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが見送りとなり、エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止に。これで22戦での開催となった。
そして2024年は全24戦で実施される予定。これは過去最多のグランプリ数となる。
F1第15戦オランダGP 概要
近日掲載予定
レース開催日程・DAZN配信予定
第15戦:オランダGP
日時(日本時間) | 配信内容 | 解説・実況 |
---|---|---|
8月23日(金)19:30~ | フリー走行1回目 | |
8月23日(金)23:00~ | フリー走行2回目 | |
8月24日(土)18:30~ | フリー走行3回目 | |
8月24日(土)22:00~ | 予選 | |
8月25日(日)22:00~ | 決勝 |
コースの成り立ち
オランダの首都アムステルダムから西に約30㎞、美しい砂浜の広がる海沿いの街・ザントフォールトにサーキットが建設されたのは1948年。ヨーロッパのモータースポーツ人気拡大の波に乗り、2輪と4輪のレースが行えるコースが設計され、現在に至るまでオランダGPが行われた唯一のサーキットである。
1952年から正式にオランダGP の開催地として、F1世界選手権のカレンダーに名を連ねたものの、騒音問題や周辺住民からの反対運動といった課題に直面したことで、1985年を最後に開催が見送られていた。
その後、コースレイアウトを大幅に変更するなど、環境面や安全面のための改修を実施。またオランダ人ドライバーであるマックス・フェルスタッペンの人気台頭も引き金となり、35年の時を経て、2020年に再びF1がオランダの地に戻るはずだった。その2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、5月に予定されていたオランダGPは残念ながら延期ののち中止に。
そして2021年、感染対策を施しつつ全収容人数の67%を上限とする形で、36年ぶりのオランダGP復活となった。2021年、2022年、2023年に続き、今季は4年連続のオランダGP開催となる。
サーキット(ザント・フォールト)
Getty Images|DAZN
オランダGPの舞台ザントフォールト・サーキットは、1周4.259kmと比較的短いコース。決勝は72周で行われる。
全体的にコース幅が狭く、コーナーが連続するレイアウトのため「オーバーテイクが難しい」という声も多い。
コースに目を移すと、特徴的なのは18度のバンク角がついたターン3とターン14。特にターン13の立ち上がりからホームストレートに向けて全開で駆け抜ける姿は、コース幅が狭いことも相まって、迫力満点のオンボード映像が見られることだろう。また、百戦錬磨のフェルナンド・アロンソは、ライバルの位置を見計らってアウト側のラインを通り、コーナー出口の立ち上がりでトラクション重視からオーバーテイクをするというシーンも散見された。ドライバーの力量、明確な狙いが露呈されるセクションでもある。
さらに「ターザンコーナー」と呼ばれるターン1は、コース外にランオフエリアがなくグラベルが広がるため、ブレーキング勝負でのミスが許されないコーナーになっている。
ターン10からターン11、そしてターン13~ホームストレートに至る2箇所のDRS区間をどう活用するのか、その駆け引きに要注目だ。
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2022年オランダGP結果
Getty Images
現地ザントフォールトはドライコンディションで決勝レース時間を迎えた。各ドライバーは第1スティントに多くがソフトをチョイス。メルセデス2台、ランド・ノリス、ミック・シューマッハらがミディアムを選択している。9番グリッドスタートの角田裕毅はユーズドのソフトを選んだ。
ブラックアウト後に上位勢で順位の入れ替わりはなく、マックス・フェルスタッペン、チャールズ・ルクレール、カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、セルジオ・ペレスの順番でオープニングラップを終えた。角田はエステバン・オコンとランス・ストロールに抜かれ、11番手に順位を落としている。
2周目のターン3でケビン・マグヌッセンがコースアウトし、最後尾に順位を落とした。レースはフェルスタッペンが2番手ルクレールとのタイム差を1秒以内に寄せ付けない位置で走行。
10/72周を超えたあたりから、ソフトタイヤのデグラデーションが大きく、各ドライバーは続々最初のタイヤ交換に入っていく。角田も14周目にソフトからミディアムにつないだ。
サインツとペレスは同じタイミングでピットに入るも、サインツは左リアのタイヤをピットクルーが出していないという状況に。さらにフェラーリはタイヤガンをレーン近くに置いたままで、タイヤ交換を済ませたペレスがその上を乗り上げて通過するという連携ミスも。
ほとんどのドライバーがタイヤを交換した一方、第1スティントにミディアムを選んだメルセデスの2台のみがロングラン。30/72周目にルイス・ハミルトンがミディアムからハードにつなぎ、僚友ジョージ・ラッセルも32周目にハードへと変える。これでメルセデス勢は2台そろってこの時点の1ストップ想定となった。
角田は11番手を走行し、タイヤ交換直後は12番手ピエール・ガスリーから追われる状況だった。だがその後のレースペースは角田のほうが好調で、角田が徐々にガスリーを離している展開となる。
メルセデス勢はハードタイヤに変更後、ミディアムよりもハードのほうがレースペースが速く、ファステストラップを連発しながら周回を重ねる。メルセデスは最後まで走り切る前提であるため、タイヤ交換を控えているフェルスタッペンは、約18秒後方のハミルトンを意識しながら周回する流れになった。
43/72周目、角田はハードの第3スティントにつないだ。第2スティントのミディアムを引っ張ったことから、僚友ガスリーの後ろでコース復帰となっている。その直後、角田はターン5付近でコースオフしてタイヤの異変を主張。その後スロー走行で一度ピットに戻り、ソフトタイヤに履き替えてシートベルトを着け直す。30秒以上のピットストップを経て今一度トラックに出るも、リアのデフ(ディファレンシャルギア)が壊れていると無線で連絡し、コース脇にマシンをストップさせた。
これでレースはバーチャルセーフティーカーとなり、タイヤ未交換組はこぞってピットインを行う。フェルスタッペンがミディアムからハードの第3スティントに入った一方で、メルセデス勢は1ストップ作戦を辞め、ハードからミディアムの第3スティントに切り替えた。
グリーンフラッグとなった50/72周目時点で上位勢はすべて2度のタイヤ交換を終え、トップはフェルスタッペン。2番手は16秒後方にハミルトン、その6秒後ろに3番手ラッセル、8秒差で4番手ペレスという順番になった。角田の誘発したバーチャルセーフティーカーにより、結果的にフェルスタッペンはこの時点で大きく得する形に。
55/72周目、バルテリ・ボッタスがホームストレートエンドでマシンをストップさせ、これでセクター1&3はイエローフラッグに。そしてここからセーフティーカー導入となった。
ここでフェルスタッペンは急遽ソフトタイヤにチェンジ。ピットアウト後はハミルトン&ラッセルに抜かれ、3番手でコース復帰となった。ルクレール、ペレスもタイヤチェンジ。するとフェルスタッペンの前に出たラッセルも、チームにソフトタイヤ変更を希望し、ソフトの最終スティントに切り替えた。
一方でハミルトンはミディアムのままで走行。これでトップはミディアムのハミルトン、2番手にソフトのフェルスタッペン、3番手ソフトのラッセル、4番手ソフトのルクレールという並びになり、それぞれが最後まで走り切る展開となった。メルセデスは対フェルスタッペンを意識し、ハミルトンとラッセルのどちらかに同シーズン初優勝をさせるため、積極策へと出る形に。
ラップダウンのマシンはセーフティーカーの追い抜きが許され、これで上位勢のタイム差はほぼなくなる。61/72周目でセーフティーカーエンドとなり、ローリングスタートでレース再開となった。すると最初のターン1で2番手フェルスタッペンは抜群の加速を見せてハミルトンを抜き、トップに躍り出た。
フェルスタッペンはここからファステストラップを連発し、2番手ハミルトンを突き放しにかかった。64周目のホームストレートで、ラッセルはハミルトンをパスして2位浮上。メルセデスとしてはタイヤのコンパウンドが1段階柔らかいラッセルを先に行かせる形となっている。
3番手走行のハミルトンはライバルに比べてペースが伸び悩み、67周目にはルクレールに抜かれて順位を4番手に落とした。
トップのフェルスタッペンは2番手ラッセルを寄せ付けず、3~4秒の間隔をキープ。そのままフィニッシュチェッカーを受け、2022年の10勝目をマークした。フェルスタッペンは2021年にマークした年間勝利数に並んだことになる。
あわやF1初優勝も感じさせたラッセルは2位。そして3位ルクレールまでが表彰台に上がった。4位ハミルトンとなり、サインツは5番手でフィニッシュを果たすも、ピットでのアンセーフリリースで5秒加算となり、8位まで順位を落とした。
5位ペレス、6位フェルナンド・アロンソ、7位ランド・ノリス、8位サインツ、9位エステバン・オコン、10位ランス・ストロールまでが入賞となっている。
2022年第15戦オランダGP決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/ジョージ・ラッセル/メルセデス
3/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
4/ルイス・ハミルトン/メルセデス
5/セルジオ・ペレス/レッドブル
6/フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ
7/ランド・ノリス/マクラーレン
8/カルロス・サインツ/フェラーリ
9/エステバン・オコン/アルピーヌ
10/ランス・ストロール/アストンマーティン
11/ピエール・ガスリー/アルファタウリ
12/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
13/ミック・シューマッハ/ハース
14/セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン
15/ケビン・マグヌッセン/ハース
16/チョウ・グァンユ/アルファロメオ
17/ダニエル・リカルド/マクラーレン
18/ニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ
-/バルテリ・ボッタス/アルファロメオ
-/角田裕毅/アルファタウリ