“歴代最強”との呼び声の高い森保一監督率いる日本代表は、14日にAFCアジアカップカタール2023のグループDでベトナムとの初戦を迎える。そんな中、イタリアのサッカー情報サイト『TUTTOmercatoWEB』のマルコ・コンテーリオ編集長が12日、『TMW Radio』のポッドキャスト番組内でアジア杯を分析した。
コンテーリオ氏はまず、前回大会の王者であり、2022年のFIFAワールドカップ（W杯）に続いてアジア杯でもホスト国となるカタールに見解を示しつつ、優勝候補に日本と韓国を挙げた。
「前回王者のカタールは、失敗に終わったあのW杯（3戦全敗でグループステージを最下位で敗退）から前進していない。優勝候補とは言えず、2連覇はないだろう。優勝候補は必然的に日本だろう。それから韓国だ。アジア杯におけるスター、バイエルン・ミュンヘンのキム・ミンジェとトッテナムのソン・フンミンがいるからね。この2人が優勝を目指す韓国のけん引役になるだろう」
イタリア人記者は、レアル・ソシエダの久保建英やブライトンの三笘薫のほか、スタッド・ランスの伊東純也らヨーロッパで活躍する選手が多数いる人材豊富な日本が最有力であると考える。
「当然だが、日本は大本命だ。2019年のカタールとの決勝の敗戦のリベンジを望んでいるはずで、日本はタイトル獲得へ意欲を燃やしているだろう。それにクボやミトマら重要な選手が数多く名を連ねる。モリヤス監督は、このほかにもイトウを始めとしてヨーロッパで良いプレーを見せていて、サムライブルーを優勝へと導くことができる選手を抱えている」
サウジで破格の年俸を得る元伊代表監督にも注目
また、コンテーリオ氏の注目は、昨年8月にイタリア代表監督を辞任し、年俸2500万ユーロ（約40億円）とされる破格の条件でサウジアラビアへと渡ったEURO2020覇者のロベルト・マンチーニへ向けられている。
「イタリアからの視線が集まるのは、とあるロベルト氏だ。姓はマンチーニといって、サウジアラビアの指揮を執っている。彼は、少し前までイタリア代表監督を務めていたが、サウジアラビア代表監督になるために、我々に別れを告げた。しかしアジア杯へ向けた前評判は決して最高とは言えないものだ。簡単な親善試合では勝利したが、うまくいかない試合もあったからね」
「それでもアジア杯グループFでは、事実上の最有力だ。オマーンはサプライズとなるかもしれないが、タイとキルギスはくみしやすい。そして何よりも、彼は世界最高給の指揮官の1人なのだからね。それも、世界中からサウジアラビアリーグへ熱視線が集まっていた時期に、同国の代表監督となったんだ。したがって彼が失敗すれば、物議を醸す大失敗になるだろう」
さらにイタリア人記者は、アジア杯全般について「アジアは巨大な大陸であり、信じられないような物語もある。多くのチームが良いパフォーマンスを見せてくれるだろう」と語り、大会の行方に期待を膨らませた。
(C)Getty images
放送・配信予定
- 日本 vs ベトナム : グループD 第1節
- 配信：DAZN
- キックオフ：2024年1月14日（日）日本時間20:30
- ゲスト：小野伸二 解説：槙野智章 現地リポート：佐藤寿人 実況：下田恒幸 スタジオ解説：李忠成 スタジオ MC：野村明弘
- 会場：アル・トゥマーマ・スタジアム
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