セネガルとギニアビサウに出生ルーツを持つエドゥアール・メンディは、生まれ育ったフランス地元のシェルブールでキャリアをスタート。マルセイユBを経て、2016年に加入したランスで台頭した。
3シーズンにわたってプレーしたランスでは、2シーズン目の2017－18シーズンに正守護神としてリーグドゥ優勝でのトップリーグ昇格に貢献。リーグアンの舞台でも全試合に出場するなど印象的なプレーを披露すると、2019年の夏にはレンヌへとステップアップを果たした。
そして、2019－20シーズンには、リーグ戦24試合で19失点の堅守を築き、9試合でクリーンシートを達成。3位フィニッシュでクラブ史上初のチャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得に大きく貢献すると、2020年夏に推定2400万ユーロという移籍金でチェルシー入りを果たした。
フランク・ランパード監督はメンディ獲得の経緯について、「ペトルの存在が重要だった」と、同じくレンヌからチェルシー入りしてクラブレジェンドとなった現テクニカルアドバイザーのペトル・チェフ氏の影響を明かした。
そして、ランパード監督はメンディ獲得直後、「ポジション争いは通常のもの。この戦いのために彼を連れてきた」と口にしていたが、同選手が3試合出場した後にファーストチョイスになったかと問われると、「イエス」と正GKに任命。早くも指揮官の信頼を得て、ブルーズの新守護神となっている。
プレースタイル
197センチと高身長だが高い敏捷性を持つGKで、抜群の身体能力と反射神経を活かしたセービングが最大の魅力。その一方でキック精度も高く、フィードやパントキックで攻撃の起点となることもできる現代型の守護神だ。ハイボールの処理もレベルが高く、プレミア特有のフィジカル勝負に対応できることをチェルシーで示せば、その評価をさらに高めることになるだろう。
プロフィール・経歴
エドゥアール・メンディ／Edouard Mendy
1992年3月1日生まれ 197cm・86kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2011-12 | シェルブール | 5試合・0得点 |
| 2012-13 | シェルブール | 3試合・0得点 |
| 2013-14 | シェルブール | 18試合・0得点 |
| 2015-16 | マルセイユB | 8試合・0得点 |
| 2016-17 | ランス | 8試合・0得点 |
| 2017-18 | ランス | 34試合・0得点 |
| 2018-19 | ランス | 38試合・0得点 |
| 2019-20 | レンヌ | 24試合・0得点 |
| 2020-21 | チェルシー | 2試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2020年10月27日現在）
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