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ラ・リーガ

国王杯優勝のビルバオ、40年ぶりの水上パレードに100万人が集まる!イニゴ・マルティネスも違う船に乗って参加|ラ・リーガ

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国王杯優勝のビルバオ、40年ぶりの水上パレードに100万人が集まる!イニゴ・マルティネスも違う船に乗って参加|ラ・リーガGetty Images
【欧州・海外サッカー ニュース】アトレティック・クルブの水上パレードが凄まじい盛り上がりを見せた。

2023-24シーズンのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝を果たしたアトレティック・クルブが11日、水上パレードを実施した。

マジョルカとのコパ決勝をPK戦の末に制して、40年ぶりのメジャータイトルを獲得したアトレティック。チームの面々は11日に予定通りガバラ(はしけ船)に乗り込み、ビルバオ都市圏に流れるネルビオン川で水上パレードを行なった。

終着点のビルバオ市役所を目指すガバラを150隻の船が取り囲み(50隻が警備を目的とした船)、その一隻の中には元アトレティックの選手で、現バルセロナDFイニゴ・マルティネスの姿もあった。岸辺や建物はアトレティックのユニフォームを着て、旗を掲げる人々であふれ返っていたが、複数のスペインメディアが報じるところでは約100万人がこのパレードに集まり、自分たちの誇りのクラブ/チームと優勝を分かち合ったという。

このガバラによる水上パレードが初めて行われたのは、1983年のことだ。

アトレティックはラ・リーガでレアル・マドリードと優勝を争っていたが、当時の会長ペドロ・アウルテネチェア氏を中心としたクラブ首脳陣が、優勝した際に特別なセレモニーを行うことを構想。工業が盛んなビルバオではその頃の流行り歌に「カバラがネルビオン川を下る」という一節があり、それにならって水上パレードを行うことを決めると、実際にラ・リーガ優勝(27年ぶりの戴冠だった)を果たしたために実現の運びとなった。

アトレティックはその翌年となる1984年にはコパとラ・リーガの二冠を果たして、再びガバラをネルビオン川に浮かべたが、次の水上パレードまでは40年の時を経なければならなかった。

なおアトレティックの面々が乗る伝統のガバラは、1960年にセラヤ造船場で製造されたもの。最初の名称は「ガバラ・ナンバー1」で、ビルバオらしく鉄材を運ぶために使用されていたが、後にアトレティックの勝利の象徴の船となり、「ガバラ・アトレティック」に名称が変更された。

1984年から長らく使用されていなかったガバラについて、ビルバオ港湾局は2013年に修理を行いビルバオ海洋博物館で保管することを決定。2021年に船がまだ問題なく浮くかどうかのテストも行われた。そうして2024年4月、アトレティックは40年ぶりにメジャータイトルを決め、ビルバオ港湾局に使用許可を求めている。バスク出身選手だけでチームを構成する、唯一無二のアイデンティティーを持つクラブらしい、ユニークな優勝セレモニーだ。

12日付けのスペインのスポーツ紙『マルカ』は、このアトレティックの水上パレードの様子を1面で掲載。「これがアイタ(バスク語で父親の意)が私たちに語っていたことだ!」との見出しを打っている。