PSG（成績：1位 勝点40 ｜ 12勝4分1敗 ｜ 42得点失点）
今季はルイス・エンリケ監督の下でリスタートを切った1年目のPSG。開幕から5試合では2勝と出遅れたが、10月からリーグ戦では8連勝を達成。気づけばいつも通りリーグアンでは圧倒的な首位を走る。また、「死の組」に入ったチャンピオンズリーグでも最終節で辛くも2位での決勝トーナメント進出を決め、合格点と言える2023年を過ごした。
また、チーム全体としても適応に苦しんでいたウスマン・デンベレが徐々に存在感を高め、前線でのランダル・コロ・ムアニやキリアン・エンバペとのフランス人トリオとの連携を高めている。また、今季はヴィティーニャが輝きを取り戻し、正確なミドルシュートで5ゴールを挙げるなど選手個々の進境著しい。
最大のサプライズは17歳のMFウォーレン・ザイール＝エメリ。あっという間にフランス代表デビューまでこぎつけ、PSGにおいても中盤で欠かせないタレントの一人となっている。チームとして徐々に成熟度を高めていけば、今季終了までに大きなタイトルを獲得できるかもしれない。
注目選手：キリアン・エンバペ
今季から多くの選手が加入し、復活を果たしたスターがいる中でも、燦然と輝いたのはキリアン・エンバペを置いて他にいない。リーグ戦16試合で18ゴールと得点力を爆発させており、チームの絶対的なエースとして存在感は絶大だ。一瞬のスキを突いて裏へと抜け出し、またはDFを引きちぎる能力は唯一無二。ビッグマッチでも違いを生み出せることはこれまでも証明済みで、今季最初のタイトルをチームにもたらせるか。
トゥールーズ（成績：16位 勝点14 ｜ 2勝8分7敗 ｜ 15得点23失点）
昨季、クープ・ドゥ・フランスを制し、トロフェ・デ・シャンピオンへの出場権を手にしたトゥールーズ。今季はヨーロッパリーグとの二足のわらじとなったことでリーグアでは苦戦が続いている。白星は今季まだ2勝にとどまっており、最後の勝利は2023年10月のメス戦までさかのぼる。
また、中立地のタイで行われるはずだった試合がパリ開催となったことも不利に働くことが予想される。とはいえ、試合は一発勝負だけに、地力で劣るトゥールーズにもチャンスはある。今季前半戦ではPSGと1-1のドローに終わっており、十分苦しめることはできるはずだ。
注目選手：タイス・ダリンガ
昨季からトゥールーズでプレーするタイス・ダリンガ。昨季はクープ・ドゥ・フランス6試合で6ゴールを挙げ、優勝に大きく貢献した絶対的なエースだ。今季も公式戦22試合で9ゴール2アシストを記録し、チームの絶対的なセンターフォワードとして君臨する。190センチの大型ストライカーとして2023年11月にはオランダ代表でもデビュー。ビッグマッチでの活躍にも期待が高まるところだ。
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